2020年7月24日

イスラエルとヨルダンとの国境には、ヨルダン川が流れています。イスラエルが農業目的などで大量の水を使い、水量が減ってしまったので、ヨルダンは怒っているそうです（イスラエル悪い奴です）。

ヨルダン川はイスラエル北部のガラリア湖から南部に流れて死海に注ぎます。ガラリア湖周辺のエリコでイエス・キリストがヨルダン川に浸かって洗礼を受けたということで、世界中からキリスト教徒が訪れますね（行かれました？）。

先に言ったようにヨルダン川の水量が減ったので、死海へ注がれる水量も減ってしまい、死海の干ばつ化が深刻なようです。「早く死海行かないと、死海なくなっちゃうよ。イスラエルのせいで。。」これは、昔ヨルダン人の友人に言われたことです。

パレスティナ自治政府があるヨルダン川西岸地区は、イスラエル入植地の拡大に怒るパレスティナ人との間で度々紛争が起こる地域でもありますね。「ヨルダン川西岸地区」という言葉をパレスチナ問題のニュースを聞いて覚えておられる方も多いでしょう。

イスラエルは、歴史的に意義ある名所や素晴らしい観光地もたくさんあるけど、いろいろと複雑で深刻な問題を抱えた国でもありますね。


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2020年7月17日

イスラエルでちょっと変わった自然に触れた経験があります。週末、車であちこちドライブしている最中、ふと死海に寄ってみようと思いました。死海にはそれまで何度か行ったことがあり、その日はちょっとした暇つぶしと言った感じでした。

死海に着いた時には夕方で、辺りには誰もいませんでした。
死海は水分が蒸発して塩分濃度が海水の10倍にまで高まった湖です。魚や他の生物が生きられないので死海という名前が付いています。だから湖の周りにもあまり生き物がいません。
夕もやに包まれて、ひっそりと静まり返った死海のほとりは、実に神秘的な世界でした。

周囲数キロの空間の中で人間は私1人だったかもしれません。対岸はヨルダンです。
死海の海抜はマイナス430mと、世界の地表で最も低い場所です。高い山へ行くと酸素が薄くなるのと逆で死海は酸素濃度が最も高い場所で、リラクゼーション効果があると言われています。
あの神秘的な雰囲気を感じたのも、そのせいもあるかもしれません。。