今、日本が、世界がどの業種業態にも関わらず、新型コロナウイルスの何らかの影響を受けています。神戸の震災を機に始めた酒場も25年目を迎え、いまだかつてない危機感、政府の対応や行政の指示を待つだけのジレンマに陥り、いつ収束するか判らないモノに対してただ自粛という言葉を受け取るしかありません。意図せずストレスは増すばかりです。

その渦中、国内外問わず離れているお客様と交わせることはないか？皆様に何かこの店ができることはないのか？…もちろん無責任な行動は慎みながら「この店で」と考えた時に、関東のライブバーで始めた試みを知りヒントを見つけました。今は会えなくとも自宅や出先から「繋がることができる」「ダイレクトにコメントが届けられる」「懐かしい再会・交流もある」この店ならではの表現方法。ただ一方的に支援を求めるだけではなく、互いの情報共有と、それぞれの現在の状況を知る手段は続けるチカラにもなります。飲食店の新しい可能性が見えるかも知れません。無論賛否あることも予想されますが、店も私も表に出たがらない性格を置いてでも、今は対話に触れたくなっています。

もともとチャージという設定がない弊店です。クローズドで課金配信するということにも躊躇がありましたが、チケット代をいただくことで責任や自覚が生じます。目の前にいないはずのお客様を画面の奥にしっかりと認識し交信したいという想いからです。

初回開催日：4月16日（木）※以降隔日予定

21時から23時のお好きな時間帯にFacebookにアクセス、質問や近況報告などコメント欄を活用。無論見るだけもOK。カウンター越しの「いつも通りの会話」のように（声は私のみですが）広げられたらと考えています。

生中継。何が起こるか、何をするのかしないのか、コメント全てに上手く答えられるのか…元来特別なパフォーマンスもなく、酒場での会話にシナリオなど用意しないのが酒場です。いつの時代もスタートには不安も緊張も募るものですが、店を始めたあの震災の夏を思い出しながら、アナログなこの場所から「温かみを感じるデジタル」を繋ぎます。

ただこの騒動に「失うだけ」ではなく
『ここから何かが生まれる』ことに期待して、
新しい足跡の挑戦にどうかご協力いただければ幸いです。
大それたことを言えば、新しいプラットフォームを創りたい。

この騒動の終結と、笑顔での再会を願って。

2020年4月　神戸加納町 志賀

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