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平太の渡し跡 風景印と記念碑

 大阪市旭区にある旭今市太子橋あさひいまいちたいしばし郵便局の風景印には平太の渡し跡が描かれています。

平太の渡し

 平太の渡しは淀川よどがわの渡船で東淀川区と旭区の間を運行し、「へいたのわたし」と呼ばれていましたが、漢字では東淀川区側には「平田の渡し跡」で、旭区側が「平太の渡し跡」の碑が立てられています。

 1676年(延宝4年)ごろに開かれた平太の渡しは、1919年施行の道路法以来「道路」と認定されており料金は無料で、最盛期には1日あたり3千人の乗客を運んでいました。淀川最後の渡しでしたが、1970年(昭和45年)3月に豊里大橋が完成したことにより廃止されました。

 名前の由来としては、船を運営した土豪の沢田佐平太に因む説と、当時の地名(西成郡豊里村大字天王寺荘字平田と東成郡古市村大字今市を結んでいた)から、平田の名前が取られたとも。今市の渡しとも呼ばれます。

 大阪市旭区のウェブサイトには平太の渡しの由来が説明されています。

https://www.city.osaka.lg.jp/asahi/cmsfiles/contents/0000174/174707/P090-091.pdf

 また、以下のサイトでは実際に跡地を訪問された方の記録があります。


記念碑の地図

 淀川にかかる豊里大橋左岸側にあります。大阪メトロでは「太子橋今市」駅が最寄りです。


碑文

淀川百年記念
題字 桂 正典書
十津川産石
昭和四十九年十月建立


旭今市太子橋郵便局

 風景印は郵便局で押してもらえる絵入りの特別な消印で、色は赤茶色です。郵便窓口に「風景印を押して出してください」とお願いすれば、差し出す手紙やはがきに押してもらえます。また、63円以上の切手を貼ったカードなどに押してもらえます。その場合、差し出さずに持ち帰ることができます。

 風景印は2000年(平成12年)12月12日から使用開始されたものです。郵便窓口は平日のみの営業です。

豊里大橋も描かれており、新旧の交通を表しています

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