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ゼロイチ未経験の私が、グローバル採用立ち上げ&世界42ヵ国から応募を得るまで(後編)


はじめに

こんにちは!SHIFTで【グローバル採用】を担当している、井出です。

前編では、キャリアの壁に悩み乗り越えた話と、ゼロイチが大の苦手な私がどう【プロジェクト立ち上げ】という難題に着手していったかをお話しました。

この後編では、より具体的に立ち上げフェーズのプロジェクトをどう進めていったのか、世界のマーケットやフレームワークのことに触れながら、お話していきます。

再掲になりますが、私がブログを通して読み手のみなさんにお伝えしたいことはこの3つ!

  1. ゼロイチでプロジェクトを始めるカオスと魅力

  2. どんな時もまずはマーケットを知ることから

  3. 仮説は仮説。やってみないとはじまらない

これも改めてではありますが、以下に少しでも当てはまる方に読んでいただくと面白いのでは?と思っています!

  • ゼロイチ苦手なのに急にプロジェクト立ち上げ任されちゃった!どうしよう!と悩んでいる

  • グローバル採用をやっていて、他社人事が何をして何に困ってどう乗り越えているか知りたい

それでは、後編をお話していきます!

「スイートスポット探して!」…って一体何をどうやるの?

グローバル採用立ち上げ&プロジェクト推進に関して、上司はじめ様々な方からオーダーをもらいました。 「既存の手法に囚われないアプローチを期待してる」、 「これ仕掛けたらこれだけ採用できました!みたいな穴場見つけて欲しいんだよね」

「スイートスポット探して!」……って一体何をどうやるの?と非常に悩みました。

ただ悩んでも手が止まっている以上、プロジェクトは前に進みませんし、一方で時間は遠慮なく過ぎます。 そこで私の取った行動は、【自分の現在地】を知る事です。

今回はゴールまでのアプローチ開始方法が分からない状態だったため、周囲で他のプロジェクトを推進している方から、いわゆる「フレームワーク」の使いどころアドバイスをもらうことで、理想と現実のギャップを埋めていきます。

ここで使ったフレームワークは、【MECE】【PEST分析】【意思決定マトリクス】 です。

そしてフレームワークという武器を手にした私が次に行ったのは、マーケット調査です。

対象となるマーケットがどのような状態かを適切に把握しないことには、効果的な戦略立ては出来ません。いわゆる【相手を知る】フェーズです。

  • 日本に外国籍の方は何人いる?世界では?

  • うち何人がITエンジニア?

等、最低限抑えるべき項目で調査をし始めたのですが、 【MECE】を意識しつつ、【PEST分析】の観点を取り入れながら、【意思決定マトリクス】を組み込んだマーケット調査を進めていくと、これがとっても面白いことになっていくんです!

100ヶ国×40項目でみる世界のIT人材事情

世界を調べていくうちに、あの項目も知りたい、この項目も欲しいと(もちろん上司からのオーダーもありましたが)、徐々に項目が増え続け、

  • 世界各国のITエンジニアの平均年収は?

  • 離職率は?

  • その国のIT事情は?

  • 日本の事を好きな国は?

等々、気が付くとそこには100ヵ国×40項目でみる世界のIT人材事情のデータベースが出来上がっていたのです!

調査に費やした期間なんと1.5ヶ月!「この業務は何に繋がるんだろう」と悶々としながらもひたすら黙々と日本語と英語で調べまくりました。笑(何度挫折しかけたことか……)

ここまで調べたらあとは、各項目に係数をかけて、優先度付けのスコアリング!日本と親和性が高そうな国をリストアップ!「おそらくアプローチすべきスイートスポットはここだろう」というあたりがついてきました!

とりあえずやってみよう!

様々な仮説を立ててきましたが、あくまでも仮説は仮説。アクションをおこさなければ何も変わりません。 とりあえずやってみよう!と上記でアタリを付けた国に対して母集団を形成すべく、求人広告媒体の海外現地版に求人を出してみたり、現地の人材紹介エージェント様に協力いただいてみたりと、母集団形成に動いていきました。

求人広告媒体に関しては、国内外のIT人材に強い媒体を調査比較していき選定。掲載する求人は、日本語だけでなく、英語で掲載することはもちろん、求人広告媒体社ともトレンドキーワードをすり合わせたうえで、タイトルにそのキーワードを入れていき、ターゲットとする人材の目に極力触れるように設定しました。

また、実際に活躍する社員の写真や、インタビュー記事も載せることで、よりクリアな仕事の魅力やキャリアチャンス等も惜しみなく掲載し、「このポジション面白そう!」と思えるポイントをふんだんに散りばめました。

エージェント様に関しては、国内だけでなく海外にも拠点があったり、保有データベースが、国内外のIT人材に幅広くアプローチ出来ていたりする企業にフォーカスしてご依頼。

一部のエージェント様とは、そのエージェント様限定の採用説明会を実施することで、集客から海外現地のパートナー会社様に海外プロモーションを協力いただき、これまでアプローチ出来ていなかった転職潜在層・顕在層の目に留まるような取り組みを行いました。

また、上記のリサーチ&分析の結果を基にアタリを付けた国のほか、 自分自身の興味本位で「この国に友達いてIT市況感知りたいからアプローチしてみたら面白いかも」と考え、好奇心でもいくつかの国をピックしてみました!笑

どんな仕事にもエンターテインメント要素は重要と考えているので、ロジックだけでなく好奇心も大事にしています!

結果は?

さて、アプローチしてみての結果は?というと・・・・・応募大爆発! 先期までは、海外在住者からの応募国が21ヵ国だったのに対し、 FY23は上期だけでなんと、世界42ヵ国の海外現地在住者から応募を獲得しました!!!!!昨期比200%!! 応募も昨期446件から2,330件へ爆増! 昨期比で522%伸長!!

実は、1番反響を呼んだのは、南アフリカからの応募だったのですが、 実はこの地域、リサーチ分析の結果では、アプローチ有効国の候補ではなかったんです! 好奇心を持ち続けることの重要性を改めて認識できた好事例かも知れません。(笑)

HRの立場から組織改革&ビジネス促進に携わる面白さは別ブログで

今回のブログでは、前編後編に分けて、キャリアのドン底だった私、ゼロイチ未経験からプロジェクトを立ち上げる難しさと面白さ、そしてマーケットと仮説を基にした母集団形成の成功例をお話ししてきました。 一見、順調に見えましたか?・・・実はこの後もまだまだ壁が立ち塞がります。

でも面白いのはここから!採用のための母集団形成だけではこのプロジェクトは終わりません!

グローバル採用推進に立ち塞がる数々の壁とそこへの向き合い方としてHRの立場から組織改革&ビジネス促進に携わる面白さは別ブログでお話していきます!

Keywordsは、PhaseとLanguage 🙂リリースをお楽しみに!

To be continued...!!!


執筆者プロフィール:井出
アメリカ留学時【外国籍】として自身が海外生活の大変さを経験したことが原点となり、 日本帰国後の2015年4月より【外国籍】の方専門の人材紹介会社へ新卒第1号入社。 生活基盤となる【仕事】と日本在住の【外国籍】の方を繋ぐべく、キャリアアドバイザーと法人営業を経験。
2019年3月よりSHIFT入社。 HRBPとして向き合う事業部成長のため、年間約100名のITエンジニア採用を2年半ほど経験し、 現在は、PMとしてグローバル採用プロジェクトの企画・遂行・管理に携わっている。

◎SHIFT HR BLOGでは、人事のみなさまが知りたいことを大募集しています!
参考にして記事にしていきますので、ぜひともご回答よろしくお願いいたします♪
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