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あっちゃんをよろしく!

2010年生まれの女の子の母です。
生まれ育ったのは札幌。

1998年よりカナダ、モントリオールに住んでます。アートの勉強のために来て、そのまま流れに任せて現在に至ります。

個人で移住権申請手続き中の2003年、現在の夫ダックさんに出会い、2004年に婚約。正式に結婚したのは2012年(!) 娘が2歳のとき。

2010年、娘の早産の体験がかなりのトラウマだったので、そのことを含め子育て漫画を2012年から描き始めました。noteではこの漫画のことを紹介しながら、また、新しい作品も紹介しながら、日々思うことなどを不定期で書いてます。

この作品自体は2012年から2019年の間に描かれてます。

物語の主人公あっちゃんは29週間目で生まれた早産児(未熟児)です。正しくは低出生体重児というそうです。生まれた時の体重は1250g。

通常妊娠期間は40週間を要します。37週間以降は早産として扱われませんが、あっちゃんの場合は約10週間前後早く生まれてしまったわけです。実はこれ、かなりギリギリセーフかヤバイ状態です。

親になる、という以上に私の人生観をひっくり返すトラウマ的体験となりました。

早産のため、不安や罪悪感でいっぱいのママは少なくないはず。北米の統計ですが、早産は約10%、新生児10人に一人の割合です。残念ながらこの事実は一般的に知られていません。私自身も自分に降りかかることだなんて考えてもいなかったし、その意味することやリスクも知りませんでした。

早産児の子育ては最初とても大変です。これに関しては、不幸にも実際に体験する以外他人が理解できるようなことではないかもしれません。また、早産以外にも、妊娠に関しては、もっと複雑な事情や大変な思いをされる方も多いと思います。

一つの生を生むこと。一見自然であるようで、当たり前のようで、でも実はそう単純ではないみたいですね。

苦労してる新しいママやパパへ、ガンバってね、今辛くてもきっとなんとかなります、の気持ちを込めて。


第一話、一ページ目


<登場人物>

あっちゃん:2010年モントリオール生まれの女の子。とても低い鼻はママ似、それ以外はパパ似です。ピンクが大好き。性格は明るく開放的。

ダックさん:カナダ人の夫。出身はオンタリオ州のうんと北の仏語圏地区。日本語話せません。電子音楽を愛するコンピューターオタクです。

私:子育てに自信が持てないかなりマイペースなママ。あっちゃんに振り回され気味。ケベック州に長く住みつつも仏語ができない情けない日本人。自然酵母菌のパンを隔週焼きます。普段は9−5時で医学系イラストレーターのサラリーマンしてます。(2019年より職場移動ありまして、現在はグラフィックデザイナーです)

あっちゃんがこうだったりあーだったりするのは、もしや早産のせいなのかなーと思う部分もあるのです。その辺は全てひっくるめて、こういうものなのだろう、性格なのだろう、個性だと納得するしかありません。でももしきちんと満期で生まれてたら、いろいろ違っていたかもしれないと時々思います。というか、自分自身が、例えば3人とか軽く産んでたかもしれないし、全く違った人間、そして人生になってたかも、とも思うんです。

===

ちなみに、この作品は、2015年宝島社第6回「『このマンガがすごい!WEB』大賞」の一次選考を通るも、そこで行き止まり。その後数カ所出版社へ送るも惜しいところで企画会議で通らず。

企画のタマゴ屋さんの協力を得ることもできましたが、出版には至らず。

出版に憧れながらも縁に恵まれなかった。。。運がなかった。。。みたいな感じです。

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