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青山塾の話①-青山塾に入るまでの話


はじめに

記事について

初めまして、駆け出しのイラストレーターの重信啓太です。
僕が本格的に絵を描き始めたのは2020年の11月ごろでした。つまり絵を描いて3年半くらいになります。
 
この記事ではイラストレーション青山塾というイラストの塾について書いていきます。
主に課題を振り返りつつ、その時描いた絵も一緒に載せておきます。
長いので全3回くらいになると思います。

先に謝っておきます。青山塾について知りたい方には申し訳ないのですが、今回は青山塾に入る前の僕のことを振り返ろうと思います。

自己紹介と備忘録を兼ねて、また青山塾に入るかどうか悩んでいる方の役に立てばいいなと思っています。……思っていたんですが、うかうかしている間にベーシック科とイラスト科が満員になって募集を締め切ってしまいました。

2年間通った感想

さて、僕は青山塾に2年間通っていました。とても充実した2年間でした。クラスメイトがあっという間だったと言っていましたが、僕にとっては、とても長く密度の高い2年間でした。
大雑把な感想としては自分の好きなことを勉強するのはこんなに楽しいんだなということです。中でも自分の成長をできた時はとても嬉しかったです。

少しずつ描けるものが増えていく嬉しさ、表現したかったイメージを形にできるようになっていく楽しさがありました。
もちろん絵を描くこと自体は簡単ではありませんでした。
特に講評される前提の絵を描くことはとても難しかったです。
次の日の締切に間に合うように徹夜して描いている時には、諦めたら楽になるという思いが何度も頭をよぎります。
でも完成させ、あわよくば先生に褒められたい。そんな思いで何とか続けて来た2年間でした。

なぜ絵を描き始めたか


青山塾に入る前のことを書いていきます。
本格的に絵を描き始めたのは2020年の11月ごろのことです。青山塾に入るだいたい1年半前のこと。
その時、別に不幸というわけではないのですが少しショックな出来事がありました。
それで「いつか死ぬならやりたいことをやらないと」と思いました。それで思い浮かんだのはやはり絵でした。
 
イラストをインターネットで探して、見るということを始めたのは高校生の頃だったと思います。
音楽を日常的に聞く人は多いと思いますが、同じような感覚で絵を見るのが好きでした。当時はボーカロイドがとても流行っていて活気がありました。多くの人がプロやアマチュアを意識することなくPixivに絵をアップロードしていたと思います。
時が過ぎて次第にTumblerが国内外で流行りだします。
そのころに一度自分も描いてみようと思いペンタブを買ったのですが、やっと慣れたころには描くのをやめてしまいました。それからやっぱり描こうかなと思ってスケッチをしたり上手く描けなくて諦めたりを繰り返します。結構未練があったんだと思います。
 
青山塾を知ったきっかけについても書いておこうと思います。青山塾を知ったのは講師である木内達朗さんがきっかけでした。

恐らく2018年ごろだと思いますがTumblerを見ていてとても素敵なイラストに出会いました。確かJR九州のお仕事のイラストだったと思います。花畑の中を電車が走っていく絵を覚えています。それは正に「見たことがない絵」でした。
とても衝撃を受けてそのことをイラストが好きな友達に話します。
すると友達は「私が行っている塾の先生だよ」と言いました。驚き、同時にそんな有名な人を知らなかったことに少し恥ずかしくなりました。まだ本格的に絵を描いていなかった頃の話です。僕には関係のない世界の話だと思っていました。

画像で実際に振り返る

スケッチを始める

2020年の11月に戻ります。何から始めればいいか分からなかった僕は、ゴキンジョというコミュニティのHiroさんという方に影響を受けてデジタルで静物をスケッチすることにしました。
1日1枚30分をとりあえず続けるのが当初の目標でした。

残っている中で一番古かったスケッチ。1日目? 
10日目の絵 ビーノ

当初は1日30分で完成させることを目標にしていましたが、日が経つにつれ30分で終わらせることができなくなっていきます。

過去の自分が嘘をついていなければ15日目。

思い返すとスケッチから始めたのはいい選択だったと思います。
絵を描き始めたばかりの時は真っ白なキャンバスが目の前にあるだけで何を描けばいいのか、どう描けばいいのか全く分かりません。
スケッチは目の前にあるものを見えているように描くという目標があるので続けやすいと思います。

45枚目、1日で描ききれなくなったので何枚目とメモしていた。

そのうちよく見て全てを描くのではなく特徴をとらえて描こうという意識が出てきます。また明度という言葉を知って意識するようになりだしました。

スケッチではない絵を描き始める

結局3、4か月ほどして1日1枚スケッチをするのをやめてしまいました。モチーフを探すのが大変だったからだと思います。そのころからスケッチではない絵を少しずつ描き始めました。

2021年1月 見た夢を描いてみた。
3月 洗濯物を干していたら猫がこっちを見て鳴いたのが嬉しかった絵。
8月 ブルーナボンボンとラバーダックは何故か描きたくなります。
このころからiPadを買ってprocreateで描き始めました。

青山塾のこと考えるようになったのもこの頃だったような気がします。
入塾の決め手はやはり木内先生に教えていただけるということでした。

11月 描き始めて1年くらいが経ちました。ラーメン。
2022年4月 自分で撮った写真をもとに描いたもの。
同じく4月 ぎりぎり青山塾の授業は始まっていません。初めて写真を見たまま描くのではなく構図を決めて断片的な資料から絵を描くということに挑戦した絵です。

入塾目前の絵は1枚完成させるのに数週間かかっていたと思います。

今考えると

今だから告白できますが、このころは「僕の絵は青山塾でもそれなりに通用するのでは?」と思っていました。
でも青山塾に通いだし、自分の世界がとても狭いということを知ることになります。
そもそも上手い絵=いい絵だと思っていました。
そしてイラストレーションが何なのかもよく分かっていませんでした。
でも結局はそれでいいのかもしれません、分かっていたら青山塾に通う必要もありません。
今はなにも知らないということを知っているので、だいぶ成長したと思います。
 
次回は青山塾1年目、ベーシック科に通っていた時のことを書こうと思います。

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