BE:FIRSTに圧倒された話

こんにちは。複数ジャンルを反復横跳びする薄めのオタク、しだと申します。前回Show Minor Savageに関する記事を書いたのでなんやかんやBMSGの強火オタクである感が否めませんが、そこは正直どうでもいいと思うので軽く流して、早速本題に入らせていただきます。

さて標題がふわっとし過ぎていてBE:FIRSTの記事らしいけど具体的に何の話をしようとしているのか?と思われるかもしれませんが、察しの良い方なら上に貼ったURLでお分かりのはず。はいそうです、BE:FIRST初の全国ツアー「BE:FIRST 1st One Man Tour "BE:1" 2022-2023」の初アリーナ公演となる1月27日に行われた国立代々木競技場第一体育館での配信を見た感想です(説明だけで長い…)。数日「楽しかった」「良かった」「BE:FIRST好きだよ」しか語彙力がなかったのですが、アーカイブを見ながらやはりこの溢れる感情と記憶を文字として残さずにはいられないよね!と思い立ち、そのテンションだけで綴った代物になりますので敬称略及び説明や言葉選びが雑でもご容赦ください。

BE:1ざっくり所感

「BE:FIRST 1st One Man Tour "BE:1" 2022-2023」は約2時間弱の公演の中で全19曲が披露されていますが(1月26日代々木公演からBBBが追加されたため)、『-Hello My“BESTY”- 2021』や『BMSG FES '22』などを見てきた人間としてはライブとして問題なく成立するぐらい曲が増えた喜びと同時に、彼らのスキルアップぶりが凄まじくて終始全員に惚れ直すなどしていました。ていうかあのパワフルダンスナンバーだらけで終盤の歌にもダンスにもエネルギーの消耗が見られないの凄すぎる。そして全員着実にマイク乗りの良い声になっていてシンプルに驚きです。THE FIRSTで基本的なトレーニング方法は見てきたはずなのにその成長速度に私の理解が永遠に追いつきません。
JUNON(ジュノン)に関してはダンス猛者&経験者達の中にあってさも当然のようにあの難易度鬼のダンスを並んで踊っていることが普通ではないのです、本来はね!!でもジュノンだからね!!でファン側も納得してしまえる。こわい人です。(私はそのこわさからジュノン先生と呼んでいます)
それはそれとして今回のライブ全体的に演出も構成も好みで大変楽しかったです。OP映像のウワーオタクが好きそうなやつだー!なドラマ仕立てにテンションが上がりましたし、特別編You're My "BESTY"からのSpin!の繋ぎと緩急は完璧だなって拍手しちゃいました。
私はライブで一番大事なのって「観客を現実に帰さないこと」だと思ってるので、終始BE:FIRSTの世界に閉じ込めてくれた本ライブは「最高」の一言に尽きます。あ、でもBBB後の映像はちょっとスンとしたかもしれない。着替えとかの時間上必要だと言われたらそれまでなんですが。
まぁなんせBE:FIRSTってやっぱりライブで映えるなって改めて思いましたし、これからもパフォーマンスで全てを黙らせるアーティストでいて欲しいなと感じました。(超上から目線ですみません、石投げないでください)

BE:1的君こそがShining One大賞

全19曲なので全部の曲とパフォーマンスについて語りたいところですが、ただダラダラ長く書いても面白くないので誠に勝手ながら各メンバーごとにそれぞれの輝いていた・私的MVPを贈呈したい曲を選び、語らせていただこうと思います。なお7人の歌声は各曲ごとにそれぞれ役割を持ち、それが遺憾無く発揮されていたというのは大前提の話であると記しておきます。
あと以前書いたSMSの記事で触れていますが、私はBE:FIRSTではSOTA(ソウタ)とMANATO(マナト)のファンなのでこの2人に関してはファンとしての気持ちが上乗せされている部分もありますのでご了承ください。

SOTA(ソウタ)

大賞曲:『Don't Wake Me Up』
今更ですが先に言わせてください。ジョナス・ブルー、コラボ本当にありがとう。この曲で救われた命、あります。
SMS記事や後述でも述べていますが私の中で『Don't Wake Me Up』はマナトくんが強い印象として残っていて、その認識自体は今回も同じなんですが、歌唱パートの割合が少ないソウタくんの歌声をやっぱりいいよな〜!と思わせてくれる意味合いでもこの曲は本当に最高です。
ソウタくんの歌声ってジャンル分けをするならアイドルボイスだと思っていて、BMSGの中ではあまりいないタイプの歌声ですよね。私が主ジャンルとしてジャニーズと二次元アイドル(アイマス、ツキプロ)を履修しているからかもしれませんが、シンプルにドツボな声です。改めてこの歌声を活かす選択をしてくれてありがとうの気持ちになります。それにしても「会いたいこれさえ届かないの」の歌声と歌ってる時の表情が良い。ダンスがイケイケバチバチな分歌声の甘さのギャップにオタクは蕩けてしまいますし、直後のダブルピースはかわいくてズルい。『Bye-Good-Bye』然りカメラを見つけるとかわいいの大正解的表情を向けてくれるの助かります。話がズレましたが、歌声の話で言うと以前は長めのフレーズを歌う時に時々苦しそうに聞こえるのが気になっていましたが、そういう瞬間が前より少なくなってきてあゝ吸収力の塊…!と毎度勝手に感動したり。もっと歌唱パート担当してくれー!そのビターチョコレートみたいな歌声をくださいー!と定期的に叫びたくなります。
私の個人的な欲は置いといて、今のソウタくんは歌って踊るアーティストになった自分が大好きなのが伝わってきて本当にキラキラしていて綺麗だなって思います。推してて楽しい。いつもありがとう。

SHUNTO(シュント)

大賞曲:『Milli-Billi』
私が今回のライブを通じて特にキーパーソンとしての役割を果たしていたのでは?と思うのがシュントくんです。黒髪シュントが好き派の人間でしたが近頃のシュントくん見てると金髪シュントの良さをしみじみ実感します、ヤンチャで挑発的な表情がなんと似合うことか。もともとライブ映えするパフォーミングの才と社長も欲しがる稀有な声質が魅力的な彼ですが、BE:FIRSTの中でのポジショニングを確立した余裕と「かっこいい」を追い求めるまさしく「磨き続けたステータス」ともいうべき努力によって最高のブランドが出来上がっていく過程を見せてもらっている気分です。
『Milli-Billi』は「桁違いのステータス」など不遜なキーワードが多く登場しますが(BE:FIRST楽曲あるある)、そこにシュントくんの声色が乗ると非常にしっくりくる。『Move On』の「Get a」然り曲の中でも聴き手にインパクトを残すパートを多く担当している所以のような気もします。あと「Milli-billi,milli-milli,bimilli-billi…スウ〜ッ…」の部分が堪らなく好きです。あの瞬間私息してません、シュントくんに息のコントロール権まで奪われているような錯覚。
シュントくんの潜在能力は例えるならワールドトリガーの千佳ちゃん(知らない人はスルーしてください)のように計り知れないものを感じ、これからさらに場数を踏みコントロール力と体力、変化球の球数が増えたら間違いなく最強に君臨するのでは…と少し恐れすら抱きます。椅子に足組んでこちらを見下ろしてくるタイプの演出とかやって欲しいですね〜、癖の押し付け失礼しました。

MANATO(マナト)

大賞曲:『Gifted.』
正直マナトくんを大賞に選びたい曲が多過ぎてめちゃめちゃ迷いました。個人的に『Don't Wake Me Up』や『Be Free』、『Message』はマナトくん主人公曲という位置付けなのですが、これは彼の声質とグルーブが楽曲とベストマッチ美味しい関係にあるからだと思っていて、誰もが知ってる美味しくて人気のお土産みたいなものなんです(個人の感想です)。なのでここではマナトくんの味が効果的に効いている『Gifted.』について語らせて欲しい。
デビュー曲ゆえに過去のライブ・イベントでもラストに持ってこられることの多い曲ですが、この曲ってまさしく「締まった」という感覚になる重厚感があって良いですよね。ジュノンくんとマナトくんの壮絶な歌声のぶつかり合いの末にマナトくんの「We all,we all,we all gifted」で閉じられるわけですが、あれだけ上がり切ったボルテージをそっと包んで鎮めてくれる包容力と力強さ…惚れますよ、そりゃあね。
今回のライブではさほどアレンジを加えないストレートな歌唱が多く、ゆえに「安心安全のマナト」をより感じたわけですが、それは全体でみての自分が出るべき部分・安定させる部分を見極めているからなのかなと思いましたし、逆に出していい瞬間は己の出力を最大限高められるので、ある種全体の歌唱を俯瞰して支配しているのはマナトくんなのかもしれないな、とも。『Softly』での色気を纏った表情やマイクスタンド扱い等テクニシャンな面でオタクを突然ぶっ刺してきたりもしますし、今後も「油断してると後ろからサクッと持っていくマナトくん」(マツコ談)に気をつけてあらゆる供給に向き合いたい所存です。

RYUHEI(リュウヘイ)

大賞曲:『Softly』
もともと曲そのものが好みでしたがライブパフォーマンスが加わったことにより特に化けた一曲だと思っています。正直4人全員殺傷力が高過ぎてそれぞれにコメント出したいところなんですが、『Softly』のリュウヘイくんはリュウヘイ「さん」と呼ばなければならないであろう妖艶さで流石にお手上げでした。16歳、ウソだろ…(白目)。リュウヘイくんの持ち味であるしなやかなダンスと深く澄んだ音色の歌声が儚く危うい世界を印象付けてくれているように感じましたし、泡沫を漂っているような映像と光の演出と相まって君はもしかして人魚姫…?なんていう多分解釈違いな受け取り方が頭を掠めちゃいましたね。あと「まだまだもっと大切に君を」でお手本のような流し目をした上にスッと瞳を閉じたの許せないですね、この事務所はどういう教育をしているんですか!?(オタクに)エグいことしやがる…
正直キャパオーバーな色気を過剰摂取したことにより一段と語彙力がありませんが、リュウヘイくんのどこで一時停止しても美しいポージングはきっとシルエットダンスにしても映えると思うのでいつかそういう演出も見てみたいなって思いました。いや、あのかわいいお顔はとても見たいんですが。
かわいいといえば本ライブ中もシュントくんと年少コンビで対になったり掛け合うパートが随所に見られ、その度にやっぱり良いシンメだよな〜となったので(特にBBBの「涙の分夢を見る〜」からの掛け合い)次のアルバム辺りで96BLACKのユニット期待してます、勝手に。

JUNON(ジュノン)

大賞曲:『Boom Boom Back』
ジュノンくんは言わずと知れたBE:FIRSTボーカルラインの肝・要を背負う人ですが、どの曲においても彼がその音をどう置いてくるかで全体の印象が変わると感じるぐらいその影響力は凄まじい。その重圧は私ではとても想像すらできないものなのですが、当の本人からはその片鱗を一切感じることがないという恐ろしさ。そう、恐怖と畏怖と歓声と悲鳴と歩くアーティスト人生があまりにも似合いすぎる男こそがジュノン先生だと思うのです。
ちょっとふざけ過ぎた上に本題から逸れましたが、新曲であるBoom Boom Backはジュノンくんのヤバい部分が随所に散りばめられていて最高ですよね。特に「もう誰も止められやしない〜」のとこ。あまりにも楽々軽々その高音を出しているので流してしまいそうになるんですが、少ししてからいやヤバいっしょ!?と何度も巻き戻して聴いてしまいました。いつだったか「歌い方次第で基盤から声が変わる」と自身の歌声を評していた記憶があるのですが、納得しかありません。彼の歌声はピアノのように心地良く響き、またある時は管楽器のようにその存在感を強く轟かせ、またある時は弦楽器のように鋭さを持って聴き手を貫いてくる。歌声もさることながらその表情もジュノンくんの切り札ですよね。いつもどこか読めない空気を醸し出しているのに観客席に向ける微笑みは無邪気でそのギャップがプロい、こわい。担当でもないのに思わず目で追ってしまうその"沼"に抗う日々です。

RYOKI(リョウキ)

大賞曲『Scream』
リョウキくんを見てると派手を司る神でお馴染みの音柱が脳裏に浮かぶのは私だけでしょうか?その清々しいまでに振り抜いたステージでの生き様はもはや演舞と称したくなりますし、「ご当地リョウキ速報」などに表れているようにその時その場の空間を最高に楽しいものにしようとするサービス精神にはいつもただただ感心してしまいます。リョウキくんがフルパワーで弾けていることによって他のメンバーにも熱が伝染してより盛り上がっていく瞬間を多々見せてもらっているので、そういう意味ではリョウキくんのサービス精神は対ファンだけでなく対メンバーにも向けられているのかなと思ったりします。
『Scream』は「最高が何なのか証明しよう」という強強メッセージに一瞬引きそうになるんですが、聴き終わった後に「いや確かに最高だわ」と証明されてるところがすごいなと思う曲ですし、その重要ポイントを担当しているのはやはりリョウキくんだと思うんですよね。「まるでエイリアンさ Hahaha」は聴くというより浴びるという表現が正しい気がするし、アトラクションの急降下する瞬間みたいな興奮をここで感じている自分がいますし、いつもその期待を裏切らないリョウキくんがやはり凄いな、と。(でも絶対身体への負担は大きいと思うのでお身体大事にしてね、とこっそり余計なこと思ったり)リョウキくんは俳優業を通してますますその全身を使っての自己演出に磨きがかかると思いますし、どちらの姿の彼も応援したいです。

LEO(レオ)

大賞曲『Grateful Pain』
私はバラードに感動するタイプの人間じゃないので正直あまり好んで聴かないのですが、『Grateful Pain』はライブの終盤でやられちゃうとわかっててもウルっとしてしまうんですよね。曲の特性上独唱に近いような形で順番にパス回しをしていく流れなので、それぞれの物語に曲を通して触れているような気持ちになるというか。その中でもマナトくんの「Suddenly 訪れるその時〜」からザストのクリエイティブ審査チームA組がトライアングルの形で互いの顔を見て時に掛け合いながら歌うパートがとても好きです。特に「今の僕だからこそ魅せれる夢を」を向き合って歌うレオくんとソウタくんは軽率に使いたくないですがエモーショナルですし、その後の「目の前で光る瞳は間違ってなんかないから」と水分量多めの瞳で歌うレオくん見てるとなんて歌詞に説得力を持たせるのがうまいんだろうと驚きます。歌唱にしろ挨拶にしろレオくんの発する言葉は真実味を持ってまっすぐにこちらに届くのが凄いですよね。改めて唯一無二の才能だと思います。
レオくんの歌声についてはリュウヘイくんが以前雑誌で「整備された道を車で走っているような〜」と表現していたことがありましたが、個人的にはすごく納得なんですよね。BE:FIRSTのパフォーマンスを攻撃・守備・調整に分けるとするならレオくんは守備の要だと思っていて、ライブになると全体的に攻撃の色が濃くなり、良い意味でも悪い意味でもライブノリが強まりがちなBE:FIRSTの中にあって冷静な歌唱が持ち味のレオくんがいる意味はとても大きいなと感じたライブでした。

BE:FIRSTの”次のステージ”と気になること

本ライブのラストにソウタくんが「全世界のBESTYに宣言させてください」と口火を切り語った"ドーム公演"への想い。モニターには「MASTERPLAN」の文字がデカデカと映し出されていて突然役員会議でも始まったのかと思ってしまいました。事実具体的に2024年中という具体的な数字を出して、その前にアリーナツアーで会いましょうと力強く訴えかけるその姿は完全にプレゼンというか演説でした。そして彼らはGifted.の重厚感をBGMにしながらステージを去っていく。
個人的に少しホッとしたのは、次のステージ・目標としてアリーナツアーやドーム公演の話をしてくれたこと。明確な計画としてアーティスト側からライブの約束をしてくれるのは嬉しいですし、私もドームに立つ彼らが心から見たいと思っているので。
他方気になっているのは先日のスッキリLIVEフェスでも話が出た"世界"。別界隈でも最近"世界"というワードをよく聞くようになって純粋に気になっているのは、彼らの話す"世界"は今の活動とは別軸で進めるべき何かがあるのか、いつ頃それを本格始動させるつもりなのか、具体的にどういった活動をしたいのか。何となくこの辺りがイマイチピンと来ないので早めにそれこそ「MASTERPLAN」として教えて欲しいなって思ったりします。

ちょっと刺刺した言い回しになってしまいましたが、何はともあれ今回のライブ配信に関してはアーカイブが3月26日まで見られるようになったみたいなので私も有り難くもうちょい楽しませてもらおうと思います。
円盤もそう遠くない未来に出るだろうけどそろそろBE:FIRSTに生で会わせてほしいですね!D.U.N.Kもダメだったし、初ドーム行けなかったら地団駄踏みながら泣いてしまいそうです。
夢を超えて会おうよ…!
(Bye-Good-Byeを良いように使うな)


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