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電子決済サービスのメリットは物理的な紛失に強いこと /2018/12/07 The News Masters TOKYO出演まとめ

◆PayPayスタート!さらに便利になる電子決済

『ソフトバンクとヤフーの合弁会社であるPayPayはQRコードを使った実店舗でのスマホ決済サービス「PayPay」をスタートさせました。「100億円あげちゃうキャンペーン」では家電量販店に人が殺到、システムに不具合が生じるほど』

長「身近になってきたキャッシュレス化について松浦さんに解説していただきます。」

タケ小山「タイムリーというか『PayPay』って言っておいて、いきなり昨日みたいなこと(ソフトバンクの通信障害)が起きちゃってPayPayもニュースになってましたけど」

自分「回線がダメだったら使えませんからね」

タケ小山「ただ今回はPayPayをスタートさせたという話でいきたいと思いますけど」

自分「キャッシュレス使ってますか?」

タケ小山「使ってないですね~。スマホでもキャッシュレスというのはまだ使ってないです」

自分「じゃぁ例えばSuicaとかPASMOとは電車に乗ってるときは使いますか?」

タケ小山「電車に乗ってるときも使いますし、小銭がなかった場合はタクシーでも使いますし自動販売機でも使う。この間、売店でビール買いました」

自分「じゃぁなぜスマホにその機能を移さないんですか?」

タケ小山「面倒臭いから!まず作業が面倒で、立ち上げとかクレジットカードを入力しろとか…やればいんだろうけど、まぁ面倒臭い。僕らの世代は同じような人が多いかもしれないね」

自分「じゃぁ長さんはどうですか?」

長「実は私もまだやってないんですよ。なぜかというと、スマホで何かが起きたときに使えなくなっちゃうから、SuicaはSuicaで持っておきたい」

自分「物理的な安心感ですよね」

タケ小山「やっぱりカードに入れるってね…最近の映画であったでしょ?スマホ落としたばっかりに…。なんか怖くなっちゃうよね(笑)」

自分「そうなんですよね。やっぱり“物理的な安心感”。現金もそうなんですけど、物理的な安心感があるとそこにまさる“安心”とか“信用”がスマホにないと、なかなか移しづらいところがあると思います。

でも『それでもいいから使ってほしい』というのがあって“100億円あげちゃうキャンペーン”をしてる。それは、いわゆるマーケティング費用という形になるんですよね」

タケ小山「それは分かるんですけど、利用者は100億円が欲しいからスタートしてるのかね?動機付けとして100億円あげるから、まずは使ってみてくださいということ?」

自分「そうです。まずは動機付けと“不安の解消”という部分を、お金の力でなんとか超えてほしいからキャンペーンをやってると考えます」

タケ小山「じゃぁ、今から僕が『使います』と言った場合、何をしたらいいの?」

自分「クレジットカードか銀行口座を手元に用意して、スマホのPayPayなどの電子決済サービスに登録すれば一応それだけで使えるっちゃ使える」

タケ小山「この肝はPayPayもそうだけど、QRコード?『端末がなくてもこれを読み取れば使えますよ』というのが主流になっていく?」

自分「はい。QRコードを使うことによって決済も簡単になる。あと、店舗にしてみれば機器の導入コストを抑えることもできます。

あとは、PayPayやLINE Payもそうなんですけど、中国ではもうQRコード決済が主流になってる。ただ、日本ではまだあまり使えてません。これがどんどん使えるようになれば、中国からの観光客が決済するようになるので、ある意味、外貨獲得にもなる」

タケ小山「使う側として、僕がお店で1万円の物を買ったとしたら、クレジットカードの支払いと同じように、月末締めの翌日払いになるんですか?」

自分「結局はクレジットカードと同じなので」

タケ小山「じゃあ、お金を受け取る側の商店は月末締めの翌日にカード会社から払われる?」

自分「昔はそうだったんですけど、今だと店舗にすぐにお金が入ってくるようなのもあります」

タケ小山「それなら完全にお互いに良いってことだね。ただ、使うと『翌月払いになってお店の人に悪いな』と思ったり、タクシーなんかは『カード払いだと手数料は運転手払いなんですよ』というのを聞いたことがあって申し訳ないなと思って現金を使ってたけど。そういうことはだんだんなくなってくるってこと?」

自分「そうですね。それが電子決済サービスを店舗に導入するメリットになります。あと、クレジットカードの使いすぎって怖いですよね?でも、電子決済なら決済した瞬間に、手元のスマホに金額が出てくるので、いくら使ったかが毎日リアルタイムで分かります。だから、カードの使いすぎにならないような防御にもなってるんです」

タケ小山「あとは、100億円あげちゃうキャンペーンって言ってるけど、これPayPayはもうかるんですか?」

自分「マーケティング費用になってて、まずは1回使ってもらう。電子決済ってやっぱり便利なので1回使うとポイントも溜まるし、どこで何を買ったのかという情報がソフトバンクやヤフーの会社を通して集められるので、決済情報を色んなビジネスに利用できるという形になるんですよ」

タケ小山「電子決済ってたくさんあると思うんだけど、どれがいいの?どこがいいの?」

自分「結局サービスとしては“決済する”という内容だけなんですよ。例えば、昔は携帯電話の会社ってたくさんあったと思います。でも、今はすごく数が少なくなってきている。だって電話するだけだし。単機能の内容訴求であればいずれ統合・淘汰されていくかと。そうなったときに、一番大手はどこになるのかっていうと、やっぱり使っている人が多いところ。それからすると、100億払ってでも新規を増やすことが大事。」

タケ小山「でも、ダメな部分はないですか?」

自分「それは、まさに“通信障害が起きたときに使えなくなってしまう”というのがあります」

タケ小山「なんていうタイムリーな…。しかもニュースになってたのが、PayPayってとこも見てたんだけど、PayPayが始まってすぐだったなって。」

自分「通信障害が起きると今回のようになるんですけど、現金だと災害とかで失ってしまうと戻ってこないこともある。でも、電子で持っていれば戻ってくる。そこのメリットですね。例えばクレジットカードのスキミング被害とかありますけど、スマホに移しておけばその被害はなくなります」

タケ小山「そうか。スキミング被害もなくなるし、カードによっては補償もあるもんね」

自分「その補償どころがさらに強固な補償になる」

タケ小山「そうだね。キャッシュ(現金)って流れちゃったり燃えちゃったり、どっかいったり、盗まれたりするケースがあるけど」

自分「そうなんです。現金は災害とかで無くしちゃたらアウトなんです。でも財布をなくしても、電子決済であればスマホをなくしても、取り戻せば口座やお金は残っている」

タケ小山「そうか。なんかいいことだらけ。僕もそろそろやろうかと思ってたんだけど、『スマホが対応してない』って言われたの、この間。これもちょっと考えないといけないですね」

自分「技術の進化に合わせて、自身の環境を進んで変えていった方が生活上のメリットを享受できるようになります」

▼放送後の話

結局あっさり10日間で終了。このポイント還元を享受したのは、自身の環境を素早く適合した人。これ実際に使ったユニークユーザ数はいくつだったのだろうか。あとでアプリのアクティブユーザ数は調べればなんとなくでる、その8掛けぐらいかなあ。なんか100万人以上いってない気がしたり…

めんどくさいというハードルがこのマーケティング金額投下でどれだけの人がクリアできたのだろうか。

なので、なんか札束でひっぱたくじゃなくて、サービスを使った先のメリットを地道に業界として訴えかけていくのが大事なのだろうなあ。

別に業界人じゃないけど、テクノロジーで便利になる世の中を推進する身として地道に啓蒙中。で、悲しいかな、一番PayPayで登録うまくいかないと言ってる人が多いという事実がな(汗)。



クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!