どうすれば読者の心に響くんだろう?
「説得力のあるキャラクター」
心に残る漫画にするには、じっくりキャラクターを育てないといけない。キャラクターへの「信頼」―例えば、このキャラはきっとあんなことをしてくれるだろうとか、こんなことはきっと言わないだろうとか―をコツコツ貯めて、説得力のあるキャラクターを作る必要がある。
そうやって人となりの出来上がったキャラクターが、ガツンと読者の心に響く言葉を言ったり、行動を取ったりする。
こうやって「心に残る漫画」は出来上がるんだろうなと思う。
いわゆる「白ハゲ漫画」に嫌悪感を示す人がいるのは、この過程をすっ飛ばしてただ「それっぽいセリフ」を言ってくるために、読者はなんだか説教されたみたいな気分になるからなんじゃないか。
尊敬してる人や好きな人に叱られたらちゃんと聞こうと思うけど、知らない人にいきなり上から目線で説教されたらイラッとくるのと同じだ。
何を言うかでなく、誰が言うかなのだ。
漫画も現実も同じで、胸がチクッとする。
信頼は一朝一夕では得られない。
私も早く説得力のある人間になりたい。
やりたいことと、求められること
求められるものと、伝えたいもの。
大学生の時にアカペラのサークルに入っていて、何曲かリードボーカルも歌っていたのだけど
「さとうさんはかっこいい曲が似合うよね」
「絢香みたいな太い声の曲がぴったりだよ」
そんな風に褒めてもらったのに、全然嬉しくなかった。
私はかっこいい曲も好きだけど、本当はそればかりじゃなくて聴かせるバラードも歌ってみたかったんだ。
本当はチャットモンチーのえっちゃんみたいな、透明感のある声になりたかったんだよ。
せっかく強みを褒めてもらっても、あまのじゃくに感じてしまう。
求められるものを演じたくない。
型にはめられたくない、意外な自分も見せたい。
生意気にも、そんな風にずっと思ってたなぁ。
でもビジネスはサークルほど甘くなくて、
売れるためには「求められるもの」を作らなくちゃいけないみたい。
私に求められるものはなんだろう?
私が提供できる価値って?
たくさんの素敵なイラストレーターさん、漫画家さんがいて
じゃあ自分はどんな風に突き抜ければいいのか、
どんな風に突き抜けていきたいのかわからない。
好きなイラストの中にも、
求められるイラスト、やりたいイラストやりたくないイラストがある。
なんでなんだろうなぁ。
イラストレーターになれば、イラストだけ描いてられると思っていた。
やりたいことと、求められること。
ここの最大公約数を探して迷走中です。
早く説得力のある人間になりたいよ。
人の心に残るような作品を描きたい。
誰かの救いになるような作品を描きたい。
読んでいただきありがとうございます!何か心に引っかかるものがあれば嬉しいです。