下北沢440のランチライブ、ずっと気になっていたとこえきての初めてのソロは絶好の機会だと思ったので行ってきた。勝井さんのツイートからも熱を感じたってのも大きい。

「ソロなので、地味ですよ？」

はじめに勝井さんからアナウンスがあった。普段の4～90分ぶっ続けではなく、短く曲のようなつもりで、みたいな。6曲だったか？トータル90分強くらいのソロLIVE座り観。

エレクトリックとアコースティックのヴァイオリンを「使い分けて」エフェクターを多用。サンプリングした音を重ねて重ねて重ねて…

そうやって作り上げた音の磁場にメロディを泳がす様から内橋さんのインタビュー記事を思い出した。ハンス・ライヒェルの「即興とはインスタントコンポジションだ」ってやつ。エフェクターをバシッ！バシッ！叩きまくるとこも類似していたし。

足元のエフェクターと睨めっこしながらバシッ！やっぱりこっちバシッ！いややっぱりこっちバシッ！もう1回バシッ！バシッ！バシッ！バシッ！バシバシッ！バシバシバシバシバシッ！！！みたいな。試考錯誤しながらその場で組み立てて作曲してる感ヒシヒシ伝わってきた。

「一人アンサンブル」、内橋さんのソロでも浮んできた言葉が頭をよぎる。一人でもこんなに沢山のことできるんだなっていう驚愕ね。

弾き語りソロ

毎曲間に挟まれる話がおもしろくて、ああ、これ弾き語りだって思った。

例えば、今日ぐらいから年末感でてきましたねって話から今年1番心に残ってることの話。勝井さんは10年前にブエノスアイレスでLIVEとレコーディングをしていて、そのときご一緒したフェルナンド・サマレア(勝井さんと同い年くらい)ていうスーパードラマーがいるらしい。で、今年勝井さんがアルゼンチンのシンガーソングライターの女性(30ちょいくらい・名前忘れた)と京都のLIVEでご一緒したとき、今日サマレアが来るって言うから観光か仕事か？て聞いたら違うって。追っかけてきたらしい、彼女を愛するあまり、地球の反対側から。で、その想いがようやく通じたとこに出くわしたのが今年1番心に残ってる…て何の話やねん！

てっきりROVO20周年の話かと思ったわ 笑

気を取り直して…

2曲目からは殊更エフェクター祭だった。そこら中に存在する眼に見えない生物やら精霊やら何やらの声を具現化したようなかわいい音、音、音の磁場、バシッ！バシッ！バシバシッ！

イメージ的にはシシ神の森に迷い込んだ感じ。 こだま みたいな。そこを泳ぐヴァイオリンの音色の不思議さ、幻想的だった。

なるほどなー↓

あとは試行実験みたい曲とか↓

最後は20周年を終えようとしているROVOの曲をソロでってことで『XI』から「LIEGE」を。新作の中で1番好きだったのでコレは嬉しい。今年のランチライブを締め括るラストナンバー、年の瀬感、やば味。

練習をした訳でもなく、ソロ用にアレンジして「やってみます」て。この日のレアなところはこういうところにあったような気がする。勝井さん個人に湧き上がる源泉かけ流し、みたいな。

メトロノームの件とか、観客としても刺激的な話だったし。最近気づいたっていう「ソロは独り言に近い」と「アコースティックとエレクトリックではたぶん使ってる脳味噌の部分が違う」ていう話は正直ちょっとよくわからなかったけど、すごく大事なことを説明してくれていたような気がする。

総じて言えば

ブチ上がるようなLIVEではなく、勝井さんの温度感と妙味を味わえるソロならではの不思議でおもしろいLIVEだった。熱の入った告知ツイートのような熱さは見受けられなかった、というかいつも通りの勝井さんのような気がしたけれど(笑)でも、内に秘めた想い入れや熱はあったのかもしれないし、そういうのは外見じゃわからないから。

ランチライブはもう5年くらい、50回くらいやってるのに、雨が降ったのは1回だけらしい。50勝1敗、世界チャンピオンだよねって 笑

この日も良い天気だった。

次回1/8(日)はユザーンが知り合って誘ってくれた若手のスッゴイ上手いドラマー(23歳くらい？）が出演するらしい。ユザーン、今年はLIVEをあまりやらず、ずっとこもって練習してたらしい。シタール奏者とかも来て一緒に練習したりしてるのを勝井さんは遊びに行って横で観ながらビールとか飲んで楽しかったって 笑 そんな感じで今すごくいい状態なので、きっとおもしろいものが観れるって。

…そそるじゃないか。

1/8(日)は440でランチライブ、からの夜はシェルターに決めた。

[メモ]

・初440意外と広い

・木造ステージ・フロアいい感じ

・終演後、邪魔しちゃ悪いと思って離れてたさんぬん達を探すも不在

・(´・ω・`)

・と思ったら外でタバコ吸いながら待っててくれてた！

・勝井さんはタバコNG