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おばけキャッチ(マインド編)

すっかり肌寒くなり年の瀬を感じ始めた今日この頃。
みなさんは大会に向け、元気にキャッチに励んでいることと思います。

今回はそんなみなさんに、僕の考えるおばけキャッチの勝ち方について聞いていただきたいと思います。

前回のカード内訳編はひたすら事実をお伝えするといった内容でしたが、今回は僕が勝つために考えていることです。
人によってはよくわからないことを言ってるなと感じるかもしれないのですが、まあそこは、こういう風に考えておばけキャッチしてる人もいるんだな~くらいに留めていただければと思います。

では本題を進めていきます!

何枚取ったら勝てる?

おばけキャッチで勝つためには何が必要でしょうか。

「できるだけ多くのカードを取る」こと?
では、そのためには具体的に何枚のカードを取ればいいんでしょうか。

答えは人数によって異なりますが、どんなプレイ人数でも60枚中31枚取ってしまえば必ず勝つことができます。

僕のプレイ環境だと、3~4人戦を行うことが多いんですが、
例えば4人戦だと勝つための最低枚数は16枚となります。
(16・15・15・14)の内訳ですね。

実際にこの枚数で勝つことは稀だと思いますので、4人戦で勝つには20枚以上は取りたいところですね。

3人戦だと平均20枚ですから、25枚前後は欲しいなといった感じでしょうか。

逆に言えば、それくらいあればいいんです。
何が言いたいかと言うと、既に勝つために必要な枚数を獲得しているのであれば、それ以上は無理に取りにいく必要ないよねって話。
極端な話ですが、スタートから31枚連取したなら、あとは放っておけば勝ちになります。

もう少し現実的な見方をすると、
前半調子がよくて折り返し時点で20枚獲得している状況だったとしたら、後半は11枚取れば必ず勝つことが出来ます。

60枚ずっと集中しなくたって、勝てる分だけ取れば良い。
個人的にはこのペース配分とも言える考え方が大事だなと感じています。

お手つきはマジで痛い

ペース配分が大事だと感じる大きな要因が「お手つき」の存在です。

ゲーム中唯一、獲得枚数がマイナスになってしまう行為。

このお手つきは本当に手痛い代償です。
2人プレイをしていれば普通は1点づつの積み重ねですが、自分がお手つきをしていると急に3点差開くことになります。
もし4人プレイをしていて自分を含む3人がお手つきしてしまった場合なんか、1回で5点もの差がついてしまうわけですから目も当てられません。
(10.10.10.10)の接戦から(14.9.9.9)があり得るわけですよ、やばいですね。

ということで勝つために、この「お手つき」を減らすことは思った以上に重要なことです。
お手つきはせっかく勝てた試合を逃してしまうこともあります。
試合中は自分の状況を見極めて「お手つきのリスクを負ってでも、攻めるべきか?」と、アクセルとブレーキを踏むかどうかを常に考えるようにするといいでしょう。

誰かが取っても集中を切らない

お手つき繋がりでもうひとつ。

たまに自信満々にアイテムを取ったはいいけど、間違えてたわ。ってことありますよね。
みんなあります。

すごい勢いで取られたアイテムはお手つきかもしれません。

そんなすごい勢いで誰かがアイテムを取った時、たまにそれが間違えていると気付かずにしばらく場が膠着していることがあります。

これめちゃくちゃもったいないですよね。
誰かのお手つきはおばけキャッチにおいて複数得点が得られる唯一のチャンスです。
取られたからといって集中を切らさないように心がけましょう。

カードのオープン位置における有利不利

僕はカードとアイテム、同時に見ることができる位置が強いと考えています。
公式の大会などではカード出しの場所が決まっていることが多いかと思いますが、野良試合ではできるだけ有利になれるポジションに座るよう心がけましょう。

キャッチング技術

実力が拮抗していると、誰が先に取ったのかわからないときがあると思います。
これはあくまで僕の考えですが、おばけキャッチでは「先に触った」よりも「キャッチに成功した」が優先されると思っています。
そこで僕の考えるアイテムごとのオススメキャッチングをご紹介してみます。

まず、ベストなキャッチは手に握りこむスタンダードなキャッチだと思います。
背の高いおばけやビンはこれがおススメです。
胴体や頭を持って持ち上げる形ですね。うまくいけば相手の手が空を切るのでとても気持ちよくなれます。

ただ、寝かせた本やねずみのキャッチを握りこんだり、持ち上げるのは少々難しいと思います。
こちらは手のひらで抑え込む方法がオススメです。
抑え込んだ後、更に手前に引き込むことができれば相手に接触することもありませんから、ケガ防止の意味も含めて長期的に選手生命を考えるのであればこちらのほうがより良い方法かもしれませんね。

イスについてはどちらのキャッチでも対応可能だと思います。
自分のやりやすい方法でキャッチしていきましょう。

どうやっても、どっちが取ったかわからない状況は訪れると思いますが、しっかりとキャッチするを意識してできるだけ自分の取りを増やしていきましょう。

囲い手

おばけキャッチでもカルタのように囲い手があると思うのでそれを説明します。
この取り方はとても強いのですが、おばけキャッチにおいては反則に近いと思うので使用する際には注意してください。

例えば、カードがめくられて「多分ねずみ…!」と思った瞬間、とりあえずねずみを手で囲います。ここではまだねずみには触りません。
そのまま「ねずみだ」と確信が持てればそのままねずみを抑えますし、わからなければそのまま待ちます。
ねずみでなければ他のアイテムが取られて終わりです。
もし本当にねずみだった場合、誰かの手が自分の囲っている手に当たって先に自分がねずみに触れます。=自分の取りになります。

仮にねずみが正解じゃなかった場合、誰かが自分の手を押してねずみに触れてしまったとしてもそれは自分のお手つきにはならないと主張ができます。

すごくずるいですが、たまに使う分には効果的だと思います。

意識する割合を考える

アイテムに対しての意識の配分の話しです。
このゲーム、わりと山を張る戦法もハマれば強いと思います。
通常はアイテム5個に対して20%づつの意識配分で戦うと思いますが、
これを、特定のアイテムに集中してゲームを進めるというものです。

これには3つの配分方法があると考えていますので、それをご紹介します。

1.自分の得意なアイテムに絞る
これは自分の得意なアイテムがある人に特に有効です。
たとえば絵柄の大きい「おばけ」が得意だとしたら、とにかくおばけだけは絶対に死守するため、そこに100%集中します。
仮に全部取れれば12枚は奪取できますし、100%集中しているとは言え他のアイテムもたまには取れるはず。

2.自陣に絞る
これは手前のアイテムに集中を注ぐ方法です。
他プレイヤーと同じ反応速度で取りに行ったとしても、そのアイテムが自分より離れているとどうしても取られてしまいます。
なのでそこはあえて切り捨てて、自陣にある2個程度に集中してそこを死守する方法です。

3.直前に出たアイテムに集中する
僕はこの方法で過去大会を二連覇できたと思っています。
これは自分の癖として「直前に出たアイテムの意識配分が無意識に下がる」というものに気付いて、他の人も差はあれど多少はそういうバイアスがかかるんじゃないか?と仮説を立てたのが始まりです。
他の人の意識配分が下がったアイテムなら、取れる確率が上がる、といった考え方です。

敵のリズムをカットする

最後に、多少オカルト的な考え方ですが特定のプレイヤーに連取を許すといわゆる「ゾーンに入った」ように感じることがあります。
ゾーンに入られると他プレイヤーに焦りが出てきてますます取れなくなってしまう悪循環が訪れてしまいます。
なので3枚以上連取されたあたりからは、とにかく意識配分を集中させ特定のアイテムにヤマを張ります。
どこかでそのヤマが当たればそこだけは取ることができるので、そうやってどこかで早めにカットしましょう。
これはワンマンゲームにさせない重要な考え方の1つだと思います。

最後に

おばけキャッチはとても楽しいゲームです。
ここまで人間の本能をくすぐり、勝ちたいと思えるボードゲームを僕は知りません。
特に4人戦のヒリつきといったらたまりません。

これだけおばけキャッチに心酔する人間がいるということで、少しでもおばけキャッチに興味を持っていただけますと幸いです。

それではどこかの試合会場でお会いしましょう。
またね。

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