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映画『UDON』の続編が観たい。

個人的な希望(論)です。
それは、
UDON』の続編が観たい。

『UDON』。
2006年に公開された“讃岐うどん”を題材とした日本映画。

香川県を舞台とし、ほとんどの撮影を香川県でおこない、香川県丸亀市出身の本広克行監督を筆頭に、香川県出身の俳優陣、著名人らを総出演(注1)させた『MADE IN KAGAWA』の映画(注2)で、うどん映画の最高傑作(注3)。

この頃は、第4次讃岐うどんブーム(注4)の真っ只中で、
そのブームに乗っかるカタチで本作品を製作、公開させたと思われます。

私も嫁さんと一緒に公開直後観に行きました。
観終わった後、速攻(自宅で)讃岐うどんを食べた(注5)記憶があります(笑

嫁さんと結婚するまで讃岐うどんとは縁もゆかりもなかった私(注6)が“続編を観たい”と叫び続けるのか。
いくつか理由を述べてみた。

■理由その壱。
香川県外で展開しているセルフうどんの勢力拡大。
『UDON』公開以後、セルフうどんの代表格の一つ『丸亀製麺』(株式会社トリドール運営)は、2009年に『はなまるうどん』(同業者大手)の店舗数を抜いて業界店舗数1位に。2011年には47都道府県出店の達成(注7)、海外進出(注8)など、さぬきうどん産業を牽引していった問題。

■理由その弐
2011年の『うどん県』への改名、それに付随するカタチで発足された『うどん県。それだけじゃない香川県』プロジェクト問題。
『うどん県』への改名に伴い、副知事(役)にタレントの要潤さん(『UDON』出演)を起用したり、うどん以外の観光資源が注目されない状況に陥った(?)香川県観光協会が起こした他の地域グルメ(注9)のPR運動は近年の一大事件。

■理由その参
県外、県内の讃岐うどん事情。
香川でうどん修行をおこなった職人が県外で開業する事例が増えている問題。私が住む福岡県(福岡市)でもその傾向が強く感じられます。
さぬきうどん大木戸』(高松市)は2006年に福岡支店を開業。福岡支店店主は大木戸で修行をおこなった後独立(支店開業)。
2018年にオープンした『円清』(福岡市)の店主は、香川で3年間修業しその後開業。
福岡県中間市の人気店『』の店主も本場で修行し独立。
上記のような“博多うどん✕讃岐うどん”をミックスさせた“進化系さぬきうどん”(“福岡ネオ讃岐うどん”と呼ばれているらしい)を提供していってるうどん屋が急増。
香川県内でも、『手打十段 うどんバカ一代』(釜バターうどんが有名)や『うどん一福』(鰹節のダシが美味しい)といった“次世代讃岐うどん”が注目されています。

■理由その四
老舗店舗の存続について。
香川県内の老舗さぬきうどん店は近年、店主の高齢化(注10)や後継者不在による閉店が多発。(2019年5月『さか枝本店』の一時休業問題
その問題を解決すべく、2015年に『さぬきうどん未来遺産プロジェクト』という“讃岐うどんの事業継承”をおこなう地元企業による取り組みが注目されていること。

以上四つの問題は、『UDON』公開以降に起こった讃岐うどんの歴史に欠かせない問題だと思っています。
それらの問題をひっくるめた『続:UDON』は(個人的に)面白いはず!

私は『続:UDON』が観たい。

大事に保管している『UDON』のパンフレットを見ながら、あーでもないこーでもないと考えながら。
続編が観たい。


そんなことばっかり考えたら、うどんが食べたくなった(笑

※注1→主演のユースケ・サンタマリアさん、小西真奈美さん含む主要キャストは香川県出身ではない。
※注2→2005年に公開されたSF映画『サマータイムマシン・ブルース』(監督:本広克行)も撮影のほとんどを香川県でおこなっていました。
※注3→自称です。その前に、『うどん映画』って何?
※注4→詳細はWikipedia“讃岐うどん”より。
※注5→香川県に嫁方の親戚がいる関係で、自宅にさぬきうどんを常備しているコモリ家。この頃は某通販サイトで「麺通団のさぬきうどんの会」という麺通団がセレクトした名店のうどんを毎月お届けする商品(映画『UDON』コラボ企画)を購入してた時期でもあった。
※注6→本場の讃岐うどんデビューは18歳。金毘羅山周辺だったと思う。
※注7→香川県にはイオンモール高松店とレインボー通り店の2店舗を運営。以前は栗林公園店も運営されていたが、2015年1月に閉店。
※注8→13の国と地域、223店舗に展開(2019年9月1日現在)
※注9→骨付き鶏、オリーブ、讃岐牛など、数多くの名産品があります。
※注10→『UDON』でも取り上げられていた問題。

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