Discordはただのゲーマー向けチャットアプリにあらず ~個人利用・ビジネス利用でも?~
在り来りですが、
皆さん、Discord(ディスコード)はご存知ですか?
このnoteを読む人は触りぐらいは、ご存知だと思いますが、
世間的には、ゲーマーがボイスチャットとして利用しているアプリケーションNo.1と言ってもよいサービスです。
PCゲームでパーティーを組んでボイスチャットを行う際、ゲーム内のものを利用するか、それこそSkypeしか一昔前はなかったわけですが、
現在は仲間内でのボイスチャットであれば、Discord利用が一般的となっています。
もちろん、CS機にはゲーム機ごとにボイスチャットの仕組みがあり、CS機内でのDiscord利用はまだできませんが、プレイステーションとDiscordの連携が今年開始され、プレイステーション内でDiscordが利用できるのではないかという機運が高まっています。
そのため、CS機ユーザーのゲーマーでも認知されてきていると思われます。
ただ、ゲーマー向けとして世間的には認知されている一方、基本性能は高く、”ゲーマー向け”という枕詞を外しても十分通用するくらいの便利なコミュニケーションサービスとなっています。
Discordの特徴
Discordを語る上で、欠かせないのが、”サーバー”であろう。
サーバーと聞くと、こっちのイメージがつきまとうが
グループ、ギルドといったものが近い
(Discordのプログラミング内ではギルド)
このサーバー内に、テキストチャットやボイスチャットを設けていくことになる。
そして、このサーバーは自分自身で招待を送ったり、招待URLを公開したりすることで、他の人に来てもらうことになる。
ただ、サーバー自体に参加すれば、他のサーバーを閲覧していても消えることはなく、画面の切り替えも自由である。
サーバーにテキストチャット・ボイスチャットを設けることになるが、
特段、普段遣いする文にはチャットの数に制限はなく、用途や参加者に応じて分けたり、プライベート化することで、チャットへの参加を制限することができる。
簡単な例で言えば、個別の1対1用のチャットと全体用のチャットというような使い分けを同じサーバー内でできるということだ。
ボイスチャット
ボイスチャットについては、ゲーマー向けとして評価されている強みの分野である。
具体的な数字が出すのが難しいが、音質の良さと音声が途切れず、遅延がない点だ。
リアルタイムに連携を取る点でも音質やコミュニケーションに問題ないレベルの安定性は必要とされる。一昔前の携帯電話の通話で、電波が悪いとまともに会話できないレベルの支障は、このDiscordにおいてはほとんどない。
この点は、”音声通話”という点で見ても、優れた点だ。
また、画面共有も可能であり、無料で使う分でも支障はないが、月額課金によるサーバーのアップグレード(サーバーブースト)をすることで、
フレームレートなど画質を向上させることも可能です。
そのため、Discordを用いて、eスポーツの大会配信も行われている。
画面共有にて、実況・解説が同じ画面を見ながらボイスチャット上で話せるため、それをまるごとYoutubeなどで配信することで、可能になる。
また、その流れで、選手インタビューも実況解説がいるボイスチャットに選手を招待することで行っていたりもする。
テキストチャット
ボイスチャットとくらべて、ぱっとしないかもしれないが、テキストチャットもなかなか優れている。
テキストチャットに差はないと思うかもしれないが、
現にLINEは、スタンプを介してのコミュニケーションなど強力な個性を持つコミュニケーションツールであり、トーク部分だけを言えば、”テキストチャット”の部類に入る。
さて、このDiscordにおいては、地味かもしれないが、
削除されていないものに関しては、過去のテキストチャットの保存期限は基本ないことだ。
それこそ、LINEは、バックアップして置かなければ、端末を変えるたびに過去の履歴が失われるリスクがある。
Discordは、わざわざバックアップをとる必要もなく、無条件に過去のテキストチャットの履歴を追う事ができる。
これが多いに役に立つことはいろいろある。
例えば、途中参加でサーバーに参加した人間がいたとしても、権限で制限さえしなければ、参加するまでに行われてたすべてのテキストチャットの内容を閲覧することができる。
このnote で書いたような、Discord Bot開発者が集まるコミュニティーであるサーバーには質問回答事項が蓄えられており、
困った際は、検索すること過去に似たような話がなかった探すことができる。
つまり、今までの蓄積を新参者が手軽に利用できるという形で貢献してくれます。
Bot 文化
Discordにおいては、Botの利用が盛んです。
Botというと、どうしてもLINEの自動応答BotやTwitterの定期ツイートBotの印象が強いですが、
DiscordのBotは多種多様です。
それこそ、定期的にテキストチャットに書込するもの、入退出の際に発言するものから
音楽をかけるもの、チーム分けを援助するものなどあります。
実際、私も自分の活動の一つである、大会運営を援助するbotを作成しておりますし、
Discordのテキストチャット上で、コマンド実行することで、ツイートを行うものも作っています。
英語サイトのBot検索サイトを見てみてもその種類は膨大です。
複数デバイスでの同一アカウントの利用が可能
スマホとPC、2つのスマホ間など異なるデバイスであっても、同一アカウントへログインすれば、ちゃんとデバイス間で共有されます。
そのため、普段PCでDiscord利用していても、出先でスマホからDiscordを利用しても、PCのときと同じようにサーバーの行き来、コミュニケーションが可能になります。
Discordの弱いところ
通信量
ボイスチャット面では、質が良いことをお話しましたが、
逆を言えばそれだけ、通信量が多くなるということになります。
こちらのサイトで検証されていますが、音声のみだと大差はないですが、ビデオ通話になると、軽量のものが多いのも事実です。
出先(固定回線がない状況)であれば、音声のみに限るのがベストとも言えますが、
逆に、固定回線での環境下であれば、通信量が多いことは”弱み”にはなりづらいです。
録画・録音機能がDiscordに備わっていない
同じく、ボイスチャットの点については、録画・録音機能がないことです。
ただ、これについては、備え付けがないだけで、PCであれば、他のソフトを利用して録画・録音を行うこともできますし、
それこそ、録音についてはBotが様々に存在します。
他でカバーできる面でそこまで弱いところではありませんが、一つの障壁にはなりそうです。
Zoomとくらべて
Zoomにあって、Discordにないものでいえば、ブレイクアウトルームの機能はありません。
なので、参加者が異なるボイスチャットに入ってもらう必要があります。
また、Zoomは”ビジネスミーティング”の利用を想定して、メーリングサービス・カレンダーサービスとの連携がありますが、Discordは特段ありません。
また、Discordで何かしら行うには、アカウントが必須ですが、Zoomにおいては必ずしも必要ではありません。
ビジネス利用は全然あり!?
ビジネス利用となると、どうしてもZoomが競合先となりますが、
上のZoomとくらべての章での話で述べた点で劣っています。
Zoomが想定しており、実際に行われている、
Gmailなどで、ミーティング時間の調整を行い、予定を確定させることで、カレンダー上に枠として確定され、ミーティングルームのURLをメールにて通知、予定時間になれば、カレンダーからの通知がくる
といった流れの上では、流石にDiscordに入り込む隙きは今のところありませんし、おそらくDiscord本社も考えていないでしょう。
ただ、それ以外の点では、Discordが優れているところも大きいです。
何度も会話するような間柄であれば、同じサーバーにてボイスチャットを行い続け、その時の資料URLや議事録などをテキストチャット上に残していけば、ずっと蓄積される上に、スマホやPCからどこからでも確認ができる。
といった利用ができます。
ある意味、対外向けではなく、チームなど社内向け利用にとっては有効なコミュニケーションといえます。
個人利用でおすすめの利用方法
どこで見聞きしたか覚えていませんが、私のアイデアではなく、他の人のアイデアの受け売りですが、
他の人とのコミュニケーションの利用ではなく
個人メモとしての利用
が結構便利です。
やりかたはシンプル。
自分だけのサーバーをつくり、適当にテーマごとにテキストチャンネルをつくっておきます。
ネットサーフィンなどしていて、気になること・サイトがあれば、コピペして、テキストチャンネルに貼り付ける。
こうすることで、テキストチャンネルの履歴が消されない限り保存されるため、安心ですし、
URLを貼り付けると、サムネイルも表示してくれたりします。
そして、他のデバイスからも同じように見れられるため、
スマホでテキストチャンネルにメモしておいたことを、PCからアクセスしてメモを辿ることが可能です。
スマホでメモしつつ、家に帰ってPCでちゃんと見たいときにとか、メモにすることができます。
意外とこの利用は便利です。サイトと言っても、TwitterのURLやYoutubeのURLでも貼り付けるといった利用もできますから。
以上、如何だったでしょうか。
ゲーマー向けにしておくにはもったいない機能・性能ですので、カジュアルな利用だけではなく、裾野が広がればいいなと思った次第です。
Shiftkeyについて
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