『藤原仲麻呂政権の基礎的考察』、発売です。
志学社選書第四弾となる、木本好信先生の『藤原仲麻呂政権の基礎的考察』が発売になりました。
今回は日本古代史、そして論文集とかなり専門性が高いのですが、入手困難になっていた名著の復刊です。
天平宝字八年(764)九月、孝謙上皇によって御璽と駅鈴を奪取された藤原仲麻呂(恵美押勝)は失脚・滅亡し、ここに仲麻呂政権は終焉を迎える。最終的に皇権者との対立によって滅び去ったが、そのことはとりもなおさず、仲麻呂政権が「天皇専権」と対立するものであったこと──つまり、真の意味で「貴族専