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「自分で決める」ことを難しく考えすぎなくてもいいから決めていこう

先日、「自分で決める」ということをお話しする機会があった。
よきパートナーとのトークセッションだったおかげで、日頃思っていることを改めて整理できたので、noteにも書いておくね。

そもそも「自分で決める」のはどうして大切なのか?についても先に言っておきたい(また前置きが長い笑)

自分で決める、自分で選ぶ、はキャリアコンサルタントとして相手に向き合うときも、親として子どもに向き合ったときも最大重要だと思っていたこと。その人の自己決定をサポートしつつ「邪魔しない」のがとてもむずかしいことだったけど。
それでも人はすべからく「自分で決めたこと」をやりたい生き物で、人に言われて(コントロールされて)やることとはまったくパフォーマンスも、結果に対する受け止め方も異なる。自分に問いかけたらわかるよね?(だから世の中のコーチもカウンセラーも自己決定につながるように「ひたすら問いかける」のだから)
でも、「わからないんです…決めてほしい」という人が一定数存在している。その人たちは決めることを苦手にしているし、難しく考えすぎていることが多い。

私自身はキャリアアンカーでいうとぶっちぎりの「AU=自律」なので、とにかく自分で決めたい人だ。なので余計に「自分で決めないのなぜ?」と思う。

けれどたくさんの「自分で決めない人」の声を聞いていくうちに決めない理由でわかったことがある。その人には2種類あるように思う。

一人目のタイプは決めるまでにものすごくたくさんのことを考えている。それも決めるためには「不要かもね」ということまで幅広く「脳内の決めるテーブル」に並べていて、どうしていいかわからなくなっている。

たとえば私の「決めるテーブル」には1~3つくらいの大事なものしか置いてないのに比して、決められない人の「脳内の決めるテーブル」には、雑多なものを20個くらい広げている、感じ。
そして最大の特徴は、並べてある20個のうち本人にとっての大事なことがほとんどない、ということ。おかれているのは周辺情報、外の声、しまい込んである「よくわからない思い出の品」みたいなものばかり。決めるための「基準になるもの」はそこにない。もしあってもごちゃごちゃの中で埋もれていて気が付かない。

もう一人のタイプは「決めるテーブル」に何一つ置かれていない。問いだけがそこにあるけれど、問いに対して選ぶための材料は何一つおかれてないままに、ただぼんやりとその何もないテーブルを見つめているようなことになっている。眺めても眺めてもそこには何もないので、答えが出せない。そうして周りを見てみると決めている人がいて「ああ、そうやればいいのか」とそのまま自分もそろえたりする。決められてないよね。どんまい。

決められない人には
・決める基準がない人 と
・決める材料がない人 がいるように思う。

私の過去に決められなかったときのパターンも、そうなっていたと思う。
決められなかったのは、①未経験すぎて何が妥当か判断基準がない(たとえばうちのリフォームとか、初めて車を買ったときとか)②仕事に行き詰っていてスランプを抜け出したいのに、なにからやればいいかわからないとか。
①は基準がないのだし②は決める材料がなかったよね。
じゃあどうすればいいのか。私は今ならすぐ適切な相手に相談するのだけれど、その相手選びもまた「決める」プロセスだから、まあまあ、そこで引っかかる人は多い(笑)

みんなが大いに勘違いしているのは、
・基準は「今の基準」であって未来永劫変えてはならぬものではない
・決められる人は万能の王ではなくて、ちゃんと材料を集めて決めているんだよ

基準を決めることと、そのために材料を集めること。シンプル!

特に、基準なんてまずは過去の自分をふりかえって決めたらいい。
「人数の多いプロジェクトでは自分の存在を上手くアピールできなくてやりにくいから、少人数で動けるカタチにしてくれたらやるって言おう」とか
「やったことないからやってみよう。前もそういうのが楽しかった」とか
もっと単純に
「それを選んでいる自分のこと好きだな」と思うか「嫌だな」と思うか、みたいな感覚でもいい。

そのとき
私にとっての楽しさが大切
やることで影響力の大きさが大切
みたいなその人なりのものが徐々に見えてくるのでそれを「(仮)わたしの決める基準」にしたらいい。それにそって決めたら簡単に決まる。決める経験を積めば、もっと精度があがってくる。

それでもまったくわからないときは、その判断をする材料が自分の中にないってことだから、情報収集をいろいろやってみる体験を積み重ねるしかない。

そして一番大事なのは
・そうやって考えていた基準も(自分にとって)変わることは普通
…ということ。

「変えていいんだったら、今はこの基準で選ぼう」ってできるでしょ?

自分で考えて(あるいは直感で)選んで決めてやってみると、それがどうであったとしても自分ごとで振り返ることができる。嬉しい感情も残念な感情も全部が自分のものとして血となり肉となる。そうやって「自分っていう人間」の輪郭がどんどんはっきりしていくと、「誰かにあやつられている自分」ではなく「自分で選んで生きている自分」になって、それが人生のハンドルをちゃんと持っている感覚につながっていく。

実はそれが一番「あなたの力になる」ことだと私は思っている。
もし状況がどうしようもなくて選べなくて、決められなくてただやらなくてはならない、というときも、自分でそれにどう関わるかは決められるからね。それ、自己肯定感の土台でもあると思うよ。


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