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佐渡汽船と僕のエモい想い出

本日、佐渡汽船のウェブサイトがフルリニューアルされた。何を隠そう、これを手掛けたのは、我々フラー株式会社だ。

このプロジェクトは、佐渡汽船さんと構想段階からがっつりご一緒させていただいた、長期プロジェクトだ。関わったメンバーには、本当にお疲れ様と言いたい。そして、想い出のたくさん詰まった佐渡汽船のサイトをこうして自分達の手で新しくすることができて、本当に嬉しい。みんな、本当にありがとう。
ご一緒いただいた佐渡汽船の皆様にも、この場を借りて御礼をさせてください。ありがとうございました!これから益々、佐渡により多くの人が訪れてくれるように、力を合わせて頑張りましょう!

僕と佐渡汽船の想い出

さて、今回のリニューアル・プロジェクトの内容とか、何にこだわってサイトを創ったのかといった内容は、このnoteでは割愛する。是非プレスリリースや、ウェブサイトを読んでいただければ幸いだ。
その代わりにこのnoteでは、僕自身と佐渡汽船の想い出を書くことにした。なぜ自分は佐渡が好きなのか?どうして今回のプロジェクトに至ったのか?そういった他では読めないようなストーリーを、ここに記したいと思う。そして最後に、プロジェクトに関わってくれたみんなへのメッセージや、フラー全体へのメッセージも書いておいたので、是非読んでくれると嬉しい。

「ぼくのなつやすみ」は、佐渡。

小さい頃、夏休みになるといつも佐渡に行っていた。佐渡(両津)には、親父の実家がある。船に乗ってあの島に行くのを、いつも楽しみにしていた。ゲームに出てくるような、典型的な夏休みがそこにあった。海にも行ったし、スイカやトウモロコシも食べたし、虫捕りも嫌だったけどした。子供達にとって、理想的な夏休みだったと思う。

小学生低学年くらいだっただろうか、親父と初めて2人で男旅に行った記憶がある。あの時は確か、直江津港から出発した。男2人で船に乗るのは、なんかカッコ良い気がしていたが、親父はいつも通りくだらない話をしていた気がする。
あと、いつだったか、姉ちゃんと2人で佐渡に行った時、爺ちゃんが海に連れて行ってくれたのを覚えている。爺ちゃんは水着なんて持ってなくて、白いブリーフパンツで海に入っていた。あれが人生で一番恥ずかしい海の思い出だ。

そういえば、小学校の修学旅行も佐渡だった。なんで修学旅行でまで、佐渡なんだよ、、と思った記憶がある。しかも、佐渡に着いたら佐渡汽船で爺ちゃんが待ってて、すごく恥ずかしかった。こうして振り返ると、佐渡は恥ずかしい想い出がたくさんだ。だから好き。

船の上の記憶

佐渡汽船で一番記憶に残っているのは、船の上で「ミュウツー」をゲットしたことだ。笑 この時のことは凄く鮮明に覚えていて、ポケモンといえば佐渡汽船、くらいの記憶になっている。
あともう一つ鮮明に覚えているのは、船の上から見た落雷だ。天気が大荒れの中、なぜか親父に連れていかれて、海に落ちる雷を見させられた。あれはテンションが上がったなぁ。

船の上は僕にとって、カモメに「かっぱえびせん」をあげる場所であり、親父からくだらないことを教わった場所であり、ミュウツーを捕獲した場所であり、そして何よりも、これから佐渡へ行くワクワクと、夏休みが終わってしまう寂しさを味わう場所だった。

廃れていく、ふるさと佐渡

小さい頃、両津の商店街は賑わっていた記憶がある。それがたった20年で、シャッターがたくさん閉まっている場所になってしまった。そして、若者も今よりたくさん歩いていた記憶がある。今はお年寄りが多い。

でもひとつだけ、昔と何も変わっていないものがある。
それは、自然だ。

昔も今も、二ツ亀は世界一美しい海水浴場だし、尖閣湾の夕日は世界一エモいし、車で一周するなら佐渡が世界一良い景色だ。

景色だけじゃない。弁慶で食べるノドグロや南蛮エビは本当に美味しいし、佐渡産コシヒカリは甘くて南魚沼産と並ぶくらい美味しい。金山だって、トキだって、人生一度は観ないと損すると思うし、鼓動や砂金採り、たらい舟のような伝統文化に触れる体験を、現代人はもっとすべきだと思う。

だから、もっともっと多くの人に、佐渡を知ってもらいたい。佐渡に訪れてもらいたい。

日本人は、身近な素晴らしいモノを良く忘れてしまう。離島といったら、ハワイとかグアムとか、そういうのばっかり行きたがる。そりゃあ佐渡は、常夏の島ではない。でも、離島なのに四季があって、食べ物が美味しくて、一年中色んな景色が楽しめる。それって、すごく魅力的なことだと思う。

さぁ皆さん、今年は春でも夏でも秋でも(冬は天気が心配だけど)、好きな時に佐渡に行ってみてください!

ふるさと佐渡を、元気にしたい。

ここまで読んでいただくと、なぜ僕が佐渡汽船のサイトをどうしてもリニューアルしたいと想ったのか、なんとなく分かっていただけるのではないかと思う。
そう、理由はすごくシンプル。大好きな佐渡を、もっともっと多くの人に知ってもらって、訪れてもらいたいから。そして、ふるさと佐渡を、元気にしたいからだ。
そのためには、佐渡に行くために必ず通る道となる佐渡汽船のサイトを、スマホで見やすくして、世界中の人に使ってもらえるようにする必要があると考えたからだ。例えるなら、まずは佐渡への玄関を綺麗に整えたといった感じだ。

今回のリニューアル・プロジェクトは、佐渡を元気にするための最初の1ステップだ。まだまだやりたいことは、たくさんある。もっと魅力を伝える必要があると思うし、佐渡に起業家も増やしたいし、念願の世界遺産にもしたいし、賛否はあるだろうがカジノも持っていきたいし、あとは空からのアクセスも容易にしたい。
これだけのことを1人でできるなんて、当然思ってはいない。だから、こうして自分の想いを発信している。そうすれば、きっと同じような想いのある人が協力してくれて、少しずつ実現に近づいていくんじゃないかと信じて。

プロジェクトチームへのメッセージ

だいたい想いは伝わっていると思うけど、改めて。このプロジェクトをやってくれているみんな、本当にありがとう。こうして自分の故郷に関わる仕事がまた一つできて、俺は心から嬉しい。そして、また今日改めてみんなのお陰で想った。

「フラーという会社を創って、本当に良かった。」

俺は、こういう仕事をするために会社を創ったんだ。自分たちが心からやって良かったと思える仕事、誰かに喜んでもらえる仕事、地域や後世に恩返しができる仕事をするために。

もちろん、どんなサービスも、リリースしてからが本番だ。これからどんどん、ユーザーからのフィードバックが来るだろう。一歩一歩、良いものにしていこう。俺は、本気で佐渡を元気にしたい。そのために、これからも力を貸して欲しい。でも、ひとまずは、頑張ったみんなに「ありがとう」と伝えさせて欲しい。プロジェクトの打ち上げは、もちろん佐渡開催で!笑

フラーって、アプリ以外もやるの?

結論から言うと、「やる」だ。きっと多くの人は、フラーはアプリの会社だと思っているはずだ。基本的には、その通りだ。主力製品の App Ape には引き続き全力で力を入れていくし、そのアプリ利用データを駆使してアプリを共創する事業も、どんどん展開していく。

しかしながら、我々は自分達が売りたいものを売る会社では決してない。困っている人たちを助けたり、お客様の課題を本当の意味で解決したり、世の中に喜んでもらえることをやる。その手段がアプリでないならば、無理にアプリにする必要はない。アプリは手段であって、目的ではないからだ。
そしてフラーは、想い入れがあるプロジェクトをやり続ける会社にしたい。なぜなら、プロジェクトに関わるメンバー1人1人の想い入れこそが、成功に最も重要な要素だと信じているからだ。スキルとか、戦略とか、データとか、それはもちろん大事だ。でも、そういうのを超越して、今回の例で言えば、「本気で佐渡を良くしたいと思っているかどうか」。それこそが大事なんだと思う。これからも、想いを大事に仕事をしていこう。

佐渡に来てくれっちゃ。

さて、ここまで読んでいただいた皆さんに、ひとつお願いがあります。まだ行ったことのない方も、既に行ったことのある方も、是非新しいウェブサイトを使ってもらって、佐渡に訪れてみてください!そして、感じたことはなんでも、是非発信してみてください!


サポートいただいたお金は、母校である高専や故郷の新潟など、後世や地域のために活用したいと思います。 よろしくお願いいたします!