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リーチサイトに対抗する性善説と性悪説 /2019/1/21 The News Masters TOKYO 出演まとめ

▼オンライン発言


人は便利なほうに流れる・検索するより、教えてくれたほうが楽

▼放送中の発言

タケ小山さん「そもそも『リーチサイト』。なんすかこれ。」

自分「リーチサイトは、違法なサイトを紹介するもの。怪しいサイトを教えてあげちゃうんです。でも怪しいサイトとはもちろん書いていなくて、『無料でダウンロード』などの文言がある。」

タケ小山さん「俗にいう客引き?笑」

自分「そう、客引き。だって、検索するより人に教えてもらった方が楽じゃないですか。グルメ検索サイトで細かい条件を入れて良さげなところを探すよもりも、人から教えてもらう方がずっと楽。そういう感覚です。」

タケ小山「なるほど。これは海賊版のサイトのリーチサイトということですか?」

自分「そうです。海賊版のサイトに誘導しちゃう。」

タケ小山さん「おかしいな。本来映像や音楽コンテンツを手に入れるためには、フィーがかかりますよね。」

自分「フィーがかかるんだけど、『無料』っていう言葉には漏れなく弱い。いくら違法でもそれが隠されて『無料』と言われたら、ダウンロードしてしまう。」

タケ小山さん「確かに違法と知っていたら、僕の場合は釣られないですけど…。これ、見分け方はどうするんですか?」

自分「この配信サービスは『〇〇出版社がやっている』などを見分ける知識がないと。無料で読めるんだと思ったら、やっぱり流れちゃうんですよね。人は便利な方に流れちゃう。検索するよりも人に教えてもらった方が楽、みたいな形で。」

西川アナ「今回、リーチサイトの幹部らに実刑ということなんですけど、その人たちは海賊版サイトからお金をもらっているんですか?」

自分「リンクを貼っただけで犯罪になるというと大変になっちゃうと思うんですよ。今回は、海賊版サイトの運営に直接関わっているということがあったので、そこもまとめてみたいな話になっています。

一般の人が海賊版サイトを利用してしまうのはなかなか止められないじゃないですか。」

タケ小山さん「同じ穴の狢というか。海賊版サイト側も私達も悪いことをしているから、おおっぴらには言わずに使い続けちゃおうという。」

自分「非正規サイトが利用され続けている理由として1つあるのは、公式の方が使い勝手が悪い。繰り返しになりますが、人は便利な方に流れるので、この件に関しては『公式が使い勝手が良くなる』ことが大事なことだと思うんですよね。海賊版サイトを上回る利便性を公式の方で提供してあげないといけない。」

タケ小山さん「自衛する方法ってありますか?音楽家も漫画家も慈善事業じゃないから自分にお金が入らないとやっていけない。」

自分「無料で運営できるかっていうとできないわけですよ。無料につられてアクセスが集中すればするほど、管理が大変で、その分お金もかかる。そのために広告を貼って収益化する必要がある。海賊版サイトに広告が貼れないようになれば、維持ができなくなる。」

タケ小山さん「海賊版サイトに広告が出せなくなるようなシステムはないんですか?」

自分「インターネットの広告の通報システムだと、できるっちゃできる。業界的にどこに広告を出す出さないっていうのが第三者機関も含めて判別できるような形になれば、無料サイトはそんなに簡単に運営できなくなる。」

タケ小山さん「無料海賊版サイトに人が集まることがわかっていたら、そのサイトに広告を出したいってなっちゃうんですよね。」

自分「なっちゃうから、そこはどっちかっていうと、倫理の話になってしまう。」

タケ小山さん「これイタチごっこだなあ…」

自分「コンテンツを作るのにどれだけの人やお金がかかっているかっていうのがわかっていれば、なかなか無料でダウンロードしようとは思わないという気持ちもあると思う。でも、そうは言ってもというとことはあるじゃないですか。」

タケ小山さん「でもそれは親に教わったでしょう、もの買うにはお金がかかるよっていうことを…。」

西川アナ「実際、音楽を作る側も工夫をされているんだとか…?」

自分「マキシマムザホルモンは書籍と一緒にCDを販売すると言った形をやっているんですね。今音楽聴き放題のサービスとかあるけど、彼らはそこには曲を提供していません。色々CDに付加価値をつけることで、CDを買ってもらおうという取り組み。

書籍には彼らのエッセイなどが詰め込まれていたりして、エッセイランキングで3週連続1位の17万枚を突破した。

正規のサイトに曲を提供するっていうやり方もあるんですけど、今はいろんなやり方がある。ファンの方が書籍を手に取るって、前者よりも重みがあるじゃないですか。このようにファンを引きずりこむのもやり方の1つですね。」

タケ小山さん「ビジネスモデルとしたらね、AKBなんかもあのCDを買うと投票権が付いてくるっていうシステムでしょう。マキシマムザホルモンの場合は、書籍を買うとCDが付いてくるっていうことですね。

著作を守る側も、守る方法を考えていかないといけないですね。」

自分「そうなんです。無料という文言に人の心はたやすく動いてしまうからこそ、価値があるんですよ。どんな価値があるんですか、『会いに行ける』『投票できる』『エッセイが読める』などの付加価値を伝えていくことを、作り手側もやっていかなければならない世の中になっていますね。」

タケ小山さん「昔のシステムがそのまま通用すると思っていてはダメなんですね。」

▼放送後の補足

タイトルの件。性悪説でいうと、そもそも無料サイトが、広告バナー貼るだけで儲かるような仕組みが限界に近いかな、と。これももうネットの古いシステムになるんだと思うんですよ。これはホワイトリストで守らないと。

性善説でいえば、公式がちゃんとやれば非公式はダメになる、です。

クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!