おから

Everything in this world is iffy. はっきりとした曖昧…

おから

Everything in this world is iffy. はっきりとした曖昧さを。

最近の記事

オウトロシャブツ

日常の中で、負の言葉や感情を飲み込む。 ときに、飲み込んだはずのそれが、喉につっかえて息苦しくなることがある。 ときに、飲み込めたはずのそれが、消化されず気持ちが悪くなることがある。 それらは、時間をかけてゆっくりと消化されることもあるが、そこにそのまま残り続けたり、腐敗して、精神や身体をジワジワと蝕んでいくこともある。 消化されないままでは苦しいから、どうにかこうにか吐き出す。 いわゆる、吐露というやつだ。 でも、吐き出したからと言って、楽になれるとは限らない。

    • 自動販売機と天秤

      この記事を読む皆さんにぜひ想像してほしいことがある。 自動販売機で180円のジュースを買うことにする。 財布から100円硬貨2枚を取り出し、煌々と光る機械に入れる。 鈍い音とともに排出されるジュース、そして乾いた音を立てて順番に出てくる20円のお釣り。 ここで私は皆さんに聞きたい。 ジュースとお釣り、どちらを先に取りますか? 180円のジュースと20円のお釣り。 金銭的価値が高いのは間違いなくジュース。 機械から排出される順番としても、先に出てくるのはジュース。

      • 死の尊重と生の切望

        以前、ぼんやりと考えていたことがある。 “医療心理職に就くということは、人の死が日常とまでは言わずとも、それなりに身近なものになるということなのか。” 立場上、自分は他者の自死を止めなければいけなくなるわけだが、それは本当にできるのか。 ここでの可否とは、技術的なことではなく、思想的な意味でのことだ。 これは自分個人の意見だが、死にたい気持ちは大切にすれば良いと思うし、死という選択も尊重されて良いと思う。 どこまでいっても、他者の気持ちを理解することなんて出来っこな

        • 花壇を彩る

          「この分野で業績を挙げている人の中には、理系出身者が多くいます。だからあなたも、理系出身であることを活かして、ぜひ頑張ってほしいです。」 3ヶ月ほど前に、とある教員に言われたことだ。 当時、周囲の研究計画に圧倒され、研究への不安を吐露すれば「無学だからだ」と一蹴され、志を語れば鼻で笑われていた自分には、温かすぎる言葉だった。 しかし、そのような優しい言葉が一瞬で温度を失うほど、自分の心は芯まで冷え切っていた。 (そんなの、言うは易く行うは難しですよ…それができるなら苦

        オウトロシャブツ

          WAIS-Ⅳ知能検査を受けた話

          最近、WAIS-Ⅳを受けまして、フィードバックも頂いたので感想を書いてみます。 一部の人にはヒットする系のコンテンツかな? ※検査の内容や結果の詳細は記述していません。 ※後半はWAISとは全く関係のない話をしています。 ※すべて筆者個人の主観です。 はい、前置きが済んだのでいってみよ~! Ⅰ.受検理由 受検理由は以下の2つ。 ①心理系院生であるため、今を逃すと正確な測定が出来なくなる。 ②他人の話を理解したり、自分の伝えたいことを上手く伝えられない困り感があった。

          WAIS-Ⅳ知能検査を受けた話

          自傷性ベイツ型擬態

          ※偏見注意※ 派手な服装や派手な髪色をしていると、なんとなく、危険人物感がでませんか? 感覚としては、有毒生物と同じでしょうか。彼らは鮮やかな警告色で、毒があることを周囲に知らせ、身を守ります。 しかし、警告色の生物だからといって、有毒であるとは限らないようです。 毒を持たない生物が警告色を身に纏い、有毒生物に擬態していることがあります。ベイツ型擬態というらしいです。 生物の生存戦略って面白い。 さて、私が初めて派手髪にしたのは大学4年生のころ。 青、黄色、緑、紫、ユ

          自傷性ベイツ型擬態