ゴルフについて書いています#3

なにかを始めようとする時に
始まりが無理矢理であるということ
例えばゴルフ
付き合いがあるから
上司に押し付けられたから
得意先の方々がゴルフが好きで
商談にも、接待にも
色々使えるツールだから
仲間内でやろう
その他上げればきりがない
僕自信も最初は無理矢理である
野球が大好きで
それこそ草野球に参加すること
これに命がかかっていた
参加するって返事をしたから
いなくなると道具とか人数とか
色々そろわなくなるから
さすがに急にいなくなることはできない
なら来週の日曜日までは
死ぬことは止めておこう
これが15年続いた
野球って魅力的でしょ?
さておき
そんな野球人だった自分の
支えだったチームがなくなった
メンバーの老朽化
集まりの悪さ
大会運営に対してのしがらみ
情熱の沈静化…など
複雑に絡み合った現代社会から
鋭いメスを入れられた結果
監督の堪忍袋の緒が切れるかたちで解散が決まった
残念だったが
僕に監督を変わる案もあったが
ついては行かん
で多数決が決まり解散
冗談なのはわかっての上で
ネタ的に言われたが
メンバーの老朽化と情熱の沈静化は
深刻な状況だったのだ
幸い違うチームから助っ人の依頼などがあり
休日に暇をもて余すとかはあまりなく
自信の引退試合をどこで区切るのかを模索してた
そんな心のスキマにすっぽりと入り込んだのが
そう
ゴルフである
全く興味もない
できると思えない
道具とか場所代が高価である
接待とかを含めた金持ちだけのお遊び
様々な言い訳と講釈を並べ立てて
ゴルフを敬遠してきた
球技は難しい
草野球に20年以上携わり
子供の頃の野球経験があっても
上達の兆しすら感じられなかった
ピッチャーとしてある程度
試合が組み立てられるようになってきたのが
ここ5年ぐらい
そう
30年近くかかってやっとだ
ゴルフに勧誘された年齢は42歳
自分のなかで
72歳でゴルフが人並みにできるようになるために
努力できるのか?(笑)
そもそも命がない
これに3000点かけてもいい
篠沢教授の倍率かもしれないが
ない話ではない
この理論をもとに
先程の言い訳が止めどなく出てくる
やりもせん球技のために
大切な休日を捧げるなんて
大切な小遣いを捧げるなんて
家族との休日は棒に振れても
あとの二点が耐えられない
同僚に断り続けた
ところがある日
マジでおもろなってきたから
俺のクラブをそのままあげるから
練習場に付き合えといわれ初めて打ちっぱなしへ
止まっているボールが
そこにあるだけのボールが当たらない
当てにいこうとすることで
何とか前には飛ぶ
すぐそこに落ちる
隣で打ってる同僚は遥か向こうまで飛ばす
からだが小さいのに!だ
野球をしている仲間なので
いいバッターであることは知っている
飛ばせることもわかっている
でもね
隣の同い年のやつに負けてたら悔しいじゃない?
ましてや
おじいにまで距離が負けているなんて
腹立つじゃない?
今まで培ってきた草野球の知識を総動員
棒でボールを効率よく飛ばすためには?
この引き出しを開けて練習した
ただ悔しいというだけで
そう
ハマっちゃったのよ
誰よりも遠くへ…
これをスローガンにして
雑誌もネット記事もYouTubeも
ゴルフ関連のを探して見まくった
緑色の兄ちゃんにぶつかった
かっ飛びゴルフ塾
実にはっきりとものをいい
そのせいで物議をかもし
炎上もする
下手くそに下手だといい放ち
プロには尊敬の念をもって接する
自分の技を惜しげもなく披露し
どうやって練習すればいいのかを
ちゃんと教えてくれる
一言一句聞き逃すな!とのたまい
聞き逃して同じ質問を繰り返すやつを
本気で怒ってくれる
こんな
こんなに熱苦しいやつが教えてくれる理論は
間違えてるはずがないと
言葉で信用させられる
タイガー・ウッズが好きすぎて
優勝してほしいからと髪の毛を緑に染め
松山英樹が直属の後輩に当たると
応援しまくり
従業員が辞めるかもしれないと言うことに
本気で涙する
ついていこう、信じようと思った
悪気は決してない
ただ真剣なだけ
この教え方でコアなファンはいる
嫌いなやつもいるだろう
でも
だからこそ
好きなやつがいる
一般論じゃなくて
このドリル
この先生にならってよかったと思っている
ドリルは何一つまともにはできない
過言じゃないぐらい難しい
でも
身に付いたとき本当にうまくなっている
実際にパターはよくなった実感はあるし
ドライバーも300yは飛ばせるようになった
これが喜べるぐらいにゴルフは楽しい
面白い
奥が深い
難しい
でも
今日も行く
またなんの罪もない
白い小さなボールちゃんを
しばき上げにいく
いつか
ネットを突き破れる日まで
振りちぎってやる
46歳 心の俳句
ちょい長め

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