これまで何度か一人でぶらっと2週間ほどの海外旅行に出かけています。コロナのおかげでそれも4年ほど中止しています。気が付けばパスポートも失効していました。
パスポートはさておき、そんな海外の一人旅は見るものも聞くこともみな新鮮です。その時の感動は覚えていても、その詳細は忘却の彼方まっしぐらです。ならば記憶に頼らず記録しておけばよい話で、そういう目的も込めて旅行のたびに100円ショップでリングファイルの小さなメモ帳を買って携行し、事細かに記録していました。メモ帳の携行は記録のためでもありますが、メモ帳には旅のスケジュールや宿泊するホテルなども記載しており、いちいちスマホを確認する必要がないようにしてあるという目的もあります。
ちなみに、9年ほど前にポルトガルに行ったとき、旅行2日目にスマホを紛失してしまい、日本に帰るまでスマホなしで旅をするという今時ありえないような経験をしております。そのときの教訓から「スマホを落としたら一巻の終わり」とはならないようにそんなメモ帳を準備しているというのが本当のところだったりします。

そんなメモ帳、見返すと旅先の揺れる車内などで書かれた小さな字がびっしりと敷き詰められています。現時点で読めるかと聞かれたら、肉眼では読めるけど、OCRソフトでは無理だろうと答える代物です。この文字のクオリティはすべて過去の自分が原因ですが、過去の自分を責めることはお門違いです。
この文字を何とか活字に引き上げて有効活用したいなと思っているのですが。

ということで、音声から文字起こししてくれるアプリを導入してみることにしました。導入してうまくいけば、昔の旅行記がここに復活するかもしれません。10年も前の旅行の話を今更公表しても仕方がないのかもしれませんが、この10年で世界の状況が大きく変わったと思えることもあり、「昔こんな旅行をしました」という話は決してつまらないものではないと思っています。もしつまらなかったら、それは書き手（私）の文章が読むに値しないからなのでしょうね。