高校の頃、ソシャゲで資本主義を感じた話

僕、高校生の頃にとあるソシャゲにハマってました。当時仲良くしてた友達がやり込んでたので一緒に。

いわゆるガチャがあって、レアカード集めてギルドバトルして…っていう良くあるソシャゲを思い浮かべてもらえればいいと思います。

ただ、そのソシャゲが特殊(当時そう感じていた)なのはトレードの規制が緩かったこと、でした。

各プレイヤーが2ちゃんのスレみたいなの作れて、そこで交渉が行われるんです。カードとカードはもちろん、体力回復のポーションとカードでも、ゲーム内コインともトレード出来たり。基本、ポーションが通貨の役割をしていました。

連日、掲示板に張り付いていると常連さんが出来たり、「○○って人は良心的な価格で売ってくれるぞ」とか「○○って人、詐欺だから気をつけて!」とか情報が流れてきたりするんですよね。

ギルドと言われる、プレイヤー同士がグループ組む機能もあってギルド用の掲示板とかに色々情報が載ってたりもしましたね。

そこで面白い現象があったのを、今更ながら思い出したので共有させていただきます。

カードのレートが存在していた!

まあ、当たり前かもしれませんが当時はびっくりでした。掲示板に張り付いているとなんとなく「××ってカードはポーション200個くらいで流通してるな」とか分かってくるんです。

他にも興味深いと思ったのが、ネット上でもやっぱりコレクターは存在して。弱くても廃盤のカードとかってプレミアついて売買されてました。他にも投資的にカードを収集して半年くらい寝かせて売るとか…笑

持っている資本によって稼ぎ方が違う!

変な話なんですが、ゲーム内の本質的通貨であるポーションを稼ぐ方法がいくつか存在しました。

【資本がほぼない人・初心者】
無課金初心者は基本的にアイテムもロクなカードも持っていません。なのでイベントをしても大した報酬は得られません。そこで自由なトレードを利用して「育て屋」をしていました。

いくら強いカードでもレベルがマックスでないと使い物にならないのです。そこでトレードして代わりに初心者がダンジョンやりまくって鍛えます。時間や素材がかかりますが、代わりに時短したいプレイヤーからポーション(通貨)が貰えます。

ただ、詐欺をする人も少なからず存在したので、カードの担保を用意できる、つまりポーション(資本)を持っている人の方が好まれました。
またギルド同士の繋がりが深かったので、ランクが高いギルドだと名前が知れていて社会的信用が生まれ、受注が増えます。

【資本が少しある中級層】
さて、だるい育成や細々したログインボーナスや、微々たるイベント報酬をえっちらおっちら貯めていくとポーションがなんとなーく貯まります。
しかし残念ながら、まだまだデッキは弱いしイベントをやるにはポーションが足りません。それに時間のかかる育て屋では効率も良くありません。

そこで次に行われるのが「質屋」です。掲示板に張り付いて「買いだ!」と思った安い時に買って、他の人に高く売れば、まあ簡単に差額分儲けられますね。

しかし、少し溜まったくらいの人がいきなり大きな買い物はできませんので、そこそこのカードを買っては売ってを繰り返します。

こうなると育て屋と違って、掲示板や情報交換で市場を探る必要が出てきます。
「安い!買いだ!」と思っても、人気のないカードだと在庫処分に困ります。逆にイベント前などはみんな参戦したいので少し安くてもカードを売ってポーションに変えます。在庫処分に焦っているプレイヤーから一括で買い上げることでレートよりすごく安く買取れることも多々あります。他にも新登場のカードは価格が不安定なため、投資的に購入する人もいました。

注目したいのは、やっぱりここでも資本を持っている人が強いわけです。

【資本家・上級者】
頑張って掲示板に張り付いて、度々あるイベントでそこそこ稼いでポーションを貯めると、資本家層に到達します。ここまでいくと、イベントに参加できるのでしっかりとした報酬が期待できます。また育て屋に発注することも出来ますし、それまでしっかりコミュニケーションを取っていると美味い話が流れてきたりします。(まあ、美味い話っていうのはまたまたダブった旬なカードを安価に譲ってあげるだとか、いいギルドからお声がかかるとか)

ソシャゲもどうやら資本主義なようだ

高校生の時は、買取はいいものの、なかなか売れず焦って安く売ってしまい利率が下がる、なんてことが多かったような気がします。

あと投資的に購入したカードの寝かしが甘くて値段が上がりきっていない時に手放してしまったり…
結構学びが多かった気がします。

というわけでしめます。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

#ソシャゲ

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