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このセリフ、いいな⑦

「いいんだよ、自分勝手で」
(ドラマ『シェフは名探偵』より)

ドラマのラストシーン。
「ごめんなさい、自分勝手に、、」
と言うソムリエの金子さん(石井杏奈さん)に、
西島秀俊さん演じる三舟シェフが、
かけた言葉です。

金子さんは、福岡への転勤が決まった彼女(恋人)を
追って福岡へ行きたい、と、
「ビストロ・パ・マル」を辞めたいと言います。
その突然の申し出を受け入れ、
快く金子さんを送り出す三舟シェフ。

ところが、数週間で金子さんが戻ってきます。
彼女にフラれた、と。
三舟シェフは
何もなかったかのように、
金子さんを受け入れます。

金子さんの抜けた数週間は
とても大変でした。

濱田岳さん演じるギャルソンの高築は、
「この店は、辞めたり、また働いたり、
そんなに簡単なことなんですか」
と、思い詰めた表情で三舟シェフに
問います。

従業員を従業員としか思っていない。
だから、そんなに「簡単」なのだ。
三舟シェフへの不信感がつのります。
自分は、
三舟の自分への特別な思いを感じ、
この「ビストロ・パ・マル」で、
働くことを決めた。
なのに、、

復帰初日、
明るく振る舞うもミスが多い金子さん。

閉店後、落ち込んで、
涙を見せる金子さんでしたが、
笑顔で三舟シェフに謝ります。

「ごめんなさい、今日、ぼーっとしちゃって」

そんな金子さんに優しく声をかける
三舟シェフ。

「おかえり。
 無理して強がる必要はないよ」

「つらかったら、つらいって言っていいんだ」

涙腺崩壊です。(わたしの 笑)

共に働くスーシェフの志村さん(押尾佑さん←かなりイケオジ)から、

「戻ってくることがあったら
 何も聞かず、
 優しく受け入れてあげよう」

と三舟シェフが言っていたということを
聞く高築。

ここで、高築のナレーション。

「もしかしたら、三舟シェフは
金子さんのことを家族だと思っているのかも
しれない。
家族だからこそ、本人が決めたことを
どんなことでも応援し、どんなことがあっても
受け入れるのかもしれない」

そして、ラスト。
金子さんが言います。

「ごめんなさい、自分勝手に、、」

そして、三舟シェフ。
「いいんだよ、自分勝手で」

◆◆◆

やさしいなぁ。

最後に三舟シェフが、
その日、誕生日の高築の前に、
小さなバースデーケーキを置きます。

高築のナレーション。
「(三舟シェフは)僕らのことを家族だと思っている」

優しい表情の高築。

いいドラマだなぁ。

このドラマのことをnoteに書きたくて、
ドラマを見ながら、
「いいセリフ」を実は、ずっと探していました。

でも、そのセリフだけで成り立つような、
(多く説明を必要としないような)
強いセリフが見つけられないのです。

それなのに、毎回、
とても幸せな気持ちにさせられ、
明るく楽しく優しい気持ちにさせられる
このドラマ。

、、、思いました。

ドラマは良い「セリフ」で成り立っているのではない、と。

その場面で、そこに登場する人々が、
どんな気持ちで、どんな表情で、
そこにいるのか。
そして、気持ちが動くのか。

それが、例えば発するのが
「うん」の一言でも
感動するものは感動するんです。

いや、むしろ、
言葉はいらない、のかも。

時々、
「いいセリフ」になるような、
「いい言葉」って、
狙い過ぎ?て感じること、ありますよね。
(個人の感想です 笑)

もちろん、「セリフ」もそのドラマを彩る
一部なので、心を鷲掴みにされて離れない〜
なんていうものも、あって良し。

そして、

ついつい、noteに書くための言葉を
探してしまっていた自分。。

だって、とってもいいドラマなんですもん!笑

もう、次からは言葉探しなんてせず、
どっぷりとドラマの世界に 
浸ろうと思います。

家族だからこそ、本人が決めたことを
どんなことでも応援し、どんなことがあっても
受け入れるのかもしれない

うん、家族って、そういうもの。

自分勝手でいい。
それも許される。許すよ。

わたしも、、
どんなことでも応援し、
どんなことがあっても受け入れよう、
家族のこと。

信じよう、家族のこと。

ドラマはいろんな大切なことを
気づかせてくれます。
あらためて。。

ありがとう、ドラマ!

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