子供の基本的人権を守り虐待に歯止めをかけるには自由恋愛などというふわっとした理由で婚姻もでき親にも成れてしまう今の制度ではもう対処しきれないレベルなのだ。

『そして悩みに悩み、高校を中退して働き、現在居住する中年男性の家に住むことにした。「光熱費とか家賃はいらないって。家事してもらって、自分の生活費とか食費とかだけ負担してくれればいいよって。それで、今一緒に住まわせてもらっています」本当に幼く見える。子ども、女子児童だ。聞きづらい。「その中年男性と深い関係は?」と、さらりと質問を投げた。「ありません」と何度も首をふる。「でも、あったほうが気持ちは楽かな」と、また涙目になった。「恋愛関係はないです。でも、それっぽい雰囲気になることはあります」そう言い出した。「彼ではなくて、私が、です」と言葉が強くなる。「いい人だな、の延長です。年齢差もあるし、ただでさえ、同情で一緒にいるのかわからないけど、そういう子をそういう目で見ることができないと思う。言わないですけど、私はそういう関係になりたい。2階の部屋を分けて使っていて、リビングでは一緒に過ごしています。一緒に住んでいても、住まわせてもらっている身なので安心できないというか、いつも不安。だから恋愛関係になったほうが私の気持ちが楽だし、私は心の奥底でそうなることを望んでいます」恋愛関係だけでなく、結婚まで望んでいるようだった。17歳なので結婚できる年齢ではある。「彼が私でいいなら、結婚したいです。私も今から誰かと出会って、時間とお金をかけて関係を構築する自信もなくて、もう人生を諦めているというか。人生、無理かなって。本当は通信制の高校に通って美容の専門学校に行きたい。けど、未成年だし、収入が低いし、親がいないし、いろいろ難しいです」~百合奈さんの母親はどうだったのか。「実の父親はいないし、父親からの愛情みたいなことがわからなかったので、母親の男性関係はあまり気になりませんでした。正直、次々です。また新しい男の人がいるなって感覚で、今回は妊娠してしまったので離婚、これから再婚ですけど、それまでも、お母さんが義父がいないときに自宅に男性を連れ込むのは日常でした。だから家に男の人がいるのは慣れていました」自宅に男性を呼ぶときは、「部屋から出るな」と言われる。義父が働きに出ている平日の昼間、夜から深夜にかけてが多かった。彼女が高校生になってからは夫婦間に亀裂が入っていたのか、義父がいるときでもさまざまな男性を自宅に連れ込んでいた。妻が男性を自宅に連れ込み、また朝帰りが繰り返され、義父のストレスは日々大きくなった。母親がいない家は彼女と2人の子どもである妹、そして義父である。義父のいら立ちは百合奈さんに向かった。「虐待がひどい時期もありました。お母さんが帰ってこない時期は、ファイルの角でよく殴られた。硬いのですごく痛い。地元の合唱団に入っていて、楽譜のファイルがあって。そこに通うためにお父さんに送り迎えを頼んでいたんです。帰り道、すごくイライラして殴られる。なんか怒鳴られて、殴られる。昔怒られたようなことを引っ張り出して殴られる。痛いです。家の手伝いをしないとか、俺が思っていることをしないとか。気が利かない、役立たずみたいな」彼女は母親の苗字が変わっても、まだ父親の苗字を名乗る。それはすごく嫌なことの1つだという。「同じ苗字でいるのは嫌です。虐待のことは誰にも言えなかったし、この人がいるから今学校に通えているってこともわかっていた。だから、何をされても反応しなかった。どんなに痛くても、泣くこともしなかった。我慢です。妹がいたので。恥ずかしいところを見せたくなかった。でも、耐えられなくてリストカットとか癖ついちゃった時期があって、さすがにこのままだとダメになっちゃうと思って、スクールカウンセラーに相談したこともあった。でも、精神科は保護者と一緒じゃないと行けない。だから受診はできませんでした」このまま中年男性との暮らしを続けるのか――。もう1度、生活を立て直すのに何が必要なのか。福祉や制度から放り出されている彼女の厳しい境遇は、これからの日本で勃発しまくるだろう事態であり、看過できない。』

「親になる権利」は自由意志という権利で認められているが「親になる義務」は今のヒノモトでは憲法でも法律でも規定がされてはいない。かろうじて憲法13条に規定される幸福追求権の一種として子を育てるという義務を果たす限りにおいて親になり子を育てる権利を有するだけなのだ。ここで突如として養育権という「親の責任と義務」が規定される。この「権利と義務」がカップリングしていない歪みがこの様な問題を誘発してしまうのだと私は思う。なのでこの「親になる権利」を「特別養子縁組」の時の様に家庭裁判所の決定がないと「親になる権利」は発効せず「親になる権利」が発効されたと同時に「親の責任と義務」も発効し一定期間毎に審査を受けなければならない様にするくらいのことをしないと悲惨な現状の収拾は望めないだろう。子供の基本的人権を守り虐待に歯止めをかけるには自由恋愛などというふわっとした理由で婚姻もでき親にも成れてしまう今の制度ではもう対処しきれないレベルなのだ。

17歳少女が「知らない中年男性」と同居する事情
自分勝手な母親に人生を滅茶苦茶にされた
https://toyokeizai.net/articles/-/314640

引用・参考:親になり子を育てることの権利性と憲法13条との関係について
https://ameblo.jp/jackpuyolis/entry-12175512956.html

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