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性格だからできません、って思ってるそれが「違うよ」って件

私は子どもの頃、結構狭い世界で生きてきた。
田舎だし、両親も特別教育熱心というわけではなかったし、世代的にも多くの庶民の子どもはそんなに親に手厚く機会を与えられてはいなかったし、そもそも女子って当時のゴールは23歳くらいで結婚する、ってくらいしかない時代だったし。まあ、昭和の普通ですよ、庶民の。そう思うと今の親に向けられる「●●してあげないといけない」的なな子どもへの関わり方は、ちょっと大変だよねって思う。うちの親とかそんなこと一切考えてなかったよね(昭和ひとケタ生まれ)。

そんな私だけれど、
私の中でも明確に何度も記憶にある「自分の世界だと思っていた壁をバリバリと破いた瞬間」っていうのがある。

一つめは中学2年生のとき。
同じ部活で仲良くなった友だちとよく遊ぶようになって、あるとき担任の先生にこっそり言われた。「あんまり不良と遊ばないように」と。友だちが不良だったというより、友だちの友だちに(少しだけ)不良っぽい服装や態度の子が多かった、ってことなのだが、それ以前の私はわかりやすく「優等生のいい子」タイプだったので、先生が心配したのだと思う。でも私は彼女らに誘われて出かける夏祭りや、そこでの言動に刺激を受けてドキドキしながら、自分の世界が少し自由になった気がしたのをよく覚えている。とにかく「くそまじめ」だったんで(笑)

二つめは高校3年生のとき。
クラスの同級生に1歳年上の女子がいた。事情はよくわからないけれど、高校に入るのに1年遅れていたのだろう。とにかく大人っぽい彼女が紹介してくれた本を背伸びして読んだ。彼女は年上のボーイフレンドがいて、その話をドキドキしながら聞いた。それまで読んだことのないような本を初めて手に取った。覚えているのは瀬戸内晴美(のちの寂聴)の「ひとりでも生きられる」というエッセイだった。内容を読んで衝撃を受けた。恋愛とか人と向き合うこととか、相当背伸びして考えるようになった。

ここまでで「私が見ている普通って、普通じゃないんだなあ」ってことを(言語化は出来ていないけれど)知った。知らないことにふれること、知らない世界に出会うことを(不安半分だけど)楽しみに思うようになった。

その後大学生活もかなり自分の普通を解体させられることになった。はじめてのことがたくさんあって、そっちも面白いんだなって思うことが続いて、自分が変わっていくのを楽しんでいた。

最大に大きかったのは最初の職場に出会ったこと。
最初の数年はもう、日々壊され再構築していくばかりの日々が続いた。

もともとの性格は多分
・きまりは守りたい(守るべき)
・ルールに沿ってきちんとやるのが安心 
・目的に向かって協力してゴールを目指す
という土台のなかで、少しだけはみ出してみせることでちょっと価値を見出すようなそんなタイプだったと思う。
優等生風だったけど、学年1位とかじゃないし、部活はまじめにやるけど結果を出せるタイプじゃないし(笑)、陽気で人づきあいは上手かったけど、生徒会長とかではないし、まあまあ中途半端な凡人オブ凡人。大人受けは常によかったけどね。

それなのに、
社会に出てみたら、毎回自分の「これ普通よね」っていう壁の向こうで軽やかにルールを破り、人としてテキトーすぎるような連中に囲まれて、あれも正義だけどこれも正義、あっちから行くのが王道だけどこっちからもアリ、ようは目的が達成できたらなんだってアリ、って世界にどっぷり浸ることになっていった。おずおずと、相当無理して馴染もうとして、慣れていった。

まあそこからもいろんな出会いや衝撃や転機はあったのだが、
ようは
「性格だから無理」ってそれ、ほんとかよ?って思う。

単に、そう思っている自分の見えている世界が「超・ちっちゃい」ってだけなんじゃない?って。

その後、子どもが生まれて小学生になって、子どもを連れて韓国にホームステイに行ったときにも「は?え?これあり?」が大量にあった(笑)。そういうことに巡り合うたびに、自分の中の「これしか無理」が減っていった。

40歳以降は学びもそこに加わった(恥ずかしながら40までは自ら学ぶようなことは、ほとんどしていない。単に強制的に学ばされる環境=リクルートにいたから学んでいただけで)。学びの場で新しい知識を得て、常識をまた塗り替えてきた。そこにはエビデンスってやつも加わった(笑)。

今でも奥の奥の自分の根っこのような安心感っていうのは、きっと変わらない。だから今私が自然に「そうに決まってるし」って思ってやっている行動のなかには、後天的に知識と体験で叩き込んだものだったりするので、自然で居心地がいい、とは限らない(無理してるものもたくさんある笑)。でも、なぜそうするかというと、体験的に「こっちの方向にいくほうが楽しいことが起きる」と知っているから。だからやせ我慢してでもビビり倒していてもそっちに向かう。性格とかくそくらえ、で(笑)。

そうやって広がってきたことはどう考えてもありがたくて面白くて嬉しい。
だからね、「いいかもしれないけど、性格的に無理なんです」って言って止めちゃう人のこと、ほんとにもったいないなあって思ってる。

あなたの可能性はそんな狭くないよ。
あなたの人生はまだ全然終わってないんだから、性格とか今までこうしてきたとかそんなこと、横に置いてやってみようよ、って言いたいな。



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