シフティングを深める(1)

 1. シフティングのワークショップ

 シフティングは基本レベルでは特に訓練することもなく使えます。しかし、気とかエネルギーを使おうと思うと少し訓練が必要となります。といっても、数時間で使えるようにプラグラムを組んでいますので、そんなに難しい話ではありません。誰でもとは言いませんが、7~8割の人が数時間で使えるようになると思います。

 気とかを使おうと思うと何年もかけて修行しなければならないと思っている人も多く、また教える側もそう教えているところも多いのですが、そんなことはありません。なぜなら私たちは生きているだけで、気とかエネルギーとかを使っているからです。ですから、使えるようになるという言葉は適切ではなく、使っていることに気付くということが正しい表現といえます。

 シフティングの上級レベルでは、数時間で使えるように、効率的にかつ効果的にプログラムを組んでいますので、ほとんどの人が簡単に気やエネルギーを使っていただくことが可能となります。一部、どうしても信じたくない人とか、自分の感覚を信じにくい人は、1日では難しいかもしれませんが、それでも数回で使えるようになると思います。この章では、そのプログラムの内容と少し説明させていただきます。

 プログラムの話に入る前に、そもそも気とかエネルギーとは何でしょうか。それは、生命の元になるエネルギーみたいなもので、古くは東洋でも西洋でも信じられて来たものです。日本や中国では気、インドではプラーナ、西洋ではエーテルとかオーラとか呼ばれていました。古い宗教とか修行法において、この生命エネルギーはとても大切なものであり、これを使うために何年もかけて修行したものです。

 西洋の神秘思想の体系では、人間にはエーテル体とかアストラル体とかいう見えない身体があって、そのエーテル体とかエーテルがこれに相当します。ただ西洋が不幸だったのは、見えない普遍に存在するエネルギーを物理的に探そうとして探しきれず、科学の世界では否定されてしまったことです。現代科学ではエーテルというものは否定されていますが、単純に現在の人類の科学技術では測定できないエネルギーと捉えていただいたらいいかも知れません。

 私は、世界を「意識」、「エネルギー」、「物質」の三層で考える概念モデルを基本にしています。概念モデルというのは、科学的に正しいかどうかは別として、そのように意識が認識すると、意識のコントロールできる範囲が広がる概念構成だと考えてください。これを昔の人は、「霊」、「気、プラーナ、エーテル」、「物質」という三層構造で把握していたのだと思います。

 現在の心理学的領域、いわゆるマインドの問題はこのエネルギーに密接に関係しています。ですから、トラウマの解消とかマインドブロックの解除とかいうものは、このエネルギーのコントロールで簡単にできますし、怒らない技術としてしられるアンがーマネージメントもこのエネルギーをコントロールすることにより、より簡単に実現することが可能となります。

 このエネルギーに敏感な人をエンパスといいます。最近は、エンパスの人が増えているように思いますが、現代の科学や医学ではこのエネルギーという視点が抜け落ちているために、エンパスの人が生き難い世の中になっています。ですから、こういうことを意識的にコントロールできるようになることは、とても大切なことだと私は考えています。

 さらに、最近はエンパスが進んだ子供たちが多数生まれています。現代科学や医学では理解できないため、巷では明確な定義もなくインディゴチルドレンとか、レインボーチルドレンとか呼ばれていますが、そういう子供たちの教育のためにも、このエネルギーの使い方をシステム的、体系的に教えることは、とても重要だとも考えます。

 また、心理的、メンタルな面だけでなく、現代の科学や医学では認識されていなかった様々な側面にアプローチするのにも、このエネルギーの理解は縦横です。ビジネスの世界では、運勢とかツキとかがとても大切にされてきました。科学的には根拠が無いとか、ナンセンスとか言われながらも、経験則的に大切だと思っている人が多数存在するために、広く信じられています。残念ながら経験則が中心なので、まじない的なものから、占い、風水、宗教まで、様々な話がバラバラに存在します。シフティングでは、このツキとか運とかについて、宗教とかスピリチュアルな領域まで含めて、実体験を踏まえて説明させていただいています。

 ちなみにもともと日本という国は、このエネルギーにとても敏感な国でした。日本の文化そのものが、気の文化だといっても過言ではないほど、気とかエネルギーと日本とは密接に結びついています。そういう意味では、シフティングは、日本の文化の根底を新しい形にアレンジし、パッケージ化したものと言えるのではなにかと私は考えています。

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