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スピリチュアルな誤解(3):カルマやブロックにこだわると不幸が続く

 最近、スピリチュアルなことに興味ある人の間で流行っている言葉があります。「スピリチュアルハラスメント」という言葉です。どういうことかというと、「あなたには変な霊がついている」とか「あなたはこのままで行くと大変なことになるから、先祖供養をした方が良い」とか、頼みもしないのに言って来たりすることを指します。
 相手に対して優位に立ちたいという気持ちは誰にでもあります。一般に「マウンティング」と呼ばれているものです。見えたり、聞こえたり、感じたりする事で、自分の優位を示そうとしている、そういう感じかと思います。
 ちなみに、霊能とかチャネリングとか言いますが、その人の取っている情報が正しいとも限りませんし、また仮に正しかったとしても、情報が同じとは限りません。チャネリングというのは、テレビのチャンネルを合わせるようなもので、3チャンネルなら公共放送のニュースが映るかも知れませんが、10チャンネルならバラエティが映るかも知れません。ですから、そういう情報を基に相手が望んでもいないのに、勝手に情報を取って伝えるのはルール違反だと思います。
 そして単にルール違反だけなら良いのですが、そういう事をしている本人たち自身も、あまり人生が上手くいっていなかったりします。これも実は原理的なものです。そういう人たちは、「スピリチュアルハラスメント」や「マウンティング」以前にとても大切なあることに気が付いていないのです。
 それは何か、それは「間違い探しという罠」にはまっているということです。これは、現代の教育の弊害でもあると私は思っています。間違いを起こさず、100点満点を取ることこそ素晴らしいという発想です。カルマとか、前世の課題とか、先祖供養とか、とにかく気になる事を一つ一つ潰していけば、問題が解決して幸せになれる、とか思っている人が多いのですが、そういうことでは決して幸せになることも、上手く行くこともありません。どちらかというと不幸になって行くパターンが多いと思います。
 なぜなら「間違い探し」をしている間中、潜在意識には「私は不完全だ、私には何か問題があるに違いない」とずっとインプットしていることになるからです。あまりこういう事に時間をかけ過ぎるぐらいなら、何もしない方がマシかも知れません。
 もちろん「間違い」を見つける事により、格段に良くなることはあるので、「間違い探し」自体は悪いことではありません。しかし四六時中ずっと「間違い探し」をすることには大きな問題があります。そして、この手のタイプの人ほど、自分の間違いだけでなく、他人の間違いを探そうとします。
ビニール緩衝材のプチプチを潰すのが好きな人がいますが、それと同じで、カルマとかブロックとかトラウマとかを探して潰すのが快感になっているのです。課題を潰して行くことが快感になり、大きな問題が無くなっても違う問題を探し始め、場合によっては違う問題を作り出します。こういう人は、常にマイナスの想念の中にいて、間違い探しに夢中になっているので、幸せになれるはずがありませんし、そういう人とは離れた方が健全です。

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