訪問看護ステーションのつくりかた 〜第2回 モノ〜

こんにちは、葛飾区の訪問看護師、重本です。

今回は、訪問看護ステーションのつくりかた第2回、モノ編です。

その前に!
第1回のヒト編の中で、大事なヒトについてお伝えすることを忘れてました。

法人です。

訪問看護ステーションは、個人での開業が許されておらず、法人の設立が必須です。
株式会社、NPO法人、一般社団法人など、設立の選択肢はいくつかあったのですが、手間や費用、利点と不利益をいろいろ検討して、私の場合は株式会社で申請することにしました。

株式会社は1円から個人で設立できることは知っていたのですが、調べてみたらこれがまぁ面倒。
あっさりと諦めてプロに頼むことにしました。
まずは、ネットで検索した会計事務所へ相談に伺いました。
丁寧でわかりやすい説明を頂き好印象だったのですが、困ったことに頂いた手数料一覧表の相場感がわからない。
私はそこで、士業の知り合いが多い知人に相談して、値踏みをしてもらうことにしました。
知人は足繁くあちこちへ一緒に行って下さり、その過程で別の会計事務所と司法書士事務所を紹介して頂くと、この先はトントンと。
士業の先生方は素人丸出しな私の質問に丁寧に答えて下さりながら、必要な仕事は迅速に行って頂いた結果、無事に法人を設立することができました。

事業を始めるということは、自分一人ではできない!という、言われてみればどこまでも当たり前なことを、我が身をもって経験することができ、貴重な体験となりました。

ここからは、モノについて。

訪問看護という仕事は、製造業や小売業と異なり事前の商品仕入れや製作がないので、モノの手配はそんなに多くありません。

まさに今、事務所のオープンに向けてモノの準備をしていますが、訪問看護ステーションとして申請前に絶対必要なのは事務机と椅子、相談専用スペース、鍵付き書棚、手指洗浄場所、です。

これを申請書類に写真添付して提出しなくてはなりませんが、他は必須ではありません。

必須ではないとは言うものの、実際にはユニフォーム、名刺、電動自転車と雨具、訪問バッグと中身、事務所の家電、消耗品、パンフレット、ホームページの立ち上げ、電子カルテと請求ソフトの選定と導入などなど、こまごま準備しなくてはいけないものはたくさんあります。

選定、発注、連絡、調整を、スタッフ、外注業者、ネット、親戚や家族などを駆使して、コツコツと進めています。
必要な機能や性能は確保しながら、同時に無駄なお金は省きたい。
とは言え、看護師以外に社会人経験のない自分の専門ではないので、法人登記と同じように詳しい人に話を伺いながら。
本当に、困ったときは頼れる人に頼ることの大切さと、普段からいろんな人たちと繋がっておくことの重要性を、ヒシヒシと感じる最近です。
人脈というとガツガツした印象になりますが、そこまで計算高くなくても、普段から知り合いの幅と量と深さを広げておくことは、得はあっても損がないことだなと思います。

次回は、カネ。
最後まで読んで頂き、ありがとうこざいました。

重本 誠之

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