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資生堂PLAYLIST終了の衝撃に思う「結局買わないと応援にならない」


11/30朝からSNSのタイムラインに上がってきたニュース。
自分も一瞬『PLAYLISTってなんだっけ?』
と思った事実がすべてを物語ってるのですが…。


最初の情報を得たのがFASHIONSNAP.COMのツイート。


慌てて公式サイトを覗くと、
ご挨拶文に泣けた。


あああ〜そうか〜〜〜〜。つら。。

資生堂という他の追随を許さない独走態勢と思われる巨大企業でも
利益を出さないラインをキープするのは現実的ではない…ということか。

わたしがブランドを知ったのは今年春。
このビジュアルにやられた。
なんてかわいいのだ!!

その独創性は目を引き、コスメというジャンルを軽々超えて、ファッションや雑貨やインテリアなどネットに溢れ埋もれる情報の中でも突出していて、無条件にワクワクさせてくれた。

ついお借り画像でインスタアップしてしまったほど。


ですが「かわい〜!買う〜!」と衝動買いできるお値段ではなく、そこで冷静になり、ちょっと迷ったけど、泣く泣く購入を諦めた経緯があります。

本来わたしはコスメマニアでもなければ、チャレンジングなメイクをするタイプでもなく、そもそも化粧品の類はあんまり買わない種類の女子でして。


だけど、これはパッケージデザインやビジュアルや、あとプロダクトとして、ものすごく好き!って思っていました。

見てくださいよ、このかわいさ!!
絵の具みたいなパッケージ展開!!

センスが溢れる。いや、もはやセンスの塊。

ビジュアルも見ての通り、かなりのアート感炸裂。
デザイン系の人が問答無用で好きなのも頷けるでしょう。

は〜〜〜。すべてが美しい。

ただ、だからこその、かなりニッチな商品でもある。
プロのメイクアップやそこを目指す人だとしても、方向性が違えば選ばないマニアックなアイテムなのでしょう。
そもそも普通の日本人の顔に乗せて馴染ませるのには、かなりのテクニックや発想力やアイデアが必要になってくるはず。

このコスメを使う人物像のいわゆるペルソナを立ててみれば、
少なくとも洋服には結構なこだわりがあって、例えば東京ドメスティックなブランドを好み、装苑やGINZAやSPURを通ってきたであろう、というようなパーソナリティが容易に見えてきます。


ただ、やはりこの層は、パイ(分母)が少ないですよね。
しかも装苑くらいのチャレンジングなファッションやメイクをするのは主に学生だったりすると、尚のことお金がかけられない。

今の時代にPLAYLISTがマスにたくさん売れるには、やはり厳しいですよね。いやもちろん、ブランド特性的にもマスを狙っていたとは考えづらい。


ただでさえプチプラコスメ全盛。
普段の仕事などメインで使うベースメイクや安定のブラウンアイシャドーやチークを、例えばRMKやマキアージュなど使い慣れたブランドをチョイスするとする。それを一通り買ってたらコストもなかなかかさむので、飛び道具的ポイントメイクはドラッグストアがマスト。なんなら雑誌付録コスメもネイルから顔面アイテムへ移行してるしで事足りちゃうっていう。

youtubeのメイク動画もインスタのアイテム紹介を見ればプチプラから買いやすいデパコスがアップされてる。『再現性』を求めれば自ずと同じアイテムを買うし、その方が時短だし、何よりそこにあるのは『モテメイク』文脈

そうです。モードはモテない。

モード好きとしては、モテとかいらないんだよ!という人生だった。そして世間的にも「モテ全開なのってどうなのよ?」っていう時代だった。
だから、ゆうこすをはじめとした『モテるために生きてる』的ストレートに発信していく今の世代にも驚きだった。でももはやそれがベーシックになりつつあるし、見ている私にも違和感が薄れてきている。一言で言うと時代。

ただやっぱり、世代か性格か、その一様に時短・効率的な空気感は退屈でもある。売れるからと軒並みコピペしたような同じような製品ばかりが並んでいネットに、カウンター的に現れたPLAYLIST。こういうパンチあるアイテムが好きだし実際色めき立ったし。あんなワクワクは久しぶりに感じた。

でも。だ。

結局、買わないと応援にならない

それに尽きるんですよね。
どんなに、残して欲しい!ブランド継続して欲しい!企業体力まだあるっしょ?なんとか残してよ〜ってつい外部の人間は軽々しく言ってしまいますが、「それならオマエ買えよ!買って応援しろよ!」ってことなんですよね。

立場が変われば、ほんそれに尽きます。
思えば、かつて所属していた会社で同じような事情で事業が幕を閉じました。終了に際しては、周りの方々から本当に惜しむ声が殺到して有難かった。だけど、いやでもさ、そうは言うけど買ってくれてましたっけ?という思いはありましたよね。もやもやと。

変わることは悪いことじゃない、淘汰されるものも当然ある。
いやそれは淘汰でもなく、さらにバージョンアップ、アップデートという形で、これまでの蓄積された経験や知見は次の商品やサービスに生かされて行く。例えば資生堂などの大きな企業体としては経験はメリット。一方で、個人や零細企業の場合は残念ながらそこで立ち切れてしまうことが多いのですが…。ただ、個々人の中には生き続けていると信じたい。し、私の中にも生き続けているのです、間違いなく。


今回の件でちょっと期待を持ったのは、冒頭にも掲載させてもらったメーカー(ブランド)のご挨拶文。なんだろう、一企業のサービス終了のアナウンスを超えた、人の気配を感じたから。


本当に大事に心を込めて作ってきたものを、断腸の思いで残念ながら閉じるという決断をしたメーカー。いや、メーカー上層部は数字だけをみてドライに判断を下したかもしれないけど。少なくとも担当者はきっとそんな思いだったんだろうな、最後に思いを込めたんじゃないかな、てな感情移入を珍しくしてしまいました。


『挑戦』っていう言葉に、グッときた。


わたしも、挑戦、するよ!!って気持ちになりました。
(個人的に今そういう時期に来ている)



以上、画像は全面的にメーカーさんのサイトからお借りしてお送りしました。これらの画像を自分の記憶にアーカイブしたいための保存記事でした。


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ありがとうございます!
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shiri(シリ)

おもにグラフィックデザイナー。SHIFT_DESIGN Labo.〝しっくり〟をキーワードにデザインしたり仕組みを考えたりしています。布偏愛がすぎるひと。『しっくり百貨事典』中のひと。

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デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。
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