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結婚記念日をこそーっとする旦那の話

妻とも今年の8月10日で結婚13周年だった。かな?確か。結婚した年に娘が産まれたので、娘の今年なる年齢からいつも結婚して何年かを考える習慣は変わらない。

忘れもしない13年前の8月10日、私は住んでいた千葉県松戸市の出張所に結婚届を妻になる今の妻と二人で持っていった。その日、あまりの猛暑も重なって変に興奮気味だった。この紙切れ一枚を出せば夫婦、出さないとただの男女。不思議でならない感じだったのだ。

私達は結婚式をしていなので、あまりお祝いっていう感じもしなかった。お互いの親や知っている方からお祝いメールや電話が掛かってくるくらいで、今みたいにSNSなかったから結婚式しないとそれはそれで少しお祝いされている感じもしなかった。まあ結婚する当人の気の持ちようなので、まあいいのだが。

それから1年後、結婚記念日だと何か勝手にソワソワしてプレゼント何にしようか、凄く悩んだのも覚えている。結局まだ若くてお金もなかったので、0歳の娘と3人家族だったのもあり、とりあえずケーキにしてみた。しかもホールの。

妻はそこそこ喜んでくれたが、私の思っていた以上ではなかった。私は正直がっかりして、結婚記念日ってそんなものかという思いだった。それに妻は嘘か本当か、結婚記念日すら忘れていた。1年目でそうだとすると、5年とか10年とか間違いなく忘れるだろうなと、ちょっとネガティブになったのは言うまでもない。

それからというもの、結婚記念日には特段何もしていない。しかしながら結婚記念日を思い出す私がいたが、そこには全く忘れている妻がいた。そんなものかと毎年思っていたが、10年目を迎える時は私の頭の中で「スイートテンダイヤモンド」が離れなかった。

結婚指輪は交換したが婚約指輪は送っていなかったので、スイートテンダイヤモンドくらい渡したいなと思いだした。そこで喜ばれても、喜ばれなくてもどっちでもいいやという気持ちで仕事帰りに何件かまわってみた。

最初は10万円くらいの私からすると超高級品を買おうとお店に走ったが、現実の値段を突きつけられるとだんだんと気持ちも下がってきてしまった。そこで冷静に考えることにした、現実と私の思いと。私の思いというのは、妻に毎日つけてもらいたいということだ。現実はもちろん財布の中身だ。

仰々しいものをあげると、多分毎日付けないだろうと思った。ダイヤにはこだわりつつも、ライトな感じの品に方向転換させた。そこで見つけたのが、「ete」というお店の、3万円くらいするダイヤの付いたネックレスだ。この品でも私からすると高級品だが、今買えないこともなかった。だからいつもの即断即決即実行をもっとうにこれに決めた。スタッフさんもいい感じだったのが、決めたもう一つの理由でもある。別に可愛いからとかそんなことではない。

結婚記念日の1週間ほど前に買ったので、この数日はどういうふうに渡そうかシミュレーションしてみた。それに喜んでくれるかどうかもなんとも言えなかったので、ドキドキが止まらなかった。そして当日晩ごはん後に、別に買ってきたシャトレーゼのマカロンと一緒にそのスイートテンダイヤモンドを渡してみた。まあただのダイヤが付いてるネックレスなのだが。

思いの外、妻が喜んでくれたのにはビックリした。そんな大げさに想いを表現する性格ではないのだが、毎日顔をともにする私からするとかなり喜んだ表情だった。これは私も嬉しかった。とても。

それから毎年、結婚記念日になると「こそーっ」とプレゼントを渡している。今年はピアス、昨年はブレスレット、その前は。。。忘れた。



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