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著作権とvaporwave

私はvaporwaveというジャンルがとても好きなんですよね。シアンとマゼンタの色合いにあの怪奇で幻想的な夢の世界のような世界観。もう言わずもがなです。vaporwaveの楽曲自体にも心酔している毎日です。

vaporwaveの絵を製作して販売するに当たって色々な問題が出てきますよね。まずvaporwaveはコラージュで成り立ってる節がありますから著作権などに留意しなくてはなりません。

vaporwaveに使われているモノはとっくの昔作られてもう著作権が切れている絵画や彫刻や著作物としての価値が低いCMなどが多いです。日本では著作権は著作者の死語50年までは適用されるが、国によってまちまちだ。しかし、著作権が切れていても著作者の望まれない使い方はされてはならないので、その点においても十分注意が必要である。

量産された工業的なものには商標権や意匠権が働く場合もありますが、著作権は働かない(例外あり)。
その商品を売り出すための広告なども著作物ではないから、それを著作物にすることは権利を侵害していないということになります。

商標権の侵害とはどのようなことになるかというと、例えば日本の車のデザインがどこかの国のメーカーに丸パクリされてしまった、これは「商売」を目的にしたデザインが真似されて、折角のデザインが奪われてしまい奪った相手に利益が生じかねなくなるので、これは立派な権利の侵害と言えます。

vaporwaveでも、あからさまに企業のマークをコラージュの主題にして、それを販売するなどすると「商売」目的でのデザインの盗用となるので権利を侵害していると言えます。企業のロゴや商品、アプリのアイコンなどは著作物ではありませんが、それを「それだ!」と分かるようにコラージュされると問題になってしまうのです。

vaporwaveは、技術や文明の革新の元で大量生産大量消費の時代に恋い焦がれた思いが内包されている…みたいな事を記憶しています。だから大量生産品の広告が使われていたりするのでしょう…恐らく。vaporwaveで表現されたアートワークがそれだけとは限りませんが。

しかし、商品の広告が単なる文字の羅列ではなく人の著作物が使われている場合には著作権に引っ掛かってしまう可能性はあります。また芸能人の顔写真が使われている場合も然りです。人間の顔は著作物ではありませんが、有名人なら「パブリシティ権」一般人なら「プライバシー権」が働きます。有名人の顔は財産とも言えるので、勿論権利的に擁護されるべき物体であると言えます。

そもそも、著作権とはなんでしょうか。それは概略すると「人の思想や感情を文章や絵などの創作物で表したもの」を守るための権利です。商品を売り出す広告や商品そのものには「人間の思想や感情」が表現されていませんから、著作物ではないのです。

ここで着目したいのは、vaporwaveによく使われる「YES NO」の選択項目が出てくるウィンドウやカラーパレットのウィンドウなどは著作物であるのか、という問題です。結論から言えば、思想が感情が表現されているものではないから著作物ではないし著作権に擁護されるべきものではないのです。しかし、これはカラーパレットという仕組みだとかYES NOを選択させるウィンドウはコンピューターの「技術」であるので、「ビジネスモデル特許」で守られている可能性があります。特許で守られている権利を著作物でないからと無断で利用していると、複雑な権利が絡み合って後々面倒なことになりかねません。
そのような技術はコンピューターの世界では当たり前になってしまいましたが、もしかしたらコンピューター関連の制作過程で特許の使用料を技術の開発者に納めているという可能性も考えられます。

特許は20年で効用が切れてしまいます。コンピューターが開発されてからはそれなりに年数を経ていますから、もう特許が切れているということも予測できますが、技術の開発者が特許を更新しているという場合も無きにしもあらずです。

大事なのは、権利関係を明白にしてから著作物を公にしましょうということです。著作物を売り物にするなら尚のことです。

誰だって、自分の創作したものは権利によって守られたいものです。しかし、それは傲慢な欲望ではないかと思います。権利を侵害しているのにも関わらず、権利によって守られたいと抜かしているからです。私もそうですが、大体の絵描きたちは二次創作を商売にしたことがあるでしょう。それは周知の通り立派な権利侵害です。しかし寛大な作者によって黙認されている場合が殆どです。
権利のしがらみがなくなれば創作の世界はもっと開けるのではないかとは思いますが、難しいところなのでしょう。


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シチナツ

美青年のいる極彩色の花園の夢を見ている
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