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自称:アクティヴなインドア派。心の肩肘張らずに生きたい。太宰治はソウルフレンド。のんべ…

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自称:アクティヴなインドア派。心の肩肘張らずに生きたい。太宰治はソウルフレンド。のんべぇが経済を回す!言葉を編む。スガマニア。雑食。青森で採れたどうしようもない奴。"僕が、書く意味"を模索中。 https://memory-palace.hatenablog.com/

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【太宰治】『人間失格』を執筆した町、大宮

 1948年(昭和23年)4月29日から5月12日までの約2週間、太宰治は『人間失格』の「第三の手記 二」「あとがき」を執筆するために大宮へ滞在します。  山崎富栄は、太宰との暮らしを綴った手記の中に、 四月二十九日、古田さんと、神田駅で待ち合わせて、ここ大宮市の一隅に修治さんと生活する。人間失格の第三の手記を執筆なさるためのカンズメ。 と記しています。  『斜陽』がヒットし、流行作家となった太宰の元には、ファンやマスコミなどの来客も多く、三鷹にいては執筆に集中でき

    • 【太宰治】太宰の理想の女性

       今回、紹介するのは「太宰の理想の女性」について。  日本の小説家、ジャーナリストである梶山 季之(かじやま としゆき、1930~1975)責任編集、月刊「噂」の1973年(昭和48年)2月号に掲載された座談会から引用して紹介します。  この月刊「噂」は、文壇やマスコミ界の埋もれた逸話を記録するため、梶山が自費創刊しましたが、赤字により、1974年(昭和49年)に終刊となりました。 太宰 治に”投資”した青春 今回、引用して紹介する座談会に参加したのは、作家の池田 正憲(

      • 【太宰治】太宰治「思ひ出」の蔵

         2020年1月3日。  実家・青森県五所川原市へ帰省した際、2020年最初の開館日に「太宰治『思ひ出』の蔵」を訪問してきました。  この蔵は、2011年(平成23年)、五所川原市大町2丁目地区土地区画整理事業により解体された「太宰ゆかりの蔵」の解体部材を元に、2014年(平成26年)8月に再築し、公開しています。 叔母キヱと太宰治 1916年(大正5年)1月18日、太宰の従姉・リエの夫・季四郎が津島歯科医院を開業するため、叔母・キヱの一家が北津軽郡五所川原町字蝉ノ羽五十

        • 【太宰治】太宰が合コンしてたって!? ー青春五月党についてー

          今年生誕110周年を迎えた、あの太宰治が合コンしてたって!?  6月30日、練馬区立石神井図書館で行われた太宰治生誕110年 パネル展&文学史トーク「太宰と檀と三島由紀夫と練馬・石神井公園」へ行って来ました。当日は二部構成で、まず最初に13時から、練馬区の地域振興を手掛ける任意団体「ちいくタイム練馬」の代表であり、近代日本文学研究家のトモタさんによる文学史トークが。続いて15時から日本史家・作家の葛城明彦さんを案内人に、文学史ウォーク『石神井公園文学散歩』が行われました。

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        【太宰治】『人間失格』を執筆した町、大宮

        • 【太宰治】太宰の理想の女性

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          【太宰治】生誕110周年によせて

           6月19日。  今日は、桜桃忌です。  1948年の6月13日、太宰治は愛人の山崎富栄さんとともに東京三鷹市の玉川上水に入水自殺しました。没年38歳。  しかし、入水後に雨が降ったため、なかなか遺体が上がらず、見つかったのが6日後の6月19日。この日は誕生日でもあったので、「桜桃忌」と名付けられ、太宰を偲ぶ日になりました。  「夏」の季語にもなっています。  ちなみに、「桜桃忌」の名付け親は太宰と同郷で同い年、直木賞作家の今官一です。太宰晩年の小説『桜桃』にちなんで命名さ

          【太宰治】生誕110周年によせて

          【太宰治】対談:著書と資料をめぐって

           太宰治が今年で生誕110周年を迎えるのに合わせ、青森県五所川原市、同弘前市、東京都三鷹市、山梨県甲府市など、太宰にゆかりのある地で、様々な催しが行われています。特に6月は、太宰の誕生月であり、玉川上水に投身した太宰の遺体が発見された日でもある桜桃忌(6月19日)もあるため、一番盛り上がりを見せます。  桜桃忌を目前に控えた6月15日、山梨県甲府市にある山梨県立文学館で開催されている「特設展『太宰治 生誕110年ー作家をめぐる物語ー』」に行って来ました。  4月27日から6月

          【太宰治】対談:著書と資料をめぐって

          パワハラを乗り越えて

          この記事は、2018年9月7日 8時22分に『20代最後の誕生日』を迎え、29歳になった際、別のブログに書いた文章のリライトです。 残り1年の20代を後悔のないカタチで締め括りたいと思い、あえて辛かった瞬間を切り抜いて記録しておこうと、文章を起こすことにしました。 この記事を書くことで、告発したいとか、同情が欲しい…ということではありませんが、同じような状況にいる人の背中を押すキッカケになったり、自分と関係ないと思っている方も、ちょっとでも考えてもらえれば幸いです。 執

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