罪悪感のコミュニケーション

経験からすると「他人に罪悪感をいだかせて相手をコントロール」するというミュニケーションを取る人は意外に多いと思っています。対象となる相手は自分が悪いと思い込み、言いなりになってしまいます。

これは弱者の戦略みたいにみえますが、意外と爬虫類的なずる賢い強者だったりします。具体的には以下のようなコミュニケーションです。

(1)相手の存在に関する自分の勝手な定義を作る
(2)その定義を強制したり、外れていることを非難する
(3)相手に罪悪感を植えつけて自分の正当性を認めさせる
(4)相手を自分の思う通りにする

例えば、家庭でいうと以下のようなパターンになります。

(1)あなたは男性で家族の大黒柱でしょう
(2)あなたの収入が少ないってどういうこと
(3)あなたの収入が少なくて私は苦労しているのよ
(4)だから土日も働いて収入をあげなさい

また、宗教とかスピリチュアルでいうと次のようなパターンもあります。

(1)あなたは宗教的な素晴らしい人間ですね
(2)だから困っている人を救うのは当然ですよね
(3)私はこんなに困っているのだから助けるのは当然ですよね
(4)だから、(無料で)私を助けなさい

分りやすいパターンですが、このバリエーションを考えてください。

このコミュニケーションを外す一番の方法は、(1)の段階で相手の定義とは違うということを明確にすることです。極端にいえば、自分を悪人にしたらこの戦略は成り立ちません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?