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中学生レベル以下の英語力で英語論文を読んでみる =論旨=

というわけで、我が推しが好意的に言及されているっぽい英語論文を読んでいきます。

論旨の概要

ざっくりと論旨を読んで見たところ、

普通の歴史研究なら排除されがちな蓋然性の低い伝承も踏まえて、鎌倉時代の価値観を考える論文

といったところですね。

ああ~、もう論旨の時点で、この私にうってつけの論文だって、はっきりわかんだね!

以下ちょこちょこ気になった単語をメモしときます。

承久の乱の英訳

まずはこの論文の題名に注目したい。

Divided Loyalties and Shifting Perceptions
The Jokyu Disturbance and Courtier-Warrior Relations in Medieval Japan
分割された忠誠心とシフトする知覚
承久の乱と日本中世の朝廷・武士の関係

ここで早速注目したいのが「承久の乱」の「乱」は「disturbance(擾乱)」と訳されていること。

ちなみに英語ウィキペディアでは「Jokyu War(承久戦争)

「jokyu incident(承久事件)」と訳しているページもちらほらある。

日本史の事件で「擾乱」が使われているのは「観応の擾乱」ぐらいだけど、うん……そうだね。承久の乱は擾乱かも……?

上皇の英訳

日本に200年ぶりに「上皇」が登場するので、2018年に宮内庁は上皇の英訳を「His Majesty the Emperor Emeritus(名誉天皇陛下)」とした。

けれどそれ以前にもアメリカでは日本中世史研究はそれなりにされていたわけで、それらに使われていたのが「retired emperor」この論文にも使われている。

でも「リタイアした天皇」ってあまり強そうじゃない。少なくとも治天の君っぽくない気がする。

そもそも、英語ってなんか「権力者」に対してすごく皮肉めいている気がする。「最高権力者」を英辞郎とかで検索すると「top dog」って出て来るし……。

鎌倉幕府の英訳

この論文では「Kamakura Bakufu」と、ローマ字表記でした。

でも「幕府」という単語には「Shogunate」という単語もある。

が、学術的にはあまり使われないのだろうか。




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