テスト前日の敗北宣言

明日は英語のテストがあるらしい。
だからといって勉強する気は毛頭なく、永遠と液晶画面と対峙する空虚な時間を送っている。

大学の英語はきっと難しいのだろう。
そんな甚だしい勘違いをしていた時期もあった。受験勉強時、どの教科よりも苦しんだのが英語であったからだろう。

そんな懸念も4月中には甚だしい勘違いと分かり、現在では大学の英語を受講する必要性に頭を悩ましている。
テキストは高校生レベルであり、やっていることは中学生レベル。
おそらくこの環境にいたら、知らず知らずのうちに堕落していくことは容易に想像がつく。

しかし、そんな感情を抱きつつも自身の英語能力の衰えはあまりに顕著であり、大学の授業を批判する資格が無いまでに低下している現状を、見て見ぬふりは出来ない。

会話をすれば単語が出てこない。文章を読めば重要単語の意味が分からない。
いったい私はシステム英単語から何を学んだというのか。

このままでは駄目だ。

腑抜けた現状を打破したい。

そう思った私は、ある日を境にシステム英単語を持ち歩くこととした。
かつての盟友と再びタッグを組むことで自己改革に取り組もうと考えた。

しかし、私がかつての盟友と同じ時間を共有したのはわずか1日だけであり、今に至るまでのここ数日間はすっかりないがしろにしてしまっている。

彼女に対する対応の粗雑さは漢としていただけないものがある。
私は、彼女に今一度向き合う必要があるのではなかろうか?

なにより、この時間はなんなのだ。
英語学習の必要性を訴えておきながら真面目に履修する気もない。
成績で重要視されるであろうテスト勉強をする訳でもない。
全くもって無駄ではないか。

こんなことなら今すぐにでも床について全ての記憶をデリートすれば良いではないか?

そうだそうだ。
テスト勉強なんかするもんじゃないだろう。
中間テストだってなんだかんだ乗り切れたではないか。
どうせ今、悪あがきをしたところで寝て忘れるのだ。
元々備え持っているポテンシャルで正々堂々戦うのが漢そのものなのではないだろうか。

こうして堕落した大学生生活へ、また一歩近づいたのであった。

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