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スピリチュアルな誤解(7):スピリチュアルな手法は役に立たない

 シャープを退社してから、スピリチュアルな活動を始めましたが、実は在職中もスピリチュアルという世界には興味があり、様々な本を読んだり、色々な所で少し学んだりしていました。しかし、退職後、そういう世界にリアルに対面してみて、あまり本の知識とかはあまり役に立たないと実感しました。
 人によっては、そういう世界はスピリチュアルではなく、オカルトと呼ぶべきだと言われるかも知れません。その通りだと思います。変な霊の干渉とか、過去世の対応、など実際にオカルト的なトラブルは沢山あります。そしてセッションとかで多数の方の問題を解決したり、パワースポットのエネルギー調整をする中でそういうトラブルに遭遇して、対応してきました。
 そして実際に対応する時に、あまり本とかの知識を使ったことはありません。どちらかというと直感的に思いついたことをやってみて上手くいった方法を多用しています。そして、後付けで理屈が分かって来ているという感じです。もちろん、それまでに学んだことが全く無意味という意味ではなく、そういうものをベースに新しい手法を思いついているという感じです。
 考えてみたら、世の中の科学も技術も日進月歩です。昔、情報も体験も少なかった時代のノウハウと、現代のノウハウが同じであるはずがありません。古の聖者や賢者を崇めたり、過去の文献を後生大事にしている方も、宗教とかスピリチュアルな世界に多いのですが、伝統を大切にすることと、技術やノウハウを進化させることは全く別物です。新しい時代に合った技術やノウハウが宗教とかスピリチュアルな世界でも必要だと思います。
 技術やノウハウの進化ということ以外にも状況の変化というものもあります。昔は脳で処理する情報は僅かであり、文字を読んだりする人自体が希少でした。その頃の脳の状況と、メディアやネットで情報が溢れてそれを処理するのに躍起になっている現代の脳とで、同じ状況であるはずがありません。そういう意味でも、古い知識やノウハウは役に立たないというよりも返って害になることもあるかも知れません。
 スピリチュアルというよりは、オカルトとか霊的な処理の世界で様々な儀式をする人もいます。お経をあげたり、護摩を焚いたり、様々な手法を使って霊的な処理をする形です。確かにそういうことで少しは効果がある面がありますが、ほとんどは顧客満足度だと思います。いわゆる浄化とか浄霊というプロセスは、数分程度で終わります。場合によっては数十秒で終わることもあります。しかし、浄化とか浄霊とかを頼まれて、数分で終わったらお客さんも信用しないでしょうし、またお金も払いにくいでしょう。
 だから、長い時間をかけてお経をあげたり、護摩を焚いたり、様々な儀式をすることは、ある意味大切なことかも知れません。しかし、それが本当に必要かと言われると微妙です。私の知人とかは「数分で終わると相手が信用しないから」と儀式をしていますが、そういうことを分かってやっている人もいます。また、分からずに儀式をしている人で返って状況を悪くしている人もいます。儀式や伝統にあまり囚われないことも大切だと思います。

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