見出し画像

気功師の先生とそのお弟子さんに突然施術された話

昨日の夕方帰宅途中に最寄りのスーパーに寄って買い物をし、荷物が重かったのでペットボトル飲料の残りを飲み干そうと出入り口の自販機の隣でいろはすを飲んでいたら、突然
「暑いですねー」と声をかけられた。
年のころは50代~60代くらいだろうか、堺正章さんのような細い目の人の良さそうなおじさんと、私より少し若いくらいの眼鏡をかけた女性の1組である。私が
「暑いですよね」と言いながらいろはすを飲んでいると
「腰、悪くないですか?」と話しかけられた。
「後右足。良かったら足踏みしてもらえます?」
何だかよくわからないが面白そうだったので足踏みしてみる。
「右の方が悪そうですね。ちょっと気をあててみます。あ、私達気功をやってるんですよ」
と女性が言う。「この方が先生で私が弟子です」

「ちょっといいですか?まっすぐ立ってもらえます?」
飲みかけのいろはすを持て余しながら私がまっすぐ立つと、女性が私の右の肋骨付近に手をかざし、先生らしき人が彼女の手の上から少し離れてごにょごにょとした動きを見せた。

――すると
「――来てますっ!!」と彼女が言う。
そんな彼女を満足そうに見る師匠さんと、笑いをこらえる私。

(来てますっ!ってミスターマリックさん以来やわ)

しばらくそうやっていた後、お師匠さんが
「さあだいぶ良くなったと思います。どうでしょうか?」と聞いてきた。
いわれるがままに足踏みしてみたが、私にはよくわからなかった。

「すみません、私の感覚ではよくわからないんですが」
「そうですか~。ま、勝手に色々させてもらってすみませんね~」
「ありがとうございます」
私は感想を正直に述べてみたが、礼を言ったこともあり二人は気を悪くすることは無く、なんだか満足したような表情でその場を立ち去った。


帰ってから思ったのだが、やはりここは一つ「気」を遣って右足が軽くなった!とか言ってた方が良かったのだろうか。と。

「気」功だけに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?