見出し画像

スピリチュアルな誤解(6):パワースポットはネガティブスポット

 私の略歴でまたご紹介しますが、私はシャープという会社を辞めた後、何人かの霊能者とかチャネラーと呼ばれる人たちに今後どうしたら良いかを聞いて、「聖地のエネルギー調整をして欲しい」と言われ、各地の聖地と呼ばれる場所のエネルギー調整を始めました。
 なぜエネルギー調整が必要だったかと後で考えると、もちろん地震のような自然的な力の話もありますが、パワースポットブームで多くの人が訪れるのが大きな原因の一つだったように思います。
 観光明媚な観光地も、多くの人が行けば自然と汚れます。もともと聖なる地というのは、人間の願望や欲念を集める場所ではなく、感謝とか祈りを捧げる場所でした。そこにパワースポットブームで沢山の人が個人的な願望とかを強く念じるようになって、段々とエネルギーがおかしくなってきたので、それを綺麗にすることが必要になったということだと思います。パワースポットのお掃除の仕事を頼まれた、みたいな話です。
 逆に言うと、有名なパワースポットの多くは人の願望や欲念が溜まっている土地であり、ネガティブスポットになっている場所が多いと思います。よく良いパワースポットを知りませんかと聞かれるのですが、ネガティブスポットは知っていますよ、と答えたりしています。このようにいわゆるパワースポットは、実はネガティブスポットだったりしますので、霊的に敏感な人にはあまりおすすめ出来なかったりします。ただ、そういう粗い波動の方が人には分かりやすかったりしますので、ネガティブスポットでも凄いという人も多いかも知れません。人それぞれです。
 さらに言うと、神社とか寺とかいうのは呪詛システムとして作られたケースが多くあります。戦争で相手を滅ぼしたりすると、相手の背後の神霊に祟られないように神社や寺を建てたケースです。特に年代の古いものに多いのですが、こういう場所はもともとややこしい状況の上に、さらに人が様々な念を落としていくので厄介です。あまりパワースポットをありがたがるのはどうかと私は思っています。
 これは「こういうものが良い」と世の中で言われているものが実は云々みたいな話ですが、違う形でこういうことを感じるものもあります。波動が高いとか低いとか、次元が高いとか低いとかいう表現です。もともと物理学でいう波動とか次元というのは全く別物であり、アカデミックな方はそういう言い方すること自体がナンセンスと思っていて、だからスピリチュアルとかいうのは妄想とか詐欺だと思われる面もありますが、そういう話を抜きにしても誤解している人が多いと思います。
 波動とか次元は高い方が良いという発想です。確かに精妙なエネルギーとかいうものはあり、それを波動が高いとか次元が高いとか呼ぶのは理解できます。しかし、現実的に生きるには粗い波動とかは必要です。私は波動とか次元が高い方向に進化しているのではなく、もともと高かった波動とか次元が、低い領域をどんどん開拓しているのだと思っています。
 また自己価値の低い人がマウンティングするのに、波動が高いとか次元が高いとかにこだわることが多いので、あまり良い傾向ではないと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?