マイニングでBTC獲得!マイナー数と価格の意外な相関を解説
こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。
ボラティリティ(価格変動)の大きなBTCに投資の魅力を感じる人は多いと思います。しかしながら、買い時を見極めるのもまた非常に難しいと言わざるを得ません。
これから投資を始めようかなという人からすれば、買った瞬間から大きく値下がりしたらどうしようなんて考えてしまって、どこで投資に参入すればいいのかわかりませんよね。
暗号通貨の価格変動を予測しきることは不可能ですが、その指標となるファンダメンタルズと呼ばれる材料はいくつもあります。今回はその一つとして、ハッシュレートという言葉を紹介します。
この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。
暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。
私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
※本記事では、仮想通貨、暗号通貨、暗号資産などの用語が登場しますが、これらは基本的に同じ意味です。
1.ブロックチェーンのPoW
まずはBTC(ビットコイン)を例にハッシュレートとは何か、を説明します。
ハッシュレートというのは、世界各地でBTC取引の承認作業に従事しているノードと呼ばれるコンピュータが1秒間に何回ハッシュ関数を計算するか、という速度を表した指標です。
ハッシュレートの単位はH/s(ハッシュ・パー・セック)で、1秒間のハッシュ関数の計算回数と言う意味なのです。
ハッシュレートはわかったけど、、、
承認作業?
ノード?
ハッシュ関数?
という新たな言葉が登場してしまいました。
これらの言葉を説明するためには、最初にBTC取引の承認作業について説明する必要があります。
この承認作業の方法にはいくつかあるのですが、まず前提としてBTCがブロックチェーンという分散型台帳の技術によって支えられていることを知る必要があります。
■ブロックチェーンとは
ブロックチェーンは、BTCを始め暗号通貨の取引を管理している分散型管理台帳の仕組みのことです。
ただ、暗号通貨だけに使える技術というわけではなくその用途は様々で、これからいろいろなシステムに応用されていくだろうと考えられます。
下図のように、中央銀行や従来の銀行のシステムを中央集中管理と呼び、ある特定の管理者がなく、複数のコンピュータが共同で管理する状態を分散型管理と呼びます。
分散型管理では、不特定多数のコンピュータ(マイナー※と呼ばれる)が共同で取引を記録していく仕組みで、管理者や責任者は存在しません。
※マイニング(採掘)を行う事業者を指します。マイニングについては後述します。
ここで、管理者や責任者が存在しないのであれば、誰がデータの真正性を証明するのかと疑問に感じると思います。
また、不特定多数のコンピュータが取引を記録する以上、誰かが偽の記録を書き込んで暗号資産を盗んでしまうなどの不正が発生することはないのか?などの疑問も湧いてくると思います。
これを解決したのがPoW(Proof of Work、プルーフ・オブ・ワーク)という仕組みでした。
■PoWの仕組み
PoWとは、下図に示すナンスを見つけ出す計算作業です。
上図のように、取引データと前のブロックのハッシュ値、そしてナンスを加えたデータをブロックと呼びます。ビットコインの場合、ブロックは10分間に一つ記録されます。
そして、一つのブロックはハッシュ関数によって文字列に変換して記録されていきます。
世界中のマイナー(採掘者)が競争でナンス値を採掘(トライ&エラー計算)し、最初にナンス値を見つけ出した人がそのブロックを記録する権利を獲得するとともに、報酬として一定量のビットコインを受け取ります。
はい、ここでようやくハッシュ関数という言葉が出てきました。
また、最初に出てきたノードというのは、世界各地でブロックチェーン取引の承認作業を行い、ブロックを生成するマイナーのことなんです。
ブロックチェーンは、マイナーがハッシュ関数を計算して、ナンス値をマイニングすることで生成されていくというものでした。
2.ハッシュレートとBTC価格の関係
ハッシュレートというのは、世界各地でBTC取引の承認作業に従事しているノードと呼ばれるコンピュータが1秒間に何回ハッシュ関数を計算するか、という速度を表した指標です。
と、冒頭で説明しました。
ハッシュレートはわかりました、と。
では、ハッシュレートとBTC価格に相関性がある、と聞くといかがでしょうか。
下の図は、ここ3年間のハッシュレートとBTC価格の関係を時系列で示した図です。
相関性あるの?と思いたくなりますよね。
2021年に一時6万ドル強まで上昇したBTC価格が、今では3万ドル未満をうろうろしていますから。
でも、さらに長期間でみるといかがでしょうか。下図です。
なんとなく相関性がありますよね。
相関性というのは、ここではハッシュレートが大きくなるにしたがってBTC価格も上がっています、ということです。
どうしてハッシュレートが大きくなるとBTC価格も上昇していくのでしょうか。
いえ、厳密には逆かもしれません。
BTC価格が上昇しているからハッシュレートが大きくなっているのかもしれませんね。
ただ、2023年10月現在をみると、BTC価格はほとんど横ばいなのに、ハッシュレートがどんどん上昇していっています。
ハッシュレートが上昇するというのはつまり、ノードが増えている、マイニングをするマイナーが増えている、そういうことですよね。
彼らはなぜマイニングに新規参入してきているのでしょうか。
それは、BTC価格の上昇を期待しているからかもしれませんね。
これらはあくまで推測であることを付け加えておきます。
ただ言えるのは、マイニングに参入するというのは、相当のスペック(計算速度)を持ったコンピュータを用意する必要があるため、ちょっとやってみようぐらいではなかなか参入しにくいということなのです。
マイナーは、それなりに資金を用意して臨む以上、ある程度確固たる予測を立てて新規参入してくるはずです。
と考えると、もしかするとBTC価格は今後上がっていく、そういう予測を立てているのかもしれませんね。
それでは最後に、マイニングについても少し触れておこうと思います。
3.実は誰でもマイニングに参入できる
BTCのブロックチェーンを生成するコンセンサスアルゴリズム(取引承認作業の方法)がPoW(プルーフ・オブ・ワーク)であることを説明しました。
ブロックチェーンが分散型台帳システムであり、ブロックを生成するコンピュータがノードであることも説明しました。
ノードの役割を果たすコンピュータは世界各地に散らばっていて、むしろ誰でもマイニングに参入することができます。
そして、そのマイニングの参入方法にもいくつか種類があります。
それが次の3つです。
ソロマイニング
プールマイニング
クラウドマイニング
それぞれ、特徴は以下のとおりです。
ソロマイニングは、マイニングが成功したときの報酬を独り占めできますが、マイニングに成功するためには、企業規模の資金、設備投資(ASIC、マイニングアプリの購入など)、知識武装が必要です。
プールマイニングは、たくさんの計算機パワーを結集してマイニングに当たるため、成功確率はぐっと上がります。しかし、参加者みんなで報酬を分配するため、一人当たりの取り分は少なくなります。
クラウドマイニングは、企業への出資のようなもので、知識も計算機も不要です。しかし、リターンや手数料などはしっかり確認しないと、儲けが残らないなどということも起こりますので注意しましょう。
それぞれ一長一短がありますね。
ここで言いたかったことは、マイニングなんてよほどのマニアや大企業じゃないとできないんでしょ?と思うかも知れませんが、案外身近で、誰でも参入できる可能性があるということでした。
もう一点付け加えると、ソロマイニングやプールマイニングで参入しようとした場合、計算機を回すために相当量の電力を消費します。
近年では電気料金が上昇しているため、電気代を計算に入れた方がよいでしょう。
いかがでしょうか。
マイニングに参加すると、さらに暗号通貨に対する知識が増えると思いますよ。
まとめ
今回の記事では、ハッシュレートとBTCの価格について考えてみました。
最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。
■今回の記事のポイント
ブロックチェーンは、ノードによる取引の承認作業、ハッシュ関数の計算、ナンス値の採掘によって生成され、前回ブロックのハッシュ値を一部引き継ぐことでつなげられていくデジタル情報である
ハッシュレートとは世界中のノードの1秒間のハッシュ関数計算回数であり、現在BTCの世界トータル計算回数は、1秒間に100京回を超える天文学的な速度となっている
その気になれば、誰でもマイニングに参加できる
この記事では、できるだけ初心者の方にわかりやすく書いているつもりですが、よくわからないところなどコメントいただければ別の記事で補足していきたいと思います。
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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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