シフティングを深める(4)

 4. 歴史とシフティング(神武天皇と継体天皇)

 政治の変化はバックにある宗教というか霊的な背景を抜きに語ることができません。その視点からみた古代日本の話を少ししてみたいと思います。

 たとえば神武東征という話があります。以前、熊野の地を訪ねた時に昔の情報を、ある女性にイメージでとっていただいたことがあります。熊野の女性族長であるニシキトベと、神武との間に戦闘したイメージがなかったからです。真偽の程はともかく、その時にとっていただいた情報というのは、神武は当時女性の指導者が多かった日本で、多くの女性たちと仲良いゆるやかな連合体制をつくっていたということでした。

 その時に直感的に感じたことは、神武東征の話は後の奈良時代、日本が中央集権化に向かう途中で挿入されたエピソードではないかということです。そう考えると色々な点が附合が付きます。たとえば、外から来て地理感もなく、戦力も十分ではない神武が初めから戦闘を前提に東に進むことに無理があります。それよりも、平和的に共存した方が双方にメリットがあります。また、封印システムが神道ではなく仏教であったことも意味深です。相手の民族を倒したのが古ければ、仏教ではなく神道で封印したはずですが、熊野の著名な神社にはそういう感じがありません。

 逆に、奈良時代に挿入されたエピソードだとすると良く理解できます。中央集権化を図る朝廷は、自分たちの正当性を示すために過去に自分たちが征服したとする方が都合が良かったのでしょう。封印システムが仏教だったのもそういう背景だったのではないかと思います。このように考えると、神武は武力で日本を統一した人物ではなく、かなり平和的に各部族と共存して緩やかな部族ネットワークを作り上げたのだと思います。そういう意味では、今考えられている意味とは違う意味で英雄なのだと思います。

 もし、神武が武力で日本を統一するような人物であったら、次の時代に各部族が好き勝手していたはずがありません。当時から中央集権化を図っていたはずであり、かなり古代から中央の力が強かったはずです。しかしながら、日本の中央の力が強くなるのは、ようやく奈良時代であることを考えると辻褄があいません。逆にそのエピソードがなら時代に作られたとするととても符号します。

 歴史的にこれが事実だと証明するつもりはありませんが、チャネリング情報をベースにした日本の歴史のひとつの見方とはいえると思います。そして、こういう見方が増えるほど、歴史を様々な側面から深くみることができるのではないかと思います。

 チャネリング情報をベースにした日本史の話の中で、特に特徴的なのが継体天皇の話です。神武天皇とは違い、日本ではあまり知られていない存在ですが、歴史の中でかなり重要な存在です。私は一時期、琵琶湖の西岸とか福井とかに行く機会が増え、その時に入ってきた情報はほとんど継体天皇がらみの話でした。

 現在の歴史学者の方や歴史研究家の方の話でも、継体天皇の時に大きな政権交代があったと主張される方が増えています。それはその前の武烈天皇が日本書紀の中で悪役に書かれていることや、継体天皇が北陸出身の唯一の天皇であること、即位にあたっては奈良ではなく大阪で即位したことなどからそう思われています。

 ここからは私の推測なのですが、神武の王朝は九州から近畿に来た王朝であり、その流れは武烈天皇までであり、次は朝鮮半島から北陸に渡ってきた勢力のリーダーであった継体天皇が新しい王朝を建てたのだと思います。そして、その時にバックアップしていたのが半島の宗教であった陰陽道であり、それを使う陰陽師の集団であったと。もともと朝鮮半島の宗教である陰陽道が日本の朝廷の儀式を司るということ自体がとても不思議なことだと思うのですが、そう考えると謎が解けます。

 その後も、日本の朝廷様々な宗教対立を経てきます。大化の改新では藤原(中臣)鎌足の中臣神道が現代の神道のベースを作り、その後大陸から渡ってきた仏教と貴族たちが結びついた奈良仏教が力をもち、さらに道鏡事件を契機に奈良仏教が力を失って、道鏡事件の立役者であった和気清麻呂の陰陽道が権力の座に返り咲くという紆余曲折を経てきます。

 道鏡事件とは、女性の上皇であった孝謙上皇に道教という僧侶が寵愛されて天皇となるという話になりかけたのを、和気清麻呂が宇佐八幡宮の神託を持ち帰り、それを阻止したという事件です。和気清麻呂はその後、平安京の設計をしており、平安京が陰陽道の原理に基づき設計されているという話からすると、彼が陰陽道に関係していたのではないかと思われます。

 現代の政治が政教分離の考え方のため、現代の人間は政治と宗教を分けて考え勝ちですが、当時は政教一致が常識であり、そういう視点とシフティング=ヒーリングの情報を加味すると、日本古代の違う側面が浮かび上がって来ます。

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金子浩一

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