根本的な原因は娯楽の多様化?!

『特に「いくら子育てに金がかかるとはいえ、子育て支援やコストなどの金銭面から少子化対策を講じるのは、その大半が的を外した頓珍漢な議論となってしまう」という指摘は、少子化問題を論じる専門家、学者、政治家、評論家は肝に銘じるべきであろう。ところで、この引用の中盤にある、「性交渉の頻度が上がれば、体質などの特殊な事情を除けば出産につながる可能性が高まる」という指摘は、いっけん荒唐無稽に思われるかもしれないが、筆者には思い当たるフシがあった。というのも、今月開会された第71回日本人口学会大会で、人類生態学者の小西祥子氏が、子どもを持ちたいと願うカップルでさえ性交頻度が低く、そのことが不妊の一因になっているという事実を指摘していたからである。小西氏によると、調査対象のベビ待ち女性80人367周期のうち、16%の周期で妊娠可能期間の性交なしであった。当然、この期間は妊娠確率ゼロである。子を持ちたいと願っている女性でさえ、十分な回数、性交しているわけではないのだ。日本人カップルの性交頻度の低さは世界的にも有名だが、下半身問題をライフワークとする筆者にとっても、この事実は「目から鱗」であった。現時点では未発表とのことだが、早期の公刊が望まれる。少子化対策としての有効性というエンドポイント(目標)とは独立に、こうした正しい性知識の普及は必要であるだろう。「政策よりも性交」という高橋先生のスローガンが、今年度後半の流行語になるようなら、少子化の風向きも、多少は変わるかもしれない。』

少子化の根本的な原因は暇つぶしの娯楽が増えてしまった事に起因すると思う。政策としては母親だけでも出産育児ができる環境整備を本格的に進めないと女性が安心して子供を産むことができない状況は続くだろう。

「子供を持ちたい」と願う女性でさえ性交頻度が少ないという事実
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65428

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