見出し画像

お茶のお家元、なぜたくさんの名前があるの?

お茶のお稽古では、避けて通れない、お家元歴代の御名。淡々斎や玄々斎という名前で親しんでいた私は、本を開いてビックリ。めちゃくちゃ名前がありました。
たとえば、裏千家十四代淡々斎は、別名・無限斎であり、別名・碩叟宗室(せきそうそうしつ)であり、別名・玄句斎である。他にもいくつかの名や号を見ることが出来る。

半ば理解するのはやめて、淡々と一番親しまれている読みだけを記憶しよう…と思っていたところ、理解を助けてくれる一文を雑誌に発見したので記載しておく。多分婦人画報か太陽でした。

たくさんの名をもつ 伝統の家を守る
「行いを慎む」「物忌をする場所」という意の「斎」。家元には、禅を修めた証しとして斎号が与えられ、転じて、今日庵内には稽古をする「咄々斎」などの広間もある。こちらの茶杓の作は裏千家16代坐忘斎お家元の祖父、無限斎。無限斎の幼名は「政之輔」、15歳で「玄句軒永世(げんくけんえいせ)」を名乗り、若宗匠時代に「宗叔(そうしゅく)」、そののち家元として「宗室」の名を継いだ。「淡々斎」は、結婚を機に大伯父、九鬼隆一男爵からいただいた名で大徳寺で得度(とくど)する際に「無限斎」の斎号を授けられた。名を変えるたび、茶の家に生きる志を強く(以下不明 汗)

婦人画報または別冊太陽

不謹慎にも?ブリのような出世魚が脳裏に浮かんだ。ブリはモジャコ、ワカシ、イナダ、ワラサ、ぶりと5回も名前が変わる。日本における名前の意味に思いを馳せる。単にシグニチャー的な意味合いを超えて、もっと深い理解がありそうだ。まるで生まれ変わって別の人間になるような。いつか時間のあるときにでも調べてみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?