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30になった君に贈る言葉。

俺たち、30になったね。

君と出会ったのは、15年前。もうかれこれ、これで人生の半分を共に過ごしたことになるね。

君と出会えたから、俺は高専に入って良かったと心から思う。そして、名字が渋谷だから、櫻井という苗字を持つ君とこんなに仲良くなれたんだと思う。だから、俺は渋谷で良かったと心から想う。そして、君が櫻井であって本当に良かったと想う。

初めて出会ったとき、なんだか長い付き合いになる気がして、一緒に寮の風呂に入ったのを覚えている。君はとても純粋な目をしていた。俺はきっと、少し気取った目をしていたと思う。

俺は君から、たくさんの大切なことを学んだ。一番学んだことは、きっと「優しさ」だと思う。

君と長らく喋らなかった時期もあった。一人称を「僕」と呼ぶ純粋な君が、幼かった自分にはなんだか恥ずかしく思えた。君の優しすぎる性格も、偽善なんじゃないかと思っていた。

でも俺は、あの時、君を誘って語り明かした夜を、ずっと覚えている。君と仲直りができて、本当に良かった。君がいなければ、今の僕はいない。こうして僕と気軽に自分に対して使えてもいない。

あの日、君と仲直りした夜。あの夜が、俺の人生の、ファインプレーだよ。あの日から、俺は自分のことを、僕と呼ぶことができたんだ。

こんなことを書いて、恥ずかしくないのかと人は思うだろう。そんなことは、どうだっていい。
どんなに恥ずかしかろうが、俺は君が好きだ。君と出会えて良かった。君と会社を創って、今でもこうして一緒に働いて、そして30の誕生日を祝えて、こんなに嬉しいことがあるかい?

俺たちは、これからも、きっとずっと一緒に泣いたり笑ったりするんだと思う。こんな素敵な15年が、あと何回できるだろうか。

進もう。もっと楽しい世界が、これから俺たちには待っているよ。

30になる君に、贈る言葉。
「言いたいことを言って、やりたいことをやってくれ。」
俺に1ミリも気を使う必要はない。君が何をしようが、俺はずっと君を生涯の友として生きて行く。

さぁ、次の10年に進もう。背中合わせで。

30になった君に贈る言葉
2019年3月3日
渋谷 修太

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