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小さな自由を大きな自由と勘違いさせ続けた産物なのだ。

『こうした「自意識過剰」で「嘘」の多い彼らのSNS投稿を目撃し、辟易してしまうこともたくさんありますが、まさにこの点こそがZ世代の大きな世代的特徴なのです。私は、この彼らの「一見見えにくい過剰な自意識」を「ミー意識」と名付けました。もちろん、昔から若者は自意識過剰であり、自分のことだけしか考えられないわがままな生き物だったと思います。しかし、長らく若者研究をしてきた私の実感で言うと、「ゆとり世代」が若かった頃まではまだ辛うじて、年功序列や縦社会的な感覚、組織に尽くす「for all」の感覚が残っていたように思いますが、Z世代の間でそれは大きく減り、代わりに「for me」の感覚が非常に強くなってきているように感じます。ただし、これは必ずしも欧米のような個人主義化が進んだというわけではなく、あくまで同調志向の中で自意識を高めるという、昭和世代が理解するのには難しい感覚です。「ミー意識」の強いZ世代は、周りから「いいね」という承認をもらって生きてきたせいか、また、多くの大人の寵愛を受けて育ってきたせいか、「プチ万能感」を持っていることも特徴です。ただし、この万能感も一見見えにくいので、「プチ」としておきます。~数年前にアメリカのコロンビア大学に行った時に、学生課の方が「今のアメリカの若者は自信満々なところとものすごく脆いところが特徴です」と言っていました。ひょっとすると、世界中のZ世代の間で、この「ミー意識」からくる「プチ万能感」と「脆さ」が共通の特徴となっているのかもしれません。』

「ミー意識」と「プチ万能感」はなにもZ世代の特徴だけではない。今までの社会でもイタイオトナはみなこの「ミー意識」と「プチ万能感」で生きのびてきたのだ。小さな自由を大きな自由と勘違いさせ続けた産物なのだ。

「年功序列が全然通用しない」昭和世代が理解に苦しむZ世代のトリセツ
プチ万能感がありながら脆さをもつ
https://president.jp/articles/-/40931

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