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誰にでもWelcomeな街、サンフランシスコ

サンフランシスコに来てから2週間がたった。今思うのは、サンフランシスコは誰にでもWelcomeな街だということ。

この街にはありとあらゆる人種がいて、多様なカルチャーがカオスに同居している。ダウンタウンに行けば、大きなチャイナタウンもあるし、日本人街もある。LGBTのコミュニティもあるし、ヒッピー文化発祥の地でもある。さらには、Twitterなどのハイテク企業も存在する。それらが、わずか11キロ×11キロくらいのサイズの街にひしめいている。

ダウンタウンを歩けば、そこらじゅうにLGBTを象徴するレインボーフラッグが掲げてあるのを見ることができる。世界で最も有名なゲイタウンでもあるのだ。世界中のゲイの人の聖地のようにもなってるらしい。

驚くことに人口の35%は海外で生まれてサンフランシスコに移住してきた人たちだ。白人は人口の48%で、アジア人は33%。アメリカ全体でのアジア人の割合は5%程度らしいので、サンフランシスコは飛び抜けて多い。だから、僕はこの街にすぐに馴染むことができた。自分がこの街にいてもまったく違和感がないのだ。この街に海外からの人が多いのは、魅力的なハイテク企業が理由にあると思う。

追記(この記事を書いたあと、ホストファミリーにも、なぜサンフランシスコはこれほど多様な街になったと思うか、聞いてみた。そしたら、「サンフランシスコ湾があるからじゃない?」という答えだった。なるほど、大きな港があるから、世界中から海を渡ってここに人が集まるわけだ。)

日本だと電車の中などで、異質な人に対して妙な視線があるのを感じるが(自分に対するものではなくてもわかる)、こちらではそういうのはまったくない。フレンドリーに住人のように気さくに話しかけてくれる。

ミュージック・フェスティバルに行ったら、「ここは素敵な街よ。住んじゃいなさいよ!」と言ってくれた女性もいた。

ただ、さまざまな人種が相互に助け合ってるかはわからない。都市生活者なので、横の絆が薄いのは日本でも同じだとは思うけど、ただ同じ街に同居しているだけのような気もした。バスに乗ってホームステイの家から学校まで行くと、乗車してくる人種はグラデーションのように変わっていく。

ホームステイの付近では黒人やヒスパニックが多い。そこからしだいに白人が増え、さらに行くと今度は学校に通う中国系の子供達とそれを送る母親達で満員になる。かなり住み分けがされているような印象も感じた。

サンフランシスコはそれぞれが自由気ままに、お互い干渉せず過ごせる場所なのだと思う。

サンフランシスコの成り立ちも、自由な気風やベンチャー企業が多い理由かもしれない。起業家は自由な生活と、そして一攫千金を求めるようなところがある。安定して退屈な仕事をするよりも、スリルがあり自由な働き方がしたい、少し変わった人が多い。

成り立ちというのは、カリフォルニアはもともとあまり人の住んでいないところだったが(ネイティヴアメリカンが住んでいた)、1850年代に金鉱脈が見つかり、あちこちから一攫千金を求めて大量の人がやってくる「ゴールドラッシュ」が起こり、今のような発展をとげた。そのようしてやって来た人たちはルールや歴史の慣習などに縛られることを嫌い、自由な人たちが多かったのかもしれない。その気風がこの街の雰囲気を作るきっかけになったというのは、いい線をついていると思う。

この留学の目的の一つは、日本にもサンフランシスコやシリコンバレーのようなプラットフォームを作りたくて、そのために日本との違いを探るというものだった。それは単なるITシティを作りたいということではなくて、自由で創造的で積極的な人たちを増やすということ。

だけども、ぶっちゃけた話、ゴールドラッシュが理由なら同じアプローチは無理じゃん、というかそもそも、そういうのが好きな人はサンフランシスコに来た方が早くて合理的じゃん、とこっちに来ていろいろ見てから頭をよぎったりもした笑。まぁ、実際に見てから気づくことというのは多い。

いずれにせよカルチャーの違いは大変興味深いもので、半年いる間にしっかり調べたいと思う。

今の所、おにぎりと味噌汁が恋しくてたまらないということもないし、もし食べたくなったらとても簡単に街で手に入る。サンフランシスコなら。

それに、思ったほど危険ではなかった。確かにホームレスは多いし、危なげな匂いはするが、日本が異常にクリーンで安全なだけで、おそらくサンフランシスコは世界的には安全な部類に入る気がする。他のところはあまり見てないからわからないけど。自分の荷物はしっかり持って、油断さえしなければどこもそれほど危ないものではない。

あ、ホームレスが多いというのは日本と比べると、マイナスなポイント。貧富の格差が大きい理由も調べてみたい。

それはともかく、サンフランシスコには、どんな人でも受け入れてくれる雰囲気がある。それが今のところ、この街の最も好きなところだ。

さて、学校にも慣れてきたし、次回は僕がどんな学校に行ってるのか紹介してみようかな。


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