シフティングの原理(4)

4. 自分という人格(ペルソナ)の枠を外す

 ロールシフトは自分の中の複数の自分に気付くプロセスでしたが、ペルソナシフトは自分という人格を外して、他の人の意識になるプロセスです。ペルソナとは、もともと古典劇において役者が用いた「仮面」のことですが、心理学者のユングが「人間の外的側面」の概念をペルソナと呼んだことから、人間の人格などを示すようになりました。

 ペルソナシフトでは、他の人の人格に入っていただいてみて、色々な質問に答えていただきます。一番分かりやすいのは問題が発生している相手の中に入り、その問題の内容を探るものです。自分から見ている視点と相手のペルソナに入って答える場合では全く違うこたえが返ってくることが往々にしてあります。そうすると、問題のより本質的な部分に気が付けるのです。相手の人格(ペルソナ)に入って、感情を味わったり、ふと思いつく言葉を口にすることで、様々な気付きがあります。

 男女のパートナーシップが分かりやすい例ですが、ビジネスでもトラブルになっている相手の人格(ペルソナ)入ってみたり、お客さんの視点に入って自分の商品やサービス、宣伝を見てみることもできます。マーケティングでセールスレターの書き方の講座のようなものがありますが、このペルソナシフトをやってみると、そのあたりが体感的に腑に落ちてくるのではないかとも思います。

 集客に悩まれている方からの相談があり、自分の考えているお客様のイメージに入っていただいてご自身の宣伝をみていただいたことがあるのですが、ご本人の口から、今の媒体だと合ってなくてLINEとかではないとだめ、という言葉がスラスラと出てきたことがあります。その後、LINEで告知を始めましたとのメッセージをいただきましたが、このようにビジネスの世界においてお客様のペルソナに入る訓練をすることはとても役に立つのではないかと思っています。

 また、あるエンジニアの方はご自身の悩んでいた問題について、本田宗一郎さんの人格(ペルソナ)に入っていただき、自問自答で解決案を考えていただきました。詳しい内容は分からないのですが、ご本人的には納得されていたようです。

 このように過去の偉人、偉大な科学者や発明家、大きな事業を成し遂げた人など尊敬する人に様々なアドバイスをもらえるようになれば、ご本人が楽になるだけでなく、科学や技術、経済などあらゆる面において、人類が大きく進化していく可能性さえあると思えます。

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金子浩一

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