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毎日、自分が何が好きで、何が得意なのか問い続けよう

先日、ヨーロッパで暮らしている友人と久々に会う機会がありました。ヨーロッパと日本の違いについてなど、おもしろい話がたくさん聞けたのですが、特に印象に残ったのが「子どもの教育方針の違い」について。


ヨーロッパでは、子どもに「毎日、自分が何が好きで、何が得意なのか問い続けなさい」と教える親や先生が多いそうです。


日本とは真逆ですね。日本の通信簿には、「○○は良いですが、△△はもう一歩です。△△を克服できるよう、次の学期では頑張りましょう。」みたいなことばかり書かれています。


つまり・・・

日本では、苦手なことや嫌いなことを人並みに出来るようになることが偉い。

ヨーロッパでは、得意なことや好きなことを今以上に極めることが偉い。


価値観は人の数だけあっていいと思いますが、資本主義や経済価値の追求という観点からみると、今の日本の教育方針は間違っています。

なぜなら、これからの時代、日本の大人が育てようとしている「大きな短所もないけど、大きな長所もない人材」の市場価値はどんどん下がっていくからです。

これからは、今まで以上にインターネットが発達し、世界中の人たちが繋がり合うことになります。つまり、人間同士の能力の補完関係がより強化されます。

多少の短所が合ったとしても、その短所を補完してくれる人材をすぐ見つかります。逆に、希少価値の高いスキルや経験を持っている人材は替えの効かない人材として重宝されます。

必要なのは「嫌いなことや苦手なことをなくしてバランスの良い人材を育てること」ではなく、「好きなことや得意なことをとことん追求させて希少な経験やスキルを持つ人材を育てること」です。

以前書いたこの記事でも、評論家 宇野常寛さんが近しいことを言っていました。


情報社会では、1万人の一般兵をつくるよりも5人の諸葛孔明をだしたほうがいい。
学級は、与えられた箱で365日ずっと一緒にいて、その中でいかに空気を読むかという訓練だけをすごいさせられる。ところが、今求められている能力って「自分に合った箱を探す能力」。この箱ちょっと合わないなと思ったら距離を置くとか、別の箱に移るとか本来、そういうマネジメント能力が必要。


これからの時代に子供に求められるのは、「嫌いなことや苦手なことを克服すること」ではなく、「自分が好きなことや得意なことを探し、それらを磨きあげること」です。

その手助けとなる問いかけが、「毎日、自分が何が好きで、何が得意なのか問い続けよう」なのだと思います。


・・・なーんてことを、久々に労働マーケット視点で語ってみました。元人材会社の人事なのでね。


でも、しばけんが本当に言いたいことはここまでに書いた内容ではありません。

本当に言いたいことは、「苦手なことや嫌いなことを人並みに出来るように努力するより、得意なことや好きなことを誰よりも極めるために努力するほうが、絶対に人生楽しいと思いませんか?」ってことです。

だから、自分自身に対しても、周りの人に対しても、『何が嫌いで、何が苦手なの?』じゃなくて『何が好きで、何が得意なの?』と問い続けていきましょう! そうすればきっと、人生は今よりもっと楽しくなるはずだから!


それではみなさん良い余生を!


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