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八木重吉の詩碑 風景印と記念碑

 東京都町田市にある町田西まちだにし郵便局の風景印には八木重吉の詩碑が描かれています。若くして亡くなったのちに詩人として評価を得た人です。

八木重吉(1898-1927)

 八木重吉やぎ じゅうきちは堺村(現在の町田市大戸)に生まれました。東京高等師範学校在学中の1919年(大正8年)にキリスト教の洗礼を受けました。

 1921年に英語教師として兵庫県御影師範学校に赴任し、詩作を始めました。第一詩集『秋の瞳 』は1925年発表、佐藤惣之助 そうのすけ 主宰の『詩之家』同人となりました。

 1926年には結核のため静養。翌年29歳で亡くなりました。1928年に第二詩集『貧しき信徒』が出版されました。

 八木重吉の詩は平易で純粋さが特徴ですが、今もなお感銘を受ける人が多くいます。


記念碑の地図

 八木重吉の生家(記念館)にあります。記念館は八木重吉の親族により生家の土蔵を記念館としていますが、現在は予約が必要など、運営の負担が重いようです。訪問にあたってはお気をつけください。


碑文

 1956年(昭和31年)の没後30周年記念会をきっかけに地元中心に浄財が集められ、1958年(昭和33年)4月27日に除幕式が執り行われました。

素朴な琴

この明るさのなかへ
ひとつの素朴な琴をおけば
秋の美しさに耐えかねて
琴はしずかに鳴りいだすだろう


町田西郵便局

 風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。
 風景印は1988年(昭和63年)11月1日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業ですが、土日祝日はゆうゆう窓口で風景印を押してもらうことができます。


文学碑の右は「大賀ハス」です

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