中二病の原理

中二病という言葉があります。思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを、どちらかといえば揶揄する表現です。

これを否定する話が多いのですが、人間も含め生物というのはもともと必要があって成長の過程で様々な段階を経るものであり、必ずしも悪い話ではなく、現代の人間にとってはとても必要なことだと私は考えています。

シュタイナーによると、0歳から7歳までは肉体が発達し、8歳から14歳まではエーテル体という気の体が発達します。そして、15歳からはアストラル体という霊の体が発達するのですが、中2、すなわち14歳頃というのは、エーテル体の発達からアストラル体の発達へ切り替わる大切な時期でもあります。

霊的世界は、時間と空間がなく神話のように空想的な世界です。霊的世界からもってきた神話的情報が本来はこの時期に人のアストラル体にインプットされるのだと思います。だから空想的だったり、自己中心的だったりします。

逆にこの時期に十分に空想的でなかった場合は、アストラル体が十分に発達せず、即物的な人間に成長します。だから、童話やファンタジーが重要視されるのです。昔は童話とか神話でしか発達させれなかったアストラル体が現代では、映画、ドラマ、アニメ、小説など多岐にわたる方法で発達させることができます。

中二病というのはそういうターニングポイントなのです。

15〜21歳で、現実だけをみてアストラル体を萎縮させるか、空想的な話を受け入れてアストラル体を発達させるかの選択があり、次のステップの22歳からの7年間で、空想的になったアストラル体と現実世界のバランスをとることになります。シュタイナー的にはコーザル体とか悟性体の発達という表現になります。

このように中二病というのは、病気というよりも成長のプロセスと考えた方が良いと私は考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?