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ジャニーズ事務所の性加害が明らかになって/所属タレントたちの胸の内

 当然の流れだが、ジャニーズタレントのCM契約が次々に打ち切られている。今日は花王が口紅ブランドKATEの、SexyZoneの中島健人が出ていたCMを終了すると発表した。彼はフィリピン系のクォーターで、若手の中でトップ級の人気者でである。

 彼ならジャニーズ事務所を離れても、充分にやっていけるはず。皆んなそう思っている。でも、そうはしないだろう。何しろ10年以上、苦労を共にした仲間がいるのだ。10代前半でSexyZoneなどという人権侵害的グループ名を付けられながら、青春を賭けて頑張ってきた。

 しかもメンバーの中に、ジャニー喜多川にすごく可愛がられたタレントがいるのである。中島健人を含めた3人は、このメンバーを絶対に守ろうと考えているはず。のみならず、他のグループにも同期がたくさんいるし、仲のいい先輩や後輩もたくさんいるのである。

 ジャニーズタレントは今、こういう状況にる。加えて、間もなくデビューするはずだったジュニアたちは、もうジャニー喜多川とは無縁の世代だ。突然、災難が降りかかってきたと感じているのでは。おそらく今は、現役タレントもデビュー前のジュニアたちもどうしたらいいかわからず、仲間内で不安を口にしながら、息を潜めて事態の推移を見守っているのだろう。 

 こういうタレントたちが居場所を失わないよう、事務所は1日も早く社名を変え、被害者たちと話し合って賠償し、株の問題も精算して同族経営をキッパリとやめ、解体的出直しをしてもらいたい。過剰メークをせず、地顔で活動する日本のアイドル文化を絶滅させないためにも。

 そしてマスコミも一般の人々も、少しだけ彼らの心情を想像してほしい。人間も現実もそう単純ではない。

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