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JR北海道駅名標キャラメルを集める

 この記事は道南食品が2019年6月初旬からJR駅の売店で先行販売している「JR北海道駅名標キャラメル」のサイコロ型パッケージについて収集家のために調査したもので、記述は当時(2019年6月)調査したものに基づいています。

 なお、7月17日から正式発売したことが道南食品のサイトで公表されています。2020年現在の状況については、末尾に追記しました。

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販売会社について

道南食品(本社・函館市)は、明治製菓の子会社で2016年より「北海道サイコロキャラメル」を販売しています。2018年には、北海道の全市町村名を印刷した「北海道179市町村サイコロキャラメル」を販売しています。

新商品である「JR北海道駅名標キャラメル」は、5個1組のパッケージが200円で売られています。

キャラメル箱と販売パッケージ

個別の紙箱は各辺2.5センチメートルの立方体で、中にキャラメルが2個入っています。

駅名標を再現するために、箱は黒と萌黄色(JR北海道のコーポレートカラー)の2色で印刷されています。

サイコロの1から5までの面は白のバックに駅名標が印刷され、6の面には商品名「JR北海道駅名標キャラメル」と「JR北海道商品化許諾済」の文字が、灰色または萌黄色のバックに白抜きで印刷され、右下には路線名が書かれています。

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印刷された駅名標はJR北海道の駅ホームで使用されている物を模していて、自駅が上部中央に組まれ左右に隣接駅が記載されています。駅ナンバリングが実施されている駅についてはそのナンバリングや、札幌市内駅を表す「札」も再現されています。

1つのサイコロ内の駅は、隣接する駅同士で組まれていて、特にサイコロの5→1→2の面の順に左から駅が3つ並ぶようになっています。3の面、4の面の駅の順は5→1→2→3→4のもの、3→5→1→2→4のもの、4→5→1→2→3のもの、いろいろのようです。

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販売パッケージは5個のキャラメル箱を1列に並べて透明ラップをかけたもので、6の目の面の2色(萌黄色と灰色)が交互に並ぶよう揃えられています。ただし、完全に透明なのは6の目の面と、5の目の面の2面のみです。

5の目の駅名をおぼえておくことで未収の箱を識別することができます。

キャラメル箱の総数

パッケージによるとJR北海道には410の駅があります(2019年4月現在)。キャラメル箱1つにつき5つの駅があるはずなので、単純計算では410を5で割って、82種類が必要最小の個数ということになります。実際には複数のキャラメル箱に登場する駅があるため、種類数はこれより2個多い84となっています。

重複して登場する駅があることと、84個パッケージがあることは、販売所に写真のような看板があることでメーカーの道南食品みずからネタバレさせています。

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キャラメル箱のID番号

ここからはマニア編となります。キャラメル箱は6の面の右側の「のりしろ」で接着されており、ここに2桁の数字(01から42)が印刷されています。

6の面の異なる2色(萌黄色と灰色)それぞれに01から42までの数字があるため、84種類のパッケージは数字と6の面の色で区別できることになります。

一例として、萌黄色バックに「北海道新幹線」と6の面にある箱には、のりしろに「01」と記載されており、もう一つの「01」の箱の6の面は灰色バックの「函館本線」となっています。最後の「42」は2色とも日高本線に割り当てられています。

なお、のりしろ部分をキレイにはがすことは難しいようです。

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完収のためのコスト

84種類のパッケージを集めるために必要なコストは十分運が良ければ84割る5で17本、これに200円をかければ3400円が最小コストとなります。

もちろんそう都合よく揃いませんが、カプセルトイとは違い、パッケージは選んで買うことができますので、30本程度買えばコンプリートできると思います。

収集のためのツール

道南食品のウェブサイト から、「JR北海道駅名標キャラメル配置表」(PDF)をダウンロードできます。「漢字版」と「ひらがな版」がありますが、5の目の駅があいうえお順に並んだ「ひらがな版」を携帯して入手済みのパッケージに印をつけていくことで、収集意欲がかきたてられることでしょう。

一方「漢字版」の配置表は、のりしろに印刷されているID番号順に並んでいます。

オリジナルの路線図(PDF)もダウンロードできます。5つの駅を塗りつぶしたり丸で囲んでみるのも楽しいでしょう。

印刷ミス?

サイコロの目が一部印刷されていないものがあります。灰色の41および灰色の42です。修正されるものと思いますので、今のうちに収集されておくと良いでしょう。

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2020年9月時点の状況

 JR北海道駅名標キャラメルは、2020年9月時点でも土産品として札幌市内で販売されています。消費税の値上げは小売価格に影響しておらず、200円のままです。

 2020年5月に札沼線(北海道医療大学から新十津川)ならびに一部の駅が廃止となったのですが、これに伴う変更はないようで、ウェブサイトでも2019年4月現在の410駅と紹介されています。

 ご紹介した「サイコロの目の印刷漏れ」は修正されているようです。

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